第七号
【作品10句】
「緬想、京事(七)」 岩城 久治
「脳腫瘍・プリズム(五)」 清水 貴久彦
「山毛欅林・喩」 すずき みのる
【創作】
「影踏み」 清水 貴久彦
(その七、斎藤茂吉)
発想の森 「犬」 すずき みのる
【歌仙】
「『二人静』の巻」
【後記】
○『鼎座』第七号をお送りします。もっと早く出す予定が、様々な事情によりずいぶんと
長い延期となってしまいました。「継続は力」とは、すでに言い古された言葉かもしれま
せんが、この小冊子がいかほどの「力」たり得るかは大いに疑問の余地ありと言う事か
もしれませんが、「継続」することによってやがて見えてくるであろうものに対しては真摯
でありたいと思ったりしています。
○歌仙『二人静の巻』はいかがだったでしょうか。「二人静」は、今回のゲスト樋口由紀子
さんと大石朴花女さんを念頭に置いてのもの、とか・・・・・・。現実の季節は、既に秋半ばと
なり、今夜は京都の空に十六夜の月が綺麗にかかっているはずです。現在、夕景の空に
青空が点々と覗いていますので、運がよければ二八夜の月の姿を雲間に眺める事が出
来ることでしょう。