日々録
日記のようなものを書いてみようかな、と思いました。
備忘録を兼ねて、日々思ったことを書き付けておこうか、という事です。
一人言めいた内容もありますが、興味があれば、お読み下さい。
10月分「日々録」
11月分「日々録」
12月分「日々録」
1月分「日々録」
【2月16日】
桑原武夫の『第二芸術論』を久々に読み返す。インターネット上にその関係の文章が公開されているのを読んだのがきっかけ。その文章は、桑原氏の主張を「99パーセント」正しい物として論を展開されているようだったけれど、そうかな、という思いがあったので。ちなみに、今月号の『俳句研究』の記事の中に、小林恭二氏の「俳句の危機」という特別インタビューが掲載されていて、その中に「第二芸術論」について触れた箇所があって、そこで「桑原武夫さんは当時の俳句をそんなに読んでいなかったんだと思う」という一節があるけれども、問題の立て方や、性急に芸術に関する一般論をあてはめようとする点などにそんな印象を感じたりもしたのだ。
『俳句の海で』を読み継ぐ。読みながら、当時の『俳句研究』を是非読んでみたいという思いが強まる。岩城先生が当時の雑誌を保管しておられるのなら、ちょっと無理を言ってでも読んでみたい気がする。『俳句の海で』の各文章は今から20〜30年前のものであるのに、今読んでなんらの違和感も感じないのはどういうことなのか、と改めて思う。
東洋大学から「現代学生百人一首」が学校あてに送られてくる。小冊子なので仕事の合間に目を通す。これがとても面白い。「今時の若者は」ということで、とかく批判されがちな現代の若者達の中にこんな感性と魂の輝きがあるのか、と改めて感動してしまった。これなら、短歌をやっても良いな、とも思ってしまった。教材としても十分使えると思う。良いものを送って貰った。
新3年の仮クラスを一部作ってみる。問題点があるので、それは明日以降の作業とする。夕方、久しぶりに軽くジョギングをし、その後、退勤。今日はミューズの「レクイエム」の練習があるので、京都市内へ。ついでに寺町に立ち寄ってパソコンを購入。2台を繋ごうと思うので、LANカードとコードもついでに購入する。日曜日には、宅配される。楽しみである。
【2月13日】
代休の月曜日。午前中に『ピカレスク』を読了。前にも書いたけれど、評伝というよりは、やはり小説的な面白さで読みきったという印象。太宰の遺書めいたメモの中の「井伏さんは悪人です」という一節に対する解釈が紹介されていたが、なるほどと思う。午後は、寺町へ。条件にあったデスクトップがあれば購入するつもりで。3〜4件の店をまわり、その中の1店に引き返して、店員さんと幾つかの点について、尋ねたり確認をとったりしたが、当初の条件とはいづれもずれる機種構成だったので、再考するために購入は中断する。20分近く相談に乗ってくれた感じの好い店員さんだったので、名刺を貰っておく。
店を出て、ジュンク堂書店へ行く。ロータスのマクロ関係の本を買いにいくつもりで。ついでに、文学関係の書棚を立ち読みしながらぶらぶらしていると、一冊の本が目にとまった。『俳句の海で』という書名の本で、著者は高柳重信、彼が『俳句研究』の編集長を勤めていた1968年4月から1983年8月までの編集後記集だった。俳句作家として興味を感じていた人なので、早速購入。かなり高かった(3900円)が、後ほど帰りの車中で読み始めて、これは「読むべき本だ」と強く思った。別の階で目的の本を見つけ、それも買って帰る。マクロの方は、その夜読んだ本のおかげで、その後、15分で思い通りに動くものが出来た。
本日は、授業の2時間を除いては、ともかく、小テストの採点と作文の評価付けに時間を取る。マクロは、気分転換のつもりで、その間の15分で式を記入し、実行して動作を確認した。簡単なマクロだけれど、上手く動いた時は、結構うれしかった。何となく癖になりそうな予感がある。放課後は、クラブへ。3年生で一応受験が終わった生徒が、練習を見に来てくれていた。生徒達が練習する横で、いつものようにこちらも基礎練習をする。今日、はたと振り方について「悟る」ところがあった。このように振れば良いのか、ということが体で実感出来た。これもなかなか嬉しいことだった。5時半まで練習をして、その後、生徒達は後かたづけ、こちらは部室の鍵を受け取って、クラブ終了。第二職員室で残っていた先生としばらく雑談してから、着替えて帰宅する。
帰りの電車の中では、『俳句の海で』を読む。高柳という人の俳句作者として、また、編集者としての見識の高さに唸る。
【2月11日】
金曜日、出欠管理の簡単なシートを作ろうとするが、欠時オーバーの警告を出すマクロのところで行き詰まってしまった。思ったように作動しないので、現在思案中。初めてマクロというのを作ってみたのだけれど、上手くいかないものだな、と思う。どこかに「ロータス」の本があったので、読み直してみようと思う。
ミューズの練習に参加する。7月の本番にむけて、フォーレの「レクイエム」の練習。知り合いの人の息子さんが、練習に参加されていた。年末に「第九」を歌ったことが刺激になって、「レクイエム」に参加するつもりになったとか。
土曜日。「いさなご句会」へ参加するため丹後へ。連休初日とあって、「はしだて1号」は満員状態だった。福知山から宮津へ向かう道中では、急に激しく雪が降り出したりして、丹後はまだ冬だな、と感じる。遠景の宮津の街から海を越えて見える丹後半島は雪で真っ白であった。峰山の町は、除雪された雪の山があちらこちらに残っていた。句会は1時から。面白い作品が出句され、話しが弾む。電車が出る間際まで句会が続き、その後、駅まで車で送って頂く。
京都着後は、岩城先生の知り合いのAさんと待ち合わせて、先生の行きつけの店へ案内してもらい、食事とお酒でゆっくりした時間を過ごす。若い板前さんがバイトの娘さんと2人でやっている店。料理は美味しい。
2時間ほどその店にいて、その後、祇園の「米」さんへ。店に入ると、「幡」の編集長のSさんとYさんが来ていた。「幡」の吟行会があったとのこと。辻田先生の状態を尋ねる。すこぶる元気とのことで、安心する。月曜会は、日時が変更されていた、とのことだった。12時すぎまでいて、タクシーで帰宅する。
【2月8日】
昨日は、午後から雨が降り出し、一時はかなり強く降ったりもした。一夜明けて、快晴とは言えないけれども、天気は持ち直した。今日は、ロードレースの日。男子は17キロ、女子は14キロほど走る。宇治の太陽が丘を起点・終点としての持久走。コース員として役割分担を担う。当初は、折り返し地点の要員に配置されていたので、最後尾が通過したのちは、後半コースを走ることが出来るか、と思って期待していたら、前日の再配置で別の場所に配置換えになっていたので、少々残念だった。前任校では、伴走要員として、生徒と一緒に走る事ができたのだが。ロードレース開始時は、コース指示要員として人間看板風(これは、走って行く生徒の弁)にコース指示をし、その後、場所を変えて観察要員。走る生徒の8割くらいに声をかけることが出来た。
最終走者の後追いの先生が通過してから、とりあえず、太陽が丘まで走る。3キロ弱か。何度も走ったことのあるコースだったけれど、結構きつくて、ゴールを前に生徒達もかなりしんどい思いをしただろうな、と思う。自分自身の体力低下もつくづく感じたけれども。ゴール地点まで走り、その後、学校まで走って帰る。バドミントンの男子が一人、前日の練習で肉離れを起こし、当日、ロードレースを休む。又、女子が一人、前日から膝の調子が良くないと言っていたが、びっこを引きながら走っていたのが気になる。
午後、3年生の追認指導の手伝いをしてから、年休を取って早めに帰宅する。洗濯をしながら、『ピカレスク』を読む。他の本と並行して読もうと思いながら、つい面白くてこればかり読んでしまう。半分ほど読了。面白い。太宰と彼を取り巻く人々の姿が、小説風に生き生きと描かれていて、これがとても面白い。夕方、岩城先生からTELあり。今週の「いさなご句会」の連絡を頂く。岩城先生の句集『冬焉』が俳人協会賞の候補作となったことのお祝いと、惜しくも選に漏れたことについて残念でしたと伝える。「いさなご句会」の後、京都で残念会をやりましょうと、岩城先生の方から提案される。醍醐会の南さんの句集『丹後』が、新人賞を受賞したという事も聞く。12年度の年鑑でベスト句集の1冊に選ばれてもいた句集だ。すごいなな、と感心する。中岡さんも同じく新人賞を受賞したとのこと、すでに評論賞を受賞した人でもあり、たいしたものだと感心する。辻田先生のことも、岩城先生にお尋ねするが、大丈夫ではないか、とのことであった。
【2月6日】
月初めの第一月曜日は、「月曜会」句会が開かれる日だ。仕事を早めに切り上げて、会場として借りているカトリック教会に向かう。ただ、特に世話役の人からの連絡はなかったのだけれど、或いは今日は中止かもしれないな、という漠然とした思いもあった。辻田先生が体調を崩されて、検査入院されたのが先月のことで、その後の事は聞いていなかったのだが、あるいは今月は様子をみられるということもあるかもしれない、と考えていたのだ。会場へ着くと、門が閉まっており、教会内にも灯りが灯っている様子がない。やはり今月は中止かと思って、駅へと引き返す。
駅近くの食堂で夕食を食べ、電車で帰ろうかとも思ったけれど、時間的にもさほど遅い時間ではないので、歩いて帰ることにする。薄雲のかかった空に月がぽかりと浮かんでいる。
昨日、新聞の書評欄に掲載されていた太宰治の評伝を本屋で見かけてので早速購入した。『ピカレスク』という本。昨日のうちに少し読み、評伝というよりは、小説風な感触の本で、その分読みやすく、面白さと言う点では今まで何冊か読んだ太宰の評伝の中では一番のものかもしれない、と思う。結構分厚い本なので、読み切るのに時間がかかるかもしれないのが難点だが、他の本と並行して読んでいこうかと思う。楽しみである。
【2月4日】
夕食でワインを1杯飲んだら、眠くて眠くてしかたなくなり、9時過ぎに寝る。途中、3度ほど目を覚まし、一度はNHKの深夜番組のヒマラヤの峰を映し出したものと、八ヶ岳を紹介したそれぞれ15分くらいの番組を見たりもしたが、あとはともかく寝続けた。7時前に起床。朝御飯を食べ、コーヒーを飲んだが、まだ眠い。今日は、午後、「運河城陽句会」があるので、句を準備しなければならない。今のところゼロからのスタート状態だ。
筒井康隆の最新作『恐怖』読了。自虐的に文化人種をおちゃらかすといういつもの手法は面白いけれど、ちょっと「薄味」かな、という印象。それにしても、俳句以外の本は読むけれど、俳句関係の本は、『俳句』と『俳句研究』以外はほとんど読まないな、と思う。図書館で借りたインターネット関係の本は、小分けにして読めるので、少しずつ読んでいる。いろいろ知ることが多い。
コーヒーを飲みながら新聞を読んでいると、筒井氏のエッセイが載っていた。「お灸をすえる」という言い回しに対して、鍼灸協会?だったかが、悪イメージを与えるということで非難をしたことに対する反対意見。言葉の多重的な文化的背景を思いやるとき、特定の立場や観点からその言葉を「抹殺」すべきではない、というような主旨か。僕もその主張には、賛成。その言葉の使い方には当然配慮は必要だろうが、その言葉自体を使わせないということで抹消してしまうことは、あきらかな文化破壊ということになるのではないか、などと思う。季語の見直しにしても、同様か、などとも思う。
【2月2日】
PCの立ち上がりが、とにかく遅いので、最近買った雑誌を参考にして、いろいろとやってみる。その結果、多少立ち上がりが早くなったような気がする。もっとパワーのあるデスクトップを買いたいなという思いがありながら、やはり高い買い物ではあるし、未だにためらっている。データーを移したり、設定をしたりとかが、面倒かなという思いも少々あるので。
2月に入り、3年生が自由登校となり、授業時間も6時間ほど減った。今日は、こまごまとした仕事をあれこれこなす。一番時間を使ったのは、百人一首のテスト結果の得点分布を表にする作業。ロータスを使っての作業となる。COUNTIF関数を使って各範囲の得点を集計表にまとめ、それをグラフにする、というもの。関数の使い方が最初分からなくて、時間を喰ってしまったのだ。ヘルプを見たら簡単に了解出来て、思い通りのグラフを作る事ができた。しばらく自己満足の世界に浸る。
午後は授業と会議。掃除を終え、臨時の職員会議の後、クラブへ顔を出す。生徒は、基礎練習。その横で一人寂しくステップの練習をする。行ったのが遅かったので、1時間程で練習は終了。部員の生徒と雑談風に進路の話しなどを少しして、引き上げる。もう少し体を動かしたかったので、30分ほどジョギングをする。その後、汗が乾くまで仕事をして、退勤。お酒を買って帰ろうかと思うが、心当たりの酒屋はすでに閉まっていたので、そのまま帰宅する。車中では、昨日借りたインターネット関係の本を読む。向かいに若い子が3人腰掛けていて、その内の2人が、何が面白いのか、奇妙な声で笑うのが気になって、今一つ本に集中できなかったのが、残念。
【2月1日】
昨日の余波が、今日にまで及んでいた。あまりに聞き苦しく、一時、職員室から図書館の方に避難をする。ついでに、インターネット関係の本を一冊借りる。頃合いを見て、職員室に帰り、仕事の続きを行う。
3年生の成績処理関係は、一段落。百人一首の課題テストの採点に取りかかる。百問、2クラス分の採点。解答欄が小さく、必然的に答えの文字も小さくて、途中で目が痛くなってくる。昼食を挟んで、採点を続ける。ひたすら目の痛みを我慢し続けながらの採点となった。最近、酷く目が疲れるのだ。もしかしたら「花眼」の始まりなのではないか、などとふと思う。
かなり集中して採点したので、3時間足らずで終了。よく頑張ったと、ちょっと自己満足状態となる。掃除指導の後は、新3年生の仮クラス編成作業の続きにかかる。まずは、カード作り、それから基本的な組み合わせと人員を考えて、最後にカードを組み合わせて、実際にクラス編成を考えていく。6時前には、終了。退勤する。実は、今朝少し熱があったのだが、まあいいかと思って出勤して、結局一日身が持った訳なのだ。体調が万全ではない、と言うことはなんとも頼りないものだ。帰りにビデオを借りて帰る。夜は、ゆっくり休みながらビデオを見ようという魂胆。今日は、休肝日を兼ねることとする。