日々録
日記のようなものを書いてみようかな、と思いました。
備忘録を兼ねて、日々思ったことを書き付けておこうか、という事です。
一人言めいた内容もありますが、興味があれば、お読み下さい。
12月分「日々録」
1月分「日々録」
2月分「日々録」
3月分「日々録」
【4月28日】
3連休に入る。ほっと一息という状態だ。新しい分掌での仕事は、以前経験したことがあるとは言っても、学校の違いによる事情の違いで、結構神経を使っていたりするのだ。授業の方も、滑り出しの時期を終えたということで、かなり肩に力が入っていたという感じ。連休を終えて、本格的なスタートということになるのであろう。
昨日は、ひさしぶりにクラブに顔を出す。ここしばらく、放課後顔出しをする時間すらなかったという状態だったのだ。クラブは1年生が11名入部して、活気のある練習が行われていた。今年の新入生の何人かは、すでに中学3年間バドミントンを経験してきているので、基礎は出来ている状態なのだ。高校に入って初めてバドミントンを始めた3年生達とほぼ互角に練習をこなしたりしている(3年生の方が一日の長はあるというところだが)。1年生が二人、軽い捻挫。大丈夫だという。1時間半ほど、文字通り練習を見ている。面白い。7時前に練習は終了。月曜日にバドミントン協会主催のジュニア大会があるので、練習にも気合いが入っているのだ。明日は9時から、明後日は9時から練習、午後久御山高校と合同練習という予定。顧問団が、分担して付き添うことになっている。退勤したのが、7時過ぎ。今日は、ミューズのレッスンの日だったが、疲れていたので休む。
今日は、午後、バドミントン部会の総会で桂高校へ出張。明日は、午後から俳句の勉強会の「醍醐会」で初めて司会を担当する。月曜日は、一日フリーな状態。うれしい。天気がよければ、久しぶりに山へ行きたかったが、天気が良くないらしいのが残念。
【4月24日】
ここ数日、肌寒いほどの日が続いている。すでに桜の季節は過ぎたので、花冷えという言葉はあたらないだろうが・・・。
国語T、「青いピカソ」終了。生徒には、随筆の内容よりも、ピカソの絵それ自体にたいする興味の方をより強く喚起したみたいで、何となく複雑。文章の方もなかなか良い内容だと思うのだが。三橋敏雄の句を紹介する。「少年ありピカソの青のなかに病む」というもの。この句も本文の内容と関わらせて読むと、深い内容のある句となるのだが。生徒諸君にはどのように受け止められたことだろうか。まあ、ともかく様々な種類の出来るだけ良質の情報を提供したいとは思っているのだが。現代文では、乙武氏の「五体不満足」を紹介。孫引きで、ヘレン・ケラー女史の「障害は不便である。しかし、不幸ではない」との言葉も紹介。これは、「五体不満足」のあとがきの中に引用されていた言葉だ。本文の中に出てきたジャコメッティの彫刻も紹介する。画像はインターネットを利用。ほとんど線のような人体に、生徒は衝撃を受けたようだった。
田中国男さんにお礼状を書く。本を送って頂いてから、数日たっていたので、お礼状というよりは、お詫び状という内容か。20日の条でも書いた高校生達の詩から受けた印象や、朗読会の事などを書く。最後にふと思いついて、以前作った句を添える。「コップの中の水」からの連想で。「コップにも水底のあり水中花」季節の先取りが、ちょっと気になるところではあったが。
【4月22日】
昨日は、歓送迎会。9時過ぎには終了して、そのまま帰宅する。久しぶりの雨の一日だった。
今日は、「いさなご句会」。昨夜のお酒が残っているせいか、ひどく眠い。いつもなら、「はしだて1号」車中で、句会用の作品を考えるのだが、今日はだめ。頭ならびに感性がまるで働かない状態となる。仕方がないので、村上春樹関係の評論を読む。「世界の終わりとワンダーランド」の論評部分が、なぜか胸に沁みる内容だった。車外は、すこぶる良い天気で、周辺の山々は新緑に輝いているように見えた。それだけ、こちらが弱っているのかもしれないけれど。本を読んだり、うつらうつらしたりしながら丹後へと。先月は薄墨色の残雪の丹後半島が、緑一色に染まっていた。橋立駅発「丹後ディスカバリー」で岩城先生と合流。HPの先日の「小宴」のページのコピーをお渡しし、矢田部さんの第一句集「雪間」を頂く。
句会は、なかなか面白かった。岩城先生選には3句入る。帰京の車中で、飯島晴子さんの遺句集「平日」を岩城先生からお借りして読む。京都着後、四条へ移動し、ビアレストランの「ライオン」で足立さんを含めた3人で夕食を兼ねて軽く飲む。色々入ったビールのつまみ用サラダが美味しかった。これは気に入った。1時間ほど飲みかつお喋りをして、その後帰宅する。ビールのせいか、酷く眠い。
【4月20日】
田中国男さんから送っていただいた本の中から、詩に関する教育実践報告の一書(というよりは、それ自体が現在の生徒達の置かれた状態を深く告発する書となっているように思うのだが)を読む。教卓の上に置かれたコップに入った水を見つめながら、生徒達が触発された思いを詩として綴っていく。ありふれた素材を前に、生徒達の内面が言葉を通じ、詩の姿をとって開かれて行く、そんな思いを強く感じた一冊だった。「時代閉塞の現状」を書いた啄木には、閉塞状態にある社会に対して開かれた目があったかもしれないが、その時以上に逼塞状態の現代社会に生きる生徒達が、それこそ自閉的な状態に追い込まれる中で、とらえどころのない自分という物に、一杯の水を通じて接近して行こうとする姿は、田中氏の言うとおり閉じられた世界の中での行為とはいえ、胸打たれるものだった。
現代詩に、現在の状態を切り開いていくどれほどの力があるのかは、僕の判断できるところではないかもしれないけれど、生徒達の書いた1編の詩は、深く胸を打つものであったことは確かなことだった。はたして、俳句は現代という状況の中で、どれだけの力を持ちうるものなのだろうか。僕は、どれほどかの力を持ちうると思ってはいるのだけれど・・・。
【4月18日】
今日は、午前から午後に渡り、身体計測が行われる。午前中、歯科検診の会場指導にあたっているので、その仕事にあたる。昼食後、進路部の前年度の資料整理。荷造り用の縄の結び方を教わる。なかなか具合が良い。一山分ほどの資料を古紙回収の方へまわすことになる。
午後、年休を取る。一人暮らしなので、時に溜まった用事を一度にこなさねばならない時がある。今日は授業がないので、その日に当てる。夕方までばたばたする。帰宅後、気分転換に軽く走る。空気が乾いているせいか、気持ちよく走れる。走り終え、風呂に入り、軽く飲んで夕食。その後は、『燕巣』投句10句を考える。ここしばらく、全く句を作っていなかったので、調子が出ない。苦吟状態となる。
竹中宏さんから、2月末の舞鶴吟行の参加者の15句が届く。超結社的な集まりの吟行だったので、色々な句風の作品が集まる。読んでいて、面白かった。5・7・5のわずか17文字なのに、こんなに個性が違うものかと改めて感心する。
【4月15日】
土曜日午後、岩城先生の著作の出版を祝う小宴。直前になって参加者名簿を作ることを思い立って、本をスキャンしたり、画像を加工したり、貼り付けたりと作業をしているうちに、時間が3時過ぎとなり、あわてて参加者数分を印刷して、家を出る。会場の「あじさい」についたのは4時前で、すでに幹事の足立さんも岩城先生も来ておられて、ばつの悪い思いを味わう。おいおい参加者もやって来られて、4時過ぎから宴を始める。参加者は、当初15名の予定だったが、欠席や連絡が取れずということで12名となった。面識があるのは、岩城先生、足立さん以外では、「参」の川勝さんと、「幡」の会員で月曜句会もご一緒している石動さんだけで、他の人は初対面の人達だった。小宴の様子は、HPの別の所で紹介していますので、興味のある方は、そちらを御覧下さい。
美味しい料理を食べ、お酒を飲みながら和気藹々の雰囲気で小宴は進む。この席で、現代詩を作っておられる田中国男さんとお話をする。現代詩の逼塞状況という事を聞きながら、俳句もまた似たような状況の中にあるのではないか、と思ったりする。マスターの好意で予定時間を30分ほど超過して宴会は終了。引き続き二次会をということで、タクシーを呼んで貰い、祇園の「米」さんの所へ場所を移す。観光シーズンの土曜日夜ということで祇園は大変な人出だった。「米」さんには、先客が一人おられて、それが『幡』の前の編集長の久保さんだった。一人で飲みにこられていたようだ。しばらく同席の後、帰られる。「米」さんでは、隣の席になった仏像の修理の仕事をしておられる飯泉さんと、反対側の席の川勝さんと3人でお話をする。飯泉さんは若いけれど落ち着いた感じの人。その話の調子や雰囲気から、なぜか以前の同僚でアメリカで歌の勉強をするために退職していった人のことをふと思い出したりしていた。彼も自分の生き方に対して、ずいぶん自覚的だったなあ、などということも思い出したりした。二次会はまだ続いていたが、早めに失礼をして10時過ぎに「米」さんを出、タクシーで帰宅。
朝から、矢継ぎ早に電話あり。岩城先生、足立さん、母、そして『燕巣』主宰の羽田岳水先生。今日は、出勤して今週の仕事の準備をするつもりだったが、少々疲れ気味だったので、中止。一応家でも仕事が出来るように、読むべき作文とか教科書は持ち帰っていたので、午前中はそれらの仕事を済ます。午後は、借りっぱなしのビデオが2本あるので、それらを見ることにする。2本ともSF物。そのうちの1本は、邦題「夕暮れ」(原作の本の方は『夜来る』という訳が付けられていたが)。かなりマニアックな作品のような気がする。まず、1本見て、その後、気分転換?に、途中まで読んでいた『五体不満足』を夕方までかかって読了。評判になった本だったけれど、確かに面白かった。同じく障害を持つ人の書いた体験的な文章だけれども、教科書に載っている教材とはまた違った魅力のある内容で、いずれ授業の中で紹介するつもりだ。一日、家の中に閉じ籠もりというのも嫌なので、1時間ほど疎水の畔を散歩する。八重桜が大変きれいだった。ついでに夕食の材料を買って帰宅。
夜は、2本目のビデオを視聴。「夕暮れ」は、典型的なB級映画だったけれど、それゆえの面白さを楽しめた作品だった。ちょっと満足する。長い2日間が終わる。今夜も、早めに寝よう。
【4月12日】
授業開始2日目。国語U2クラスと国語表現。国語Uは、三木卓の「青いピカソ」という作品。国語表現は、「春」という題で作文。放課後、一通り目を通して、問題点をチェックしていく。次回以降の授業につなげる準備作業。
まだ調子が出切れていないせいか、少々疲れ気味。7時前まで、教材準備をしながらブラバンが練習を終えるのを待つ。部室の鍵を預かって後、退勤する。ここ数日に比べ、今日は寒いくらいの一日だった。帰りの車中では、教材準備の一環で、『五体不満足』を読み始める。
帰宅後は、14日の小宴会の段取りで、数本電話をかける。人数がほぼ確定したので、「あじさい」の方にも連絡を入れる。
先日送ってもらった「QUATRE」を、まだHPで紹介できていない。若い人たちの着実な取り組みなので、先行きがとても楽しみだ。
【4月8日】
今日は、午前中に昨日撮ってきた写真を使ってHPに期間限定のページを追加するための作業を行う。といっても、ネットスケープのコンポーザーを使って、画像を貼り付け、短いコメントを書くというだけのことではあるが。ただ、なぜか、リソース不足で2度もコンポーザーが凍りついて、そのため作業が手間取ってしまったのだ。さらに、初めてデジカメ画像を、PCに取り込んでの作業だったので、不慣れなうえに、画像サイズがずいぶん大きなものになり、その調整などをしたり(あまり上手くいかなかった・・・)ということで、さらにもたついて、半日仕事となってしまった。
昨日は、本当に良い天気だったので、午後、思い立って鴨川河畔の散歩に出かけた。京阪三条から鴨川沿いに上賀茂のほうまで歩いてみよう、と思ったのだ。さらに、14日の岩城先生の出版記念の小宴会の会場の「あじさい」に、ちょっと寄って来ようと思い、店の開店が5時なので、その時間に合うように歩いてみようとも思ったのだ。約3時間、満開の桜や枝垂れ桜、雪柳、レンギョウ、それに木瓜の花なのだろうか、薄紅色の小さな花などと、花見に集う大勢の人達の姿を楽しみながら歩く。今回、チャボを二羽連れて散歩に来ている人を見かけてちょっとびっくりしたりもした。途中、気に入った景色があると、デジカメで撮しながら、左手に大文字の舟形山が間近に見えるところまで歩き、そこから引き返して、五時過ぎに「あじさい」へ。軽く飲んで、帰宅する。
今日の午後は、部屋の片付けをする。明日から、新学期が始まるので、その前にはいつもきまったように部屋の片付けや模様替えをするのだ。居間と本の部屋(書斎というようなものではない)を重点的に整理する。家具を少し動かしたり、捨てるべきものを整理したり、ということで夕方まで掛かり切りとなる。一段落ついて、気分転換に軽く走る。体が少々重い。一汗かいて、風呂に入り、夕食の買い出しに出かける。昼間は、暑いくらいだったが、夕方になると気持ち良い。今夜は、早めに寝ることにしよう、と思う。
部屋を片づけていたら、こんな物をみつけました。数年前、大津少年少女合唱団のクリスマス定期公演のオリジナル楽曲の作詞をしたことがあり、その時の原稿が出てきたのです。よければ、一度御覧下さい。
こちらです。
【4月5日】
今日は、朝から良い天気だった。いかにも春らしい一日となる。京都の桜は、今が満開なのではないだろうか、と思う。自宅から10分ほど歩くと、琵琶湖疎水が流れているが、冬の間、水の流れていなかった疎水も、今はゆったりと緑がかった水が流れている。その水面に、桜の花びらが花筏となって流れていく夕景などは、風情満点である。
昨日は、普通に出勤。午後途中まで仕事をして、その後、吹奏楽部の定期演奏会の事業終了報告書を持って、宇治市役所と文化センターに回る。バスの便があまり良くないので、いっそ歩こうと思って徒歩で行く。花冷えの日で、上着を着ていても少し肌寒い。立派な宇治市役所の建物の中を、書類を持って2階、6階と移動して窓口に提出。応対してくれた職員の中に、一人ベテランそうな女性がいて、めんどくさそうに応対しているのが明らかで、ちょっと「イヤナカンジ」であった。
さらに、山の手の方にある文化センターへ。書類とポスター、当日のパンフレットを提出し、来年度に向けての話を少しする。財政難の中、会場の補助金が前年度のように出るかどうか、わからないとのこと。厳しい状況になっている。そのまま帰宅する。もう少し歩こうと思い、宇治市内を抜け、宇治橋を渡り、京阪電車に沿って京都市内の方へ向かう。京阪桃山南口の駅まで2時間ほど歩く。自宅までは、さらに徒歩で1時間ほどかかりそうで、暗くなり始めたこともあり、そこで電車に乗る。
藤田真一氏の「『蕪村』(岩波新書)を読んでいる。藤田氏は、岩城先生とも知り合いで、雑誌『参』に「夜半亭日乗」というタイトルで、蕪村に関する話を掲載しておられた。俳人協会主催の研修会で、一度お話を聞いたことがあり、買って読んでみると、面白い。画俳両面に渡り、蕪村の人となりとその業績について、分かりやすく書いておられて、蕪村の全体像を知るのには有り難い一冊であると思った。そういえば、岩城先生も以前、藤田氏の『蕪村』を読みましたか、と言っておられたことを思い出したりもした。一読の価値あり!
【4月2日】
昨日は大阪に。「空の会」の集まりに参加する。京都駅から新快速で大阪駅へ。そこから地下鉄御堂筋線梅田駅まで歩き、地下鉄で難波へ向かう。難波駅からは、JR難波駅まで「難波ウオーク」という地下街を歩く。何となく大阪は面白い。好奇心のアンテナをあちらこちら振り向けながら歩く。
会場はJR駅を1階に置くビルの4階で、まだ時間があるのでとりあえず昼食を取ることにする。焼き鯖定食を注文する。飲み物とデザートがバイキング形式で飲み放題、食べ放題である。鯖は半身が丸ごと出てきた。白身魚フライとエビフライまで付いてくる。大阪だ、とつくづく感心する。お腹一杯食べ、まだ時間があるので、同じ階の書店で立ち読みをし、ついでに村上春樹の事を書いた評論集を買う。
1時から「空の会」のMAさんの句集『光』の合評会。5時まで。かなり手厳しい評なども出て、和気藹々のうちにも緊張を孕んだ話し合いが続く。俳句の難しさというものを、つくづく感じる。集中1句を選ぶならば、「本宮へ詣る白金懐炉かな」は秀逸だと思う。二次会は遠慮をして帰宅する。かなり無遠慮な発言もしてきたような気がして、ちょっと後ろめたいような気分になる。