日々録
日記のようなものを書いてみようかな、と思いました。             
備忘録を兼ねて、日々思ったことを書き付けておこうか、という事です。             
一人言めいた内容もありますが、興味があれば、お読み下さい。

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【4月29日】
昨日は、1年ぶりにゴルフに行く。パブリックだけれど、良いコースで、楽しく一日を過ごす。結果も、自分としては(1年ぶりにしては)大満足のものだった。
帰宅後、皆はそのまま焼き肉を食べにいくということだったが、失礼する。遊び疲れではあるまいが、ちょっと調子がおかしくなる。夕食も食べずに、寝る。
緑の日。半日、本を読む。朝7時過ぎくらいから、午前中ずっと。文春文庫の『知って合点江戸ことば』大野敏明・著。通勤の往復で少しずつ読んでいたのを、一気に読み切る。雑学の宝庫風で大変面白い一冊だった。その後、俳句雑誌を一冊読む。午後は、軽く体を動かすつもりで、鴨川河畔の散歩に行く。散歩といっても、途中までは電車を使うのだが。
三条で下車して、歩き出す。高曇りの空模様。暑くもなく寒くもない、という日和。府立植物園まで歩き、200円払って入園。ちょうどやっていた「えびね展」を見て、その後園内を気ままに歩く。あちらこちらで、花をスケッチしている人たちの姿を見る。何かの催しなのだろうか。花菖蒲、杜若がきれいだった。躑躅や牡丹は盛りを過ぎようとしていた。シャクナゲは今を盛りというところか。「ハンカチの木」というのが、花をつけていた。随分珍しい木のようだ。1時間半ほど植物園にいて、その後出町柳まで引き返す。

【4月27日】
一週間をおいて、ミューズのレッスンに行く。先週は、歓送迎会があったのだ。受付を済ませ、そう言えば先週からコンサートのチケットを販売していることを思い出し、とりあえず何枚か確保しておこうと思い、チケット受付に行く。申し込みの際は、希望座席の指定をしなければならないので、空席を確かめようとして、机の上に置かれたコンサートホールの座席一覧表を見て、思わず我が目を疑った(決まり文句みたいだけれど)。
残り座席がほとんどないのだ。すでにS席は残り2席、A席も後の方と側面の座席のみ。それも残りわずかしかない。メンバーの半数ほどが公演毎に変わるミューズでは、チケット販売は毎回大きな問題となっていたのだ。ちょっとしつこいほどにチケット拡大の訴えが練習の間に行われ、公演直前になってなんとか完売(それも毎回、というわけではない)というのが、例年のミューズのチケット販売状況だったのだ。それが、一体どうしたことか。チケット販売後2回目のレッスンにして、ほぼ完売状態とは。ミューズとの関わりは結構長くなっているのだが、こんな状態を目の当たりにしたのは「初めて」、である。「すごいですね。」とチケット販売担当のメンバーに話しかけると、「ええ。」と余裕の笑顔で応えられた。とりあえず前回と同じ枚数だけのチケットを確保しておくことにする。
たまにクラス通信を出している。今日のLHRは、ちょっと時間が余りそうな気配なので、通信作りに協力してもらうことにした。といっても、簡単なアンケートを書いてもらうのだ。アンケートの内容は、生徒に聞いて決めることにする。「今、何が話題になっている?」と前の席の男子に尋ねると、「スリーランホームラン。」という。昨日の阪神巨人戦のことらしい。そこで、アンケートのテーマは「今年の阪神について一言」とする。イラストも含め、ほとんどの生徒が何か書き込んでいる。阪神に対してエールを送るものや、そろそろ「息切れ」するんじゃないか、とのちょっとクールな意見とか、「私は野球よりサッカーの方が好きだ」とのワールドカップを目前に控えた時機にかなった発言とか、色々あったけれど、つい笑ってしまったのは、野球延長に対する複数の抗議発言だった。「阪神戦」が時間延長して、見たかった番組が遅くなったり見られなくなってしまうことに対する怒りの発言のようだ。これには、思わず共感してしまった。先日も阪神戦延長のために、毎週楽しみに見ていた「お宝鑑定団」が切られてしまったからだ。「お宝〜」は、随分人気のある番組で、視聴率も結構稼いでいる番組と聞いていたのに、それを放映中止にするとは。おそるべき「今年の阪神パワー」と思ってしまう。
集まったアンケートは、思った以上の数で、まとめて一枚の通信形式に収まりそうにないので、一枚一枚切って、A3の用紙に貼り付け、壁新聞形式にして教室に掲示することにした。その作業を放課後やっていて、今日のミューズのレッスンにも遅れることになってしまったのだが。

【4月25日】
ここ数日、蒸し暑い日が続いていたけれど、今日は少々肌寒い程の一日となった。昨夜は、今年始めてエアコンのドライを1時間かけて寝たのだった。そのせいか、寝起きの喉がわずかに痛む。
昨夜の夢は、ここしばらく見続けていた、帰郷を願いつつ帰れない、という中島みゆき的世界とは全く逆であった。帰らなければならないのに、とても楽しくて帰りがたいというものだった。いつか夢の中で逗留したことのあるホテルが舞台だった。帰らねばならない時間が迫っていたのだが、ちょうどこれから皆で集まって宴会を始めようということと重なり、つい宴会の方に参加して気持ち良く酒を飲みながら、もうしばらく帰らなくていいだろう、と自分に納得させている夢。何という事もない夢で状況的に似たところがあるにもかかわらず、その結果が真反対というのが、目覚めて後も愉快であった。
担任になって、それまで見落としていたもの見えにくかったものが、少しずつ見え始めたような気がする。分掌の立場で見るのと担任の立場で見るのとでは、同じ事柄であっても微妙に違う。時に、自分の中で葛藤状態に陥る時もあるが。授業の在り方までほんの少し変わったような気もする。相変わらず神経をすり減らすような所はあるけれど、まあぼちぼちやるほかないか、とも思う。
夕方、走る。ついでにゴルフの打ちっ放しに行く。ゴルフの練習をするのは、1年ぶりくらいではあるまいか。先日、知り合いから誘いがあり、ひさしぶりにゴルフに行くことにする。俳句の末席を汚している者が、自然破壊の権化のような「ゴルフ」をたしなむとは何事か、と非難を受けそうだが、下手は下手なりにやってみるとなかなかゴルフは面白いゲームなのだ。因果なことではある。

【4月23日】
『燕巣』の投句を送る。20日締め切りであったが、間に合わなかった。今月、ほとんど全く句が出来なかった。かろうじて出来たものを10句まとめて送る。「minoru句」に掲載。
日曜日、丹後の「いさなご句会」。まともな句を投句出来なかった。酷いものだと思う。帰京の電車の中で、岩城先生の『冬焉』全句をHPに掲載したい旨を伝える。『冬焉』は、とても個性的な句集であると思う。
月曜日、帰宅すると留守電にわけのわからない伝言が入っていた。何のことかわからず、すみやかに削除する。ひどい間違い電話であった、と思う。
火曜日、神経をすり減らして一日が終わる、という有様。最近、こんなことばかり書き連ねているな、と改めて思う。ちょっと沈滞気味である。酷いものだ。

【4月20日】
昨夜は、歓送迎会。仕事が終わらず、30分ほど遅刻して会場に着く。食事をしていると、不愉快そうな顔をしていると、向かいの席の同僚から軽くたしなめられる。不愉快ではなく疲れているのだ、と思うが、口を噤む。今日、職場で最後まで残って仕事をしていた人も、急に分掌が変わった人。その人は、歓送迎会には出ないという。どうしても仕事に追われるような状態となるのだ。
70年代風の面白い飲み屋さんに行かないか、と誘われるが、翌日のこともあり、早めに退席する。会場のホテルを出て、酔いを醒ますつもりでしばらく歩く。ライトアップされた知恩院の大門の前を過ぎ、すでに葉桜となった岡崎公園を通り抜け、四条通りを西行して、祇園花見小路に入る。何となく人恋しいような気持ちの中で、米さんの店の小さな灯りを遠目に見て、南座の方へ向かう。米さんの店は、僕が一人でふらりと行くような所ではない、との思いがあるので。南座の脇から地下道に入り、京阪に乗る。
土曜日。いつもの時間に起床。バドミントン部の試合の前半の引率担当で西山公園体育館へ。生徒は、現地集合となっている。近鉄・地下鉄・阪急と乗り換えて、長岡京へ。駅から徒歩30分足らずで会場へ。西山体育館会場は、初・中級レベルの試合が組まれている。各リーグ内の総当たりという形での3試合を行う。1時で後半の人と交代する。その時点で、男子は1敗、女子A・Bはともに1勝。レベルが接近しているので、試合はなかなか面白い。会場からの帰り、長岡天神に寄る。霧島ツツジなのだろうか、異様な程咲き誇っていて美しかった。本殿に参り、学業成就を祈る(3年担任なので)。


【4月18日】
帰宅すると、FAXが入っていた。五月の連休中に出かける神島吟行会の案内だった。今回は、勢力海平さんという方のお世話になる。神島は、三島由紀夫の「潮騒」の舞台となった、周囲4キロほどの小さな島である。二泊三日の逗留の中で、今までにない作品が作れたらと思っている。
ちょっと無理しているな、と思いながら仕事を進めている。分掌にいたときとは随分違う神経の使い方をしているので、その点に馴れるまでは辛いかもしれないと思う。8年ぶりの担任なので、「リハビリ」的な側面もあるかな、などとも思ったりしてもいる。久しぶりにクラス通信も、不定期刊ではあるが出している。記事の一部にちょこっと俳句などを紹介したりもしている。本日の俳句は、『俳句研究』連載の宇多喜代子さん「読み直す名句」の中から、藤後左右「新樹ならびなさい写真撮りますよ」を引用掲載する。通信の裏面に、写真モードのコピーでとったクラス写真(あまり鮮明とはいえないが)を印刷して載せているので。
9時になると、もう眠くて仕方がない。そんな状態で、しかし毎日12時前くらいまでは起きている。眠るのが惜しいような気持ちがするので。しかし、床について本を読もうとすると、いつの間にか眠り込んでいる。蛍光灯の明かりで目が覚めて、灯りを消して改めて眠り込む。
楽しい夢を見ない。毎夜のように旅の途上にいる自分を夢でみる。帰郷を思い帰る準備を進めていながら、帰ることのできないでいる自分をかすかな悲哀感の中で眺めている自分がいたりする。

【4月16日】
土曜日、午後。久しぶりに鴨川河畔の散歩に行く。良い天気で、暑いくらいの日であった。三条で下車して歩きだす。鴨川と高野川の合流点の三角州は、学生のコンパなのか、大変な人だかり。人の間を抜けてさらに上流へ。植物園の横では、鴨川茶席の催しが行われていた。南京玉簾の実演を見る。とても面白い。演じている人が、素人のボランティアの人のようで、ちょっとはにかみながら演じているのが、好ましかった。
そのまま、植物園に入る。降り出した雨の中をぶらぶら歩く。チュウリップの花が強烈に咲き誇っていた。見ていると、目がゆらゆらと揺れ出すような気分になる。園内を1時間ほど歩き回って、その後、出町柳まで引き返す。
日曜日、午後ミューズのレッスンへ。休みにもかかわらず、随分たくさんの人が集まっていた。みっちりと4時間近くの練習。今までやった所を一通りさらえなおす。かなり良い感じの出来であった。気持ちよく歌う。レッスン後、向かいの寺院の八重桜を見物に行く。ぼってりとした花弁が、うす紅色に輝いていてとても綺麗だった。その後、四条まで歩き、本を一冊購入。
月曜・火曜ととにかく忙しかった。朝五時には目が覚めて、そこから一日が始まるので、一日がとても長い。

【4月13日】
金曜日。保護者に電話を1本入れて、今週の仕事は終了。長い一週間だった。生徒も同じ思いのようで、クラス日誌に、「ナガイ」などと書かれてあった。7時退勤。京都市内へ。帰りの電車で、今年講師として来られた人と偶然乗り合わせ、車中で遠藤周作の話などする。彼は、遠藤周作を勉強していたそうだ。
ミューズのレッスン。毎回遅刻・遅刻である。4パートに分かれての練習。狭い部屋に20名以上のバスパートの人が集まって合唱するのだから、室内は熱気と酸素不足で「とんでもない状態」であった。バスパートの出来は、かなり良いのではないか、などと思う。
帰宅後、久しぶりに夜更かしするぞ、と思ったものの11時過ぎには寝てしまう。矢継ぎ早に夢をみたようなのに、まるで覚えていない。こんな事は、珍しい。
朝、目を覚ましてテレビを付けると、NHKの「五七五紀行」で黛まどか氏が杉田久女について話しておられた。沖縄那覇時代の幸福だった久女についての話であった。熱く激しい魂の持ち主であった久女を、黛氏が語るという所に興味を感じた。

【4月9日】
忙しい。
今日は、入学式。新入生とはいえ、少々緊張感に乏しいような気がするのが、ここ数年の印象。式後は、明日の準備に追われる。その過程で、ミスを犯していたことに気が付く。明日、調整せねば。
かなりへとへと状態となる。とにかく、動き出すまで、しばらくは、この状態が続くのであろう。
疲れているせいか、おかしな夢を見る。馬を可愛がっている夢。馬になつかれるというのも、奇妙なものだ。さらに、映画に出ている夢。それも巨大な群衆の中の一人として、演技をしている夢なのだ。目を覚ますと5時だった。もう眠れない。

【4月7日】
土曜日の午前中、久しぶりにHPの更新作業を行う。『冬焉』作品鑑賞(というよりは、『冬焉』句を用いたエッセイ風になってしまっているけれど)2句と、『句集紹介LIGHT版』一つ。NT6のコンポーザーは、いまだに使い勝手が悪く、NTコミュニケーター中のコンポーザーを使う。NHKの「俳句王国」を見てから、学校へ。新学期の準備の続きを行う。同じように準備の為出勤している先生方がいた。4時前まで仕事をして、退勤。せっかくなので、小雨が降る中を自宅までジョギングで帰る。天気が良くない分、気温が低くて走り易かった。
夜、「桐」の練習をする。出欠管理表をダウンロードして使おうと思ったのだけれど、幾つかの点で本校の実情に添わない部分があって、自分でなんとか作れないものかと思ったのだ。もちろんダウンロードしたデーターに手を加えるなんてことは出来るはずもないので、もっと簡略化されたものができないか、などと考えたのだ。しかし、先はとてもとても長いな、という感触を持つ。はたして、今年度中に出来るのだろうか・・・。
長い夢を見る。旅をしている夢。列車に乗り、恐らく日本海側と思われる地域を、まだ子供の弟と一緒に南下している。車内での乗客たちとのやりとりや、途中下車して立ち寄った町のことなど、もうほとんど忘れているが、懐かしいような寂しいようなそんな旅であった。夢の中でしか出会えない風景などにも出会えた。この路線は、いままでになんども夢の中で通過してきた所なのだろう。
日曜日。幸い雨は上がったようだ。午後、洛北平野神社で花見をすることになっているのだが、もう桜はほとんど散ってしまっているのではないか、と思う。

【4月4日】
新学期に向けての準備を進める。授業ガイダンス用の資料と、授業に関するアンケートを作る。国語Uと現代文用の二種類を作る。漢字小テストは、4クラス5回分をまとめて作っておく。
学級担任は久しぶりなので、他の担任の先生に様子を聞きながら準備を行う。来週の月曜日が始業式となるので、教室の整備なども行う。黒板の一部が剥離した状態になっていたので、事務室に修理をお願いに行ったりもする。内心、緊張を感じている。
午後、準備が一段落ついたので、久しぶりに他の顧問の先生とバドミントンをする。生徒達は、今日は午前中が練習であった。体操部の女子が練習をしている横で、基礎練習を行う。本当に久しぶりなので、ラケットさばきがまるで上手くいかない。30分ほど練習をして、6セット程試合をするが、結果はまるで駄目、であった。しかし、気分は大変良い。バドミントンは、本当に面白い競技だと思う。
前庭の桜は、ほとんど散ってしまった。地面を薄紅色の花びらが覆っている。風が吹くと、一斉に吹き流されていく。時に、小さく渦を巻いたりもする。下水溝には、小さな花びらが厚く積もっていたりもしている。桜の季節が終わろうとしている。

【4月1日】
清水さんの講演は、分かりやすくて大変面白いものだった。癌という病に対して、ほんの少しではあるが、固い構えが解けたような気持ちになった。講演の後は、選句された句に対する講評が行われた。「自分好みの句」という事を繰り返し言われたが、感覚的に面白い句や情味のある句が選ばれたように思う。講演会の後は、会食に移り、席が隣となった岡村美江さんと話す。丹後の「いさなご句会」からも、山本さんや水野さん渡辺さんも来ておられ、水野さんからは、わざわざ採って来られた「松露」の紹介なども行われた。
2時過ぎに宴は終わり、その後、清水さんとその教え子の方たち、岩城先生と私とで岡崎へ枝垂れ桜を見に行く。鴨川の堰堤を歩く。精神科医の栗栖さんと話をしながら行く。自己の仕事に対する真摯な姿勢をひしひしと感じる。八坂神社の大変な人出の中で、満開の枝垂れ桜を眺め、その後、夕景の高台寺を歩く。清水さんの教え子の人たちは、個性的で皆気持ちの良い人たちで、割り込むように参加させてもらった飲み会でも気分の良い時間を過ごす。