日々録
日記のようなものを書いてみようかな、と思いました。
備忘録を兼ねて、日々思ったことを書き付けておこうか、という事です。
一人言めいた内容もありますが、興味があれば、お読み下さい。
7月分「日々録」
8月分「日々録」
9月分「日々録」
10月分「日々録」
11月分「日々録」
【12月25日】
今日、所属していた俳句結社に脱会の手紙を出した。以前から考えていたことではあったが、年が移るという、この時期がひとつの区切りの時かな、と判断してのことだ。北海道に本拠を置く結社。角川の『俳句』に投稿していた折、選者の方の一人から入会勧誘の手紙を頂き、良い機会かなと思い、入会したものだった。手紙を投函し、やはり感慨はあった。しかし、これで良かった、との思いもあった。
小林さんの50句について、どうまとめてよいか、難渋している。こちらの側に混乱があるのだろう。俳句とは何か、それを判断する尺度のようなものが、揺れ動いている。面白いと思える句が何句もあるのだが、その面白さが何であるのか、という点で分からなくなっているような所がある。ホントに困ってしまう。どうしようか。
夏目漱石の俳句を読んでいる。坪内稔典編。談林調あり、蕪村調あり、非常に近代的な感性を感じさせる作品あり、と読んでいて大変面白い。自在な感じが面白いのだ。
山本健吉の『俳句とは何か』を読み始める。「芸」ではなく、「文芸」としての俳句について。難しい。
【12月23日】
大掃除、第一弾を行う。掃除機をかけ、廊下にワックスを塗り、網戸と窓硝子をきれいにする。ついでにベランダも綺麗にする。それで、半日かかる。
年賀状を出しに行き、そのまま市内へ。鴨川河畔の散歩。風が強いけれど、さほど寒くはない。
今日の散歩で見かけたもの。植え込みの陰で一人もくもくとバグパイプを吹く青年。どこの国の人だったのだろうか。演奏は上手かった。カワセミ一羽。「翡翠」の名の通り、羽根の色が深い青色だった。真鴨のマウンティング。雌鴨がほとんど水中に沈んでいて、窒息するのではないか、と心配しつつ眺めていた。そして、ねぐらの琵琶湖へ向け、帰っていくユリカモメ。以前聞いた話では、ユリカモメは五条坂を越え、山科から琵琶湖へ抜けるという事だったけれど、今日見たのは、下鴨神社上空から上昇気流に乗って高く舞昇り、比叡山と大文字を繋ぐ稜線の一番低い辺りの上空を琵琶湖方面へ向かって飛んで行った。ユリカモメの群れが、巨大な柱となって上空へ上って行く様子は、それから眼が離せないくらい壮大で美しい情景だった。
鷹柱というものを聞いたことはあるが、このような情景なのだろうか、と思った。珍しいものを幾つも見た散歩であった。帰りに、出町柳の柳月堂で1時間ほど音楽を聴く。
【12月22日】
クラブ当番で午前中出勤。引退した3年生や、卒業生が様子を見に来ていた。3年生はクラブを引退してから半年近くのブランクがあり、かなり腕前が落ちているのが、見ていても分かった。現役相手にかなり手こずっている。日々の練習は大切なのだ、と納得する。現役の男子と1試合行う。勝利する。とは言っても、彼は入部間もない生徒ではあるが。
1時過ぎ退勤。帰りに駅の高架下のラーメン屋さんで味噌ラーメンを食べる。「亀王ラーメン」とか言う店。最初は「かめおう」かと思って変な名前だな、と思ったものだが、実は「きおう」らしい。いずれにしても変な名前ではあるが。しかし、名前はさておき、ラーメンはとても美味しい。九州ラーメンで豚骨ベースのスープも美味しいが、細麺ととろけるようなチャーシューが絶品であった。故郷の近所のラーメン屋さんの醤油ベースのラーメンも美味しいのだが、この店のラーメンもわざわざ出かけて行って食べてもいいな、と思えるほどのもの。チェーン店として全国展開している店なのだろうな、と思う。
ここ数日、小林千史さんの50句を読んでいる。小林さんは、竹中宏さんが大阪で開いている俳句の勉強会「空の会」のメンバーの一人で、以前湖北吟行や神島吟行などでご一緒したことのある俳人。来年の1月5日に第17回目の「空の会」が、「小林千史50句を読む」というテーマで開かれ、その際に出席は無理でも一言コメントを出してみないか、との竹中さんの誘いがあって読んでみることにした。
読んでみると、難しい。とりあえず、パソコンに50句を打ち込み、読みつつ浮かんだ事をそのまま打ち込んで、さらに読んでいく、というやり方をしているが、断片的な感想に終わってしまって、全体をどうまとめようか、と思い悩んでしまう。作品そのものは面白い。個性的な感覚が生きていて、措辞も巧みだ。俳句としての骨組みをきちんと持った上で、さらに個性的な世界が伺える。ともかく、あと2、3日のうちにまとめなければ。
【12月20日】
二学期、終了。ほっとしたら、少々疲れてしまった。会議が二つあって、その後、調査書を作ったり、通知票の発送の準備などを行う。7時前に退勤。そのまま病院へいつもの薬を貰いに行く。
晩ご飯は、駅前で買ってきたたこ焼き。1個おまけしてくれて、9個で400円。ちゃんと蛸のぶつ切り(但し冷凍物)が入っている。食べ終えて、もう少し口に入れたかったので、握り飯を一つ作る。梅干し入り。最近の水洗いをした低塩分のものとか、蜂蜜でつけたようなまがい物ではない、ちゃんとした梅干。さすがに酸っぱい。食べ終えてお腹は満足する。外は満月。薄雲がかかってはいるけれど。
数日前に『運河』同人の浅井陽子さんから送って頂いた句集『狐火』を読了する。素材とその表現が面白い。近日中に、「句集紹介LIGHT」にアップ出来れば、と思う。
【12月16日】
『俳句年鑑』『俳句研究年鑑』を購入。記事や各俳人の自選5句などを拾い読みしている。何となく現在の俳壇の状況が見えてくるような気になる。まあ、勝手に色々読みとっているだけなのだろうが。それはそれで面白い。
昨日は、母のお供で「海遊館」に行って来た。今年の春の遠足でも行ってきたので、今年は二度目。大水槽は二度見てもやはり迫力があって良い。水中にいる気分でつい見入ってしまう。今回気に入ったのは、クラゲの水槽。照明による演出はあるのだろうが、その可憐な美しさにこれもまた見入ってしまう。
「海遊館」に行った序でに大観覧車にも乗ってみる。文字通り巨大な観覧車である。最高点は100メートルと少しあるらしい。高所恐怖症気味であるのに、高すぎるせいか、気分良く景色を眺める。周囲が靄っていて、遠望はきかない。
京橋の駅で親戚と待ち合わせ、1時間ほど談笑して帰宅。母は少々疲れ気味か。その夜、眠れなかったらしい。
【12月14日】
昨夜、第九本番。人数の多さもあり、迫力のある「第九」になった、らしい。(歌っている方には分からない)
その後、「あじさい」に移動して忘年会。岩城先生と足立さんも合流。12時前まで置酒歓談状態となる。
今日は、8時過ぎまで寝ていた。
【12月11日】
五時間目の授業半ばに、初雪が降り始めた。目ざとく認めた女子生徒が、「雪が。」と声を出す。おかげで、授業は一時中断。白い薄片がひらりひらりと落ちてくる。1、2分ほどの出来事だった。今学期最後の授業は、風花が舞う授業となった。
夕方、走る。寒の茜空がものすごいほどに美しかった。それが、昨日のこと。
試験第一日目。現代文の試験が終わる。早速、採点開始。研修会で中断。その後、夕方までバドミントンの練習。以前に比べてほんの少しだが、動けるようになっている、ような気がする。
練習を終え、汗が乾くまで採点の続き。残りは帰宅後、とする。帰宅7時。山根真矢さんから、現代俳句講座の二次会の時の写真を送って頂く。店の前で皆で写したもの。宅急便が荷物を持って来る。明日、母が来京。13日の「第九」コンサートを聴きに来るのだ。
【12月7日】
「いさなご句会」。岩城先生は、座席指定が取れず、やむなくグリーン車の席を予約された由。京都駅で「はしだて一号」の自由席に並んで居る間、団体客らしい人の塊がぞくぞくと指定席車両の方へ動いていく。「蟹」のシーズンが始まったのだな、実感する。思わず1句作ってしまった。後の句会で、岩城先生の選に入り、幸運であった。
自由席もほぼ百パーセントの乗車。窓外を眺め、句を作り、その後は本を読んだり、景色を眺めたり、少しうつらうつらしたりしながら丹後へ。橋立の駅に着くまで乗客の数はそれほどは減らなかった。丹後ディスカバリーに乗り換えて岩城先生が来られるのを待つが、いつになくホームを行く乗客の列が途切れず、つい眺め入ってしまう。グリーン車は後ろの方なのか、しばらく待って岩城先生が来られる。
句会は、いつもの会議室ではなく、練習室で。机や椅子を準備して会場作りから始める。いつもの参加者の方の一人が事故で入院された事を知る。句会は8人で始まる。面白い句会となる。
5時前に句会は終了。会場を片づけて外へ出ると、雨が降っている。丹後ではこの時期目まぐるしく天候が変わって、それを「裏西風(うらにし)」と呼んでいるが、今日の場合は天気予報通りということであった。峰山の駅に着き、待合室の方に行くと、売店のいつもの女性以外誰もいない。こんなことは、丹後に来て以来初めてのことだ。その日、京都行きの丹後ディスカバリーに峰山駅から乗ったのも岩城先生と私の二人だけであった。最前部の自由席車両に二人だけの乗客という有様であった。
【12月6日】
『福永耕二』を少しずつ読み進めている。もっぱら通勤の往復時に読んでいる。行きの電車では評論・随筆など散文関係を読み、帰りの車中では句作品を読んでいる。今日は、「相馬遷子覚書」を読む。遷子氏に対する福永氏の深い敬愛の思いを感じる。紹介されてある句作品も、胸深くに沁みるものであった。遷子氏の作品を是非読みたい、と思う。
慌ただしいうちに今週も終わろうとしている。来週からテスト週間にはいるので、今はクラブも休み。その間を利用して、今日は顧問同士で夕方バドミントンの練習。ちょっと上手くなったのではないか、と自画自賛する。頑張りすぎて、ミューズの「第九」指揮者レッスンに遅刻しそうになる。東本願寺の北側「大谷ホール」が今夜の開場。指揮者の藤岡氏は、ちょっと体調が悪そうだったが、それでも熱気のこもった指導が8時半まで行われた。日曜日に最後の練習があって、来週の金曜日が本番となる。今回は、久しぶりに郷里の母が聞きにも来る。良い演奏会になれば、と思う。
明日は丹後の「いさなご句会」。今年最後の句会となる。明日から寒くなるということなので、丹後で降雪が見られないだろうか、と思う。
【12月3日】
夕闇の中を走る。今日はさほど寒くはない。時折、足踏み状態で、綺麗な電飾で飾られた民家の庭を眺めたりもする。心楽しい気分になる。
昨日は、月曜会。クラブに顔出しをしてから行ったので、ちょっと遅れる。皆、席題句を考えている様子。奥の部屋で石動さんが一人お寿司を食べている姿が、微笑ましい。席題は、「煮凝」「冬紅葉」「綾取」の三題。難しい。8句投句8句選。辻田先生には1句取って頂く。いつもの中華料理屋で遅めの夕食を食べ、夜の道を歩いて帰る。街の灯りに消されながらも、ぽつりぽつりと星が輝いているのが見える。何となく落ち着いた気分で、夜道を歩く。そう言えば、夜道を歩くのは嫌いではなかったな、とふと思ったりする。