日々録
日記のようなものを書いてみようかな、と思いました。             
備忘録を兼ねて、日々思ったことを書き付けておこうか、という事です。             
一人言めいた内容もありますが、興味があれば、お読み下さい。

4月分「日々録」 5月分「日々録」 6月分「日々録」 7月分「日々録」 8月分「日々録」


【9月30日】
9月が終わる。体調不良の為、散々な一月、という気もしないではないが、文化祭・体育祭の優勝という良いことなども結構あったので、何となく幸不幸が相殺されたような気分だ。「禍福はあざなえる縄のごとし」という言葉は、本当だな、としみじみ思う。
日曜日の「醍醐会」は面白かった。川柳について、自分の蒙を開かれたような思いになる。意味性の追究=川柳、意味性の抹消(=モノに即する)=俳句、と言うことは、俳句と川柳の違いの一端を語っているような気がする。議論の中で話題の一つとなった俳句と川柳との相互浸潤の問題については、川柳が文芸として洗練される過程で、俳句ではなく一行詩の方に接近し、又、俳句が自己解体を進める過程の中で、これもまた一行詩へと接近しているのではないか、などと発言したりもした。
樋口さんが、俳句と川柳の違いを語る際に、以前「日々録」でも話題にした「生き生きと死んでゐるなり水中花」と「生き生きと死んでをるなり甲虫」の両句を引き合いに出し、川柳をやっている人間の読みから言えば、水中花の方が物に即している分理解や共感がしやすく、「甲虫」の方にはそこに様々な象徴的意味合いが絡みついている分わかりにくい、という発言も面白かった。その線で考えを拡げれば、「甲虫」の句の方が、俳句俳句した句、ということになるのだろうか。但し、句としては、「水中花」の方が断然面白いけれど。
二次会は失礼して帰る。帰る際、辻田先生から最新句集『焦螟』を頂く。第六句集で、平成五年から七年までの句を纏められたものだそうだ。昨日と今日と二日かかって読む。渋くて、軽くて、端正で、飄軽で、やさしくて、辛辣で、一句一句に色々な思いを喚起されながら、読み進み、読み終わって、やっぱり辻田先生の句集だなあ、と思う。

【9月28日】
最近は、夜中に目を覚ますことが少なくなった。恐らく体調との関連があるのだろう。但し、朝が早い。今日は、5時過ぎに目を覚まし、仕方がないので起きていた。NHKを見ていると、五七五紀行をやっていた。俳人の夏井いつき氏が出演していた。溌剌としていてエネルギッシュな感じの人だな、と思う。
午前中、少し仕事をして、「さくら」の最終回を見、その後「俳句王国」を見る。辻桃子氏が主宰であった。随分昔に、一度だけ湖北吟行会の時、俳席を同じくさせて頂いたことがあった。そういえば、あの時は娘さんの如月真菜さんも同行しておられた。
午後、しばらく昼寝をする。体が楽になったので外出。先日、kさんから労りの手紙を頂き、その中である健康食品を紹介して頂いたので、とりあえずどんなものか見に行くことにした。京都駅伊勢丹の地下二階の健康食品売り場で説明を聞くが、やたら「癌」を強調する説明で、ちょっと違うんじゃないかな、と買うのを保留する。
明日は「醍醐会」。川柳について川柳作家の樋口由紀子さんのお話を聞く。楽しみである。ただ、医者からお酒を控えるように注意されているので、一次会のみの参加となりそうだ。それが、ちょっと残念。

【9月27日】
昼過ぎまで検査で病院。その後、出勤して、どうにかホームルームに間に合う。放課後は、ひたすら進学関係の書類作成。職員室と進路室を往復する。気が付けば、7時過ぎ。この後、家庭訪問が一件あるので、仕事を切り上げる。気が付けば、残っているのは、今朝病院で偶然出会った体調不良の同僚と二人だけであった。病人二人が、最後まで残っているとは、とお互い言い合う。
家庭訪問を終え、アバンティーへ。ミューズの「第九」レッスンが行われているはず、と思って行ったのだが、別の団体が使用中。無駄足を踏むこととなってしまった。疲れる。
帰りがけ、京都駅内の書店で、村上春樹の新刊を買う。上下二巻。とりあえず上巻を買う。9時過ぎ帰宅。熱を計ると、相変わらず微熱あり。
随分長くかかったけれど、『西東三鬼』を読了。素朴な感想なのだが、面白い句を作る人だなあ、と改めて感心する。面白さの中身は、かなり複雑なのだが。

【9月25日】
体育祭、わがクラスの所属する青ブロックは、みごと総合優勝を果たす。快晴の一日であった。
夕方まで、進学関係の調査書を作り、退勤。まだ、本調子ではないので、少々疲れる。来週くらいには、本調子に戻って欲しい、と切に願う。ここしばらくジョギングもバトミントンもまるで出来ない。先日は、走っている夢までみる始末であった。
帰宅後、夕食を作り、ゆっくり食べる。昼食がお握り二つで、屋外での仕事ということもあってお腹が減りすぎたせいか、途中で気持ちが悪くなってしまった。こんな事も珍しい。ともかく自分の体が思うとおりにいかない、というのは歯痒いものだ。消化のよさそうなものを作って食べる。
一休みして、仕事。国語表現の評価付け。続いて、作品集作り。結構楽しい。俳句・短歌・詩・エッセイという内容での作品集。小論文を書き上げて、余裕があれば作りなさい、という事で作らせたものだが、なかなか面白い作品が出来上がった。明日、返却。なんとか間に合った、という印象。

【9月23日】
帰省してきた。本当ならば、春、姫島に吟行に行った方達と、二泊三日で軽井沢吟行に行く予定だったけれど、体調不十分のため、お断りすることにした。残念である。
先週は、検査に明け、検査に暮れたような気がする。緊急入院は避けられたけれど、今度は入院の付き添いの予定で、故郷から来ていた母が、熱を出して伏せってしまった。数日間寝込んで、熱が引ききらないので、付き添いを兼ねて帰省することにした。高速バスを使えば、乗り換えもなく、座ったままで帰れるので、その点は心強かった。
微熱が続いているので、家の中でごろごろしていた。ただ、車を運転して、海を見に行く事と、水鳥公園を見に行くことはした。日本海の海岸から、大山が見えればと思ったけれど、雲に包まれて見ることは出来なかった。朝と夕方、母の手作り菜園を見にも行った。試し掘りをしてみたが甘藷は収穫にはまだ早く、南瓜は小さな実を幾つかつけていた。茄子は暑い夏を乗り切ってひょろ長い実を付け始めていた。
昼のバスで帰京する。京都は少し蒸し暑い。一休みしたら、ちょっと仕事をしなければならない。水曜日の体育祭は一日屋外での仕事となる。少々不安である。金曜日は、また検査。半日、病院である。

【9月17日】
先ほど、病院から帰ってくる。検査結果を聞いてきた。どうやら、緊急入院という事態は免れたようだ。崖っぷちから、引き返してきたような気持ちである。
原因は未だ不明なので、しばらく様子を見ることとなる。金曜日は、また検査に行かなければならない。体調は、微熱が残りもう一つというところであるが、明日から職場復帰する。
色々な予定が、大きく変更を余儀なくされた。これから少しずつ、調子を戻していかねば、と思う。
最悪の事態を免れた事は嬉しいけれど、大きな課題を抱えこむことになったようだ。
虚子選による子規の句を読んでいる。色々な世界が伺えて面白い。子規の句は、総じてとても素直だ。作った句であっても嫌みがない。それが良い。

【9月13日】
文化祭。我がクラスは最優秀賞を受賞。めでたいことである。
本番に向けての生徒達の集中と頑張りは、本当に感心するばかりだった。
個人的には、大波に揺さぶられるような数日だった。
波が鎮まる事を願うだけだ。

【9月9日】
両手がむくんでいる。特に左手がきつくて、朝しばらくは痛くて手を握ることが出来なかった。両足に紅斑が出来たかと思うと、今度はむくみだ。自分の体でありながら、???、という状態である。夕方、職場の近くの病院へ行き、尿と血液の検査を受けてくる。本当に、どうなっているのだろうか。
文化祭直前、生徒達のパワーに圧倒される。今日になって、あらたに出し物が一つ加わる。デコレーション係の男子達の思いつき。夕方、教室で居残り準備をしている生徒達の前で初披露。大受けする。面白かった。これで、当日の出し物の全容が確定する。準備も先が見えてきたようだ。生徒達の中には、ほぼ3週間、休みなしで準備にあたってきた者が何人もいる状態だ。疲労もピークに達しているだろうと思う。
明日は、授業。明後日から文化祭。本番は、明々後日の12時50分から。
今日は、月曜会であったけれど、文化祭準備が7時までかかったので、欠席する。しばらく休んでいた『西東三鬼』の続きを読み始める。

【9月8日】
生徒諸君は、今日も登校しているはずなので、ちょっとでも様子を見て来ようと、出勤する。3年生は、すでに数クラスが文化祭の準備を進めているようだった。教室に顔出しをすると、女子が10名程来ていて、ダンスの練習をしたり、衣装の縫製を行っていた。後ほど、男子も来るとのこと。買い出しの事を伝言したり、ジュース代をカンパしたりして、そのまま退勤。しんどい。まだちょっと無理のようだ。
帰宅後は、夕方まで寝る。体(特に両手両足の痺れ感)のだるさと食欲のなさが不快である。
横になったまま、『俳句研究』9月号を読む。桂信子氏と津田清子氏の対談が面白かった。何となく元気が出てくる。
さっと風呂に入り、食欲はないが、夕食を食べる。

【9月7日】
二日寝込み、二日出勤して、また調子がおかしくなって、一日寝込む。文化祭追い込みの時で、今日は生徒達も登校しているはず。生徒の一人に携帯で行けない旨連絡して休む。
結局、今週は寝たり起きたりで、なにやっていたのか、まるでわからないような一週間だった。
なんともつまらない。


【9月5日】
発熱のため、二日間寝込む。原因はわからない。平熱が低いので、かなりしんどい発熱状態だった。全身が痛み、手足が痺れたような感覚となる。3日の夜は、まともに眠れない。うつらうつらすると、意味不明の夢(しかも、同じ夢)を繰り返し見て、目を覚まし、気を鎮めるという状態。さすがにうんざりする。
4日、風邪薬から鎮痛解熱剤に切り替えると、状態が良くなる。風邪薬と成分が違うのだろうか。一日おとなしく寝て、どうにか職場復帰出来る状態となる。
授業は午前中一時間のみ。大変有り難かった。昼食は、ほとんど喉を通らず。午後は、文化祭の準備。そろそろややこしい問題などが起こり始める。今回の件については、話し合いの末、どうにか解決が着いたようだった。他に幾つか火種を抱えてはいるけれど、ともかく、前に進む他はない。本番まであと6日を残すのみである。7時前、退勤。病み上がりの身には、少々辛い一日であった(しかし、気が張った分、元気になったかも、とも思うが・・・)。
ビールにビスケットの夕食(夕食と言って良ければ)。その後、ミューズから送られて来た、7月の「モーツアルト・レクイエム」の合唱を聴く。お世辞にも上手い、とは言えないけれど、聴きながら感動してしまった。自画自賛のようだけれど、思いの深さ、強さという物を感じてしまったのだ。これは、指揮者の力でも演奏をした京響の力でもない。確かに、合唱団の力のように思った。そう言えば、昨夜、ミューズから年末の「第九」の参加勧誘の電話が入っていたのだった。

【9月2日】
新学期。始業式、大掃除、LHR。午後からは、文化祭の準備。
疲れた。やはり全校生徒が揃うというのは、なかなか迫力があるものなのだ。
昨日は『運河城陽句会』であったのだが、クラス文化祭の取り組みの為、欠席。今日は、「月曜会」のはずだったのだが、早めに退勤して会場に行ってみると、扉が閉まっていた。今週ではないのか。これで、ほぼ2ヶ月句会に参加していないのではないか、と思う。
ちょっとほっとして帰宅(この状態では、ろくな句も出来そうにないので)。『燕巣』『俳句文芸』が届いていた。Iさんから手紙。Iさんの句集に対しては、こちらも全力でぶつかっていく必要がある、と思う。