日々録
日記のようなものを書いてみようかな、と思いました。
備忘録を兼ねて、日々思ったことを書き付けておこうか、という事です。
一人言めいた内容もありますが、興味があれば、お読み下さい。
4月分「日々録」
5月分「日々録」
6月分「日々録」
7月分「日々録」
8月分「日々録」
【10月31日】
2002年の句作の中から100句を掲載しました。ご覧下さい。
その100句については、竹中宏さんから、それらの句の持つ中途半端さや甘さについて、厳しいけれど鼓舞される評を頂きました。大変感謝しています。
今日は木曜日。今日で10月も終わる。9月10月とこの2ヶ月間、自分にとっては、とても厳しい時期が続いたと我ながら思う。11月になり、仕切直しをするつもりで臨もうか、と考えている。
桜楓社の『正岡子規』松井利彦著を読んでいる。近代文学の中に正岡子規を位置付けて、俳句という限定された視野からではなく、子規の特質を捉えようとしているところが面白い。大学時代の講義などをふと思い出したりしながら読んでいる。
【10月27日】
午前中は、クラブ担当で学校へ。学校対抗戦の練習。男子は、組み合わせが比較的良かったが、女子はかなり厳しい組み合わせとなった。「府下大会連続出場が、私達で途切れるかも。」とちょっと不安そうな女子のキャプテン。頑張ってもらおう。
午後は、家庭訪問1件。2時過ぎに終わってから、昼食。カレー専門店でハンバーグカレー。普通は、ハンバーグなど食べないのだが、ちょっと気合いを入れ気味に食べる。
帰りの車中では、吉本ばななの最新作『王国その1アンドロメダ・ハイツ』を読み始める。彼女は、この先どのような方向に進んでいくのだろうか、と思いつつ読む。
二駅前で下車して、自宅まで歩くことにする。長袖を着ているが、それでも肌寒い。しかし、歩きやすい。近所のスーパーで夕食の材料を買って帰る。二日連続で、茸と魚の寄せ鍋とする。ついでに、宝籤も買って帰る。当たるか?
【10月26日】
中間試験期間。普通なら採点を除いて比較的余裕のある状態になるはずが、問題を抱え込んでいて気疲れのする1週間となってしまった。困ったものだ、と思う。
仕事以外で、今週ひさびさにやったこと。1ヶ月ぶりに軽くジョギング。夕方、気温が低いせいか、思ったより軽快に走れて一安心。時折行っていた筋肉トレーニング(という程の物でもないが)が、多少は効果を上げているか。
行きつけの飲み屋に2ヶ月半ぶりに行く。体調を壊してからお酒は控えていたので、こんなに空きが出来てしまった。明日からおでんをしますよ、とのマスターの言葉に季節の移り変わりを実感する。その二日後には、同僚の人達と飲みにいったので、飲酒はなにやら元のペースに戻りつつあるようだ。ただ、量は完全にセーブしている。飲むのは主に焼酎だし・・・、最後は、ウーロン茶だし・・・。
そう言えば、4、5ヶ月ぶりに銭湯に行った。しかも、職場からの帰りに。貸しタオルと石鹸とシャンプーで500円弱。ジェット泡風呂と登別の湯に入る。お湯たっぷりで、広くて、気分がなかなか良かった。背中反面に入れ墨したお兄さんなども入っていて、ちょっと緊張感も味わう(脱衣所で風呂屋の親父さんと彼が話しているのを聞くともなく聞いていると、どうやら運送業関係の人らしかった)。
竹中宏さんと電話でお話したこと(「醍醐会」でお会いしてはいるのだけれど)。9月の軽井沢吟行のことについてお話を聞く。軽井沢というなにやら華やかできらきらしたイメージとは異なり、自然豊かな高原での二泊三日であったらしい。長野県ではなく、群馬県(だったか)に入った辺りに行かれたとのこと。句会は3回持たれて、面白い作品も生まれたようだ。その後、ファックスで句会記録を送って頂いたが、ファックスが延々紙を吐きだしてくるので、手数のかかる事をお願いしてしまって申し訳ない、との思いに責め苛まれる。併せて、「空の会」で来年初頭に行われる作品鑑賞の小林千史さんの近作50句も送って頂く。軽井沢句会の作品も小林さんの句も面白かった。小林さんの句には、コメントを送らねばならないので、しっかり読み込もうと思う。
【10月21日】
今日は一日、下ろし金で神経をざらざら擦られているような一日だった。休み明けでまだまだ元気だったから、何とか持ちこたえられた。しかし、帰宅して晩ご飯を食べたら、もう眠くて眠くて仕方がない。これを書き終えたら、速やかに寝ようと思う。
19日夕刻、というより完全な夜、パルルプラザで待ち合わせて、岩城先生、足立さん、飯泉さん(この字でよかったのだろうか、通称ねこさん)と夕食会。岩城先生と足立さんはカルチャーの帰り。同ビル2階のお店で、飲みかつ食う。久しぶりにワインを飲む。チリワイン。美味しい。
その場で、以前「ねこ」さんにお願いしていた猫仏を受け取る。ミニ猫仏と、ある寺で見つかった化仏のレプリカも頂く。猫仏は、その表情がなんとも言えず面白い。よく見ると、作者の顔にどことなく似ている。それがまた面白い。1時間ほどそこにいて、祇園の「米」さんの所へ。久しぶり。長い間借りしていたビデオを、恐縮しつつお返しする。
本格的に飲んだ一夜。翌日曜日は、一日へたばっていた。開高健の『日本人の遊び場』という本を、半日ベットでごろごろしながら読む。ちょっと古いかな、と思いつつも、「浅草木馬館」の話には、とても感動した。風俗は古びるが、人間は古びない、という事を思う。
【10月19日】
5時に目が覚め、『海辺のカフカ』を読む。6時過ぎに読了。面白かった。今朝の新聞を読むと、文芸欄で村上春樹の文学について書いていた。世界に投げ出された存在としての自己の有り様を描き続けた一連の作品から、今回はその中でより積極的に自己の存在確認を行おうとする15歳の少年の姿を丹念に描き込んでいるように思う。生と死の交叉する地点に於いて、やや死の側に偏りつつ。
昨日は、家庭訪問を1件終えてから、ミューズの練習へ。8時前着。早速チケットを注文しておく。前回の販売即ほぼ完売状態を用心して、早めに確保しておく。何度か練習に参加しているので、結構歌いやすくなってきた。最初は、声が出なくて大変だったのだが。ベースはなかなかいい感じである。テノールは人数が少なく、今のところかなりシンドイか、というところ。がんばれ、テノール、と思う。
今日は、一日中間テスト作りにかかり切りとなるだろう。夜には、岩城先生達と久しぶりに「米」さんへ。ずいぶん前に借りたままになっているビデオを返さなければ。秋山巳之流監修の『食して一句』というビデオ。米さんも登場している。黛まどか氏も。
『俳句研究』の櫂氏の件は、少々拍子抜けの気分。奥坂氏が、早々に謝罪をして、作品を取り下げてしまった。盗作・剽窃問題として追究していっても、問題点は一定深まっていくかもしれないが、同時に作品の有り様という点からも、奥坂氏がもっと自己の思いを主張しても良かったのではないか、という気もしている。ある人に言わせると、より「川柳」的な作品とより「俳句」的な作品ということで。そのことにより、両者の境界や類似点・相違点などが見えてくる議論に発展したかもしれないので。早々の幕引き、というのはどんなもんなのだろうか・・・。
【10月15日】
昨日は、運河城陽句会。午前中のうちに、国語表現の評価作業を行う。今回は、何も見ないで世界地図を書かせ、その後、地図を見せて、自分の書いた地図と実際の地図とを見比べて、自己の世界観について書く、というもの。何かの本で読んだものを参考にしての作業。生徒には、ちょっと戸惑いがあったみたいだ。それにしても、実に様々な世界地図が描かれてあった。これも面白いので、紹介しようと思う。
午後、文化パルク城陽へ。3ヶ月ぶりの城陽句会だった。第一句会は、持ち寄りの10句投句。300句近い投句の中から5句選、というもの。なかなかハードな句会。茨木先生には3句とって頂く。第二句会は、40分ほどの間に7句作って投句。これもなかなかきつい。編集同人の浅井さんに1句特選を取って貰う。茨木先生からは1句。茨木先生の取られた1句が、何故選せられたのか、ふと思い至ることがあった。今日の大きな収穫だと思う。
句会の帰りに、城陽駅前の本屋で『海辺のカフカ』下巻を買う。夜、国語表現のボーナス作品集(所定の作業の終わった者は、俳句・短歌・詩・エッセイの中から好きなものを選んで創作をし、上限5点でボーナス点を進呈、と言うもの)を作る。今回は、思った以上にボーナス作品があって、大変だった。2時間ほどかけて作品集を作る。疲れたのでもう寝ようと思ったのが9時過ぎ。ちょっと『海辺のカフカ』を読もうか、と思ったのが運のつきで、結局12時くらいまで読んでしまう。集中して読んだせいか、持病になってしまった左耳の耳鳴りが酷くなってきたので、やむなく中断。本格的に眠ることにする。『カフカ』はとても面白い。
火曜日。依然として微熱あり。もう気にすまいと思って出勤。でも、一日どうも調子が悪かった。7時退勤。帰りの車中でも、『カフカ』を読み継ぐ。とても面白い。そう言えば、今月号の『俳句研究』で櫂未知子さんが、等類問題について文章を書き、当事者の奥坂まや氏の返書が掲載されてあった。いずれ一言書きたいな、と思う。
【10月13日】
昨日は、「いさなご句会」で丹後へ。先月は、体調不良のため欠席をしたので、2ヶ月ぶりの参加となる。当日は、ザイラー夫妻の公演があるため、朝の「はしだて1号」は乗車率180パーセントくらいの状態となる(自由席は)。しかし、それも「ごま駅」までで、その後はいつもの車内の様子となる。車中では、虚子の『俳談』を読んだり、うとうとしたりして過ごす。体調が今ひとつのせいか、疲れてしまう。丹後は、快晴であった、少々暑いくらいの陽気であった。
「いさなご句会」は、参加者8名。欠席投句も含めて投句数59句。一人5句投句7句選で行われる。岩城先生には4句とっていただく。きよこさんが青木の実や鳥兜の花、綺麗な花をつけたハーブなどを持って来られる。鳥兜でひとしきりの話。岩城先生がそれで1句作られる。鳥兜の花は、鮮やかな紫色で、文字通り人が兜を目深に被っている風情があって面白かった。早めに句会を終えて、「いさなご句会」として出す合同句集の話合いがもたれる。一人51句、100部程度の出版となるのだろうか。面白い句集になりそうですよ、と岩城先生の弁。
帰りの「丹後ディスカバリー」車中では、いつものとおりビールを飲みつつ四方山話。「俳句研究」の三ヶ月競泳のことや、今月号の「翔臨」に載る短編小説のこととか。井上弘美さんの最新句集の『あをぞら』のことも話題にでる。『あをぞら』は、次回の「醍醐会」の句集評で話題とするもの。結構辛口批評の多い岩城先生も、「醍醐会」の討論の中で何か?あれば、弁護しますよ、とのこと。
京都帰着後、足立さんと待ち合わせて3人で夕食を食べに行く。京都駅前の小さなお寿司やさん。席をずらしてもらって何とか座れる。料理を注文して、岩城先生はビール、足立さんと僕は焼酎を飲む。鞍馬温泉や火祭りの話や、岩城先生の自作骨壺の話や、猫佛を作ってもらっている「猫さん」のこと、選に関わる話とか、色々とお喋りしつつ飲む。しばらくお酒を控えていたので、久しぶりの本格的な飲酒であった。帰り際、足立さんからずいぶん健康について心配してもらって、こうやってまたお酒が飲めるようになって良かった、といわれる。多謝。
【10月8日】
土曜日午後、久しぶりに鴨川散歩。京阪三条から出町柳、そこから梨の木神社を経て、御所へ。御所を斜めに横断して烏丸の方に一度抜け、そこから京阪丸太町駅へ。約2時間の散歩。歩くとうっすら汗をかく程の陽気であった。梨の木神社の萩は、まだ少し早いようだった。今回初めて気が付いたのだが、境内に名水がわき出ているのだった。10人ほどの人が、それぞれポリタンや容器などを準備して並んでいた。
日曜日。一日自宅で過ごす。明日は月曜会なので、数句準備する。午後、頑張って国語表現の小論文を読む。「人間の残虐性」について、というT大学の問題。1編だけ読んでいて胸が震えるような作品に出会う。国語表現担当者の醍醐味とでも言おうか。とても良かった。その後は、本を読んで過ごす。『海辺のカフカ』上巻読了。『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』をふと思い出す。河東碧梧桐の『子規を語る』岩波文庫を読む。少々疲れる。早めに就寝。
月曜日。体調があまり良くない。体温を測ると、微熱とは言えない程の熱であったが、もういいや、と思って出勤。授業が2時間だけだったのが、有り難かった。月曜会には是非出たかったので、一度自宅に帰って一休みしてから会場の方へ行こうかと思っているうちに、結局時間ぎりぎりまで仕事をして、会場へ向かうはめとなった。3ヶ月ぶりの月曜会。辻田先生のお話を聞くだけでも、参加した甲斐がある。その上、1句辻田先生の選に入った。幸いなことである。句会の席上で、得たいのしれない巨大な鞠のような白い茸を見せて頂く。誰も名前を知らない茸であった。絶好の句材となった逸品であった。
火曜日。前日同様、体調は今一つ。バイオリズムが低下しているのだろうか、と思う。帰宅後、体温を測ると微熱状態に復していた。ちょっと安心?する。
【10月5日】
村上春樹の『海辺のカフカ』を読み続ける。カフカ少年は、とりあえず居場所が定まり、ナカタ氏は失踪し、ジョニーウオーカーは因業な末路をたどり、大島さんには意外な展開が・・・というところで、未だに作品がどのような方向を目指しているか、はっきりとは掴めない(これかな、ということがぼやっとは浮かんで来ているのだが)。この状態で下巻へと続くのであろうか。ちなみにこの作品、良く読まれているらしい。オウムについての連続インタビューやカルトを素材にした作品などを発表していたとおもうけれど、それらの影響はこの作品に反映しているのだろうか。
昨日は、久しぶりにミューズのレッスンに行く。「第九」。12月13日(金)が本番で、すでに8月下旬から練習は始まっていたのだが、体調不良を含め、色々あったため参加がこんな時期になってしまった。練習は、かなり進んでいて全体の3分の2くらいまではさらっているみたいだ。久しぶりに歌う。やはり声はまだまだというところだ。総勢280人という大所帯であった。来週からチケット販売。急いで申し込まなければ、すぐに売り切れてしまいそうな予感がある。
一週間を終えて、ほっとしている。
外は朝から良い天気で、しきりに烏が鳴いている。洗濯物を干し終えて、朝食を食べ、コーヒーをお代わりして、一息ついている。午後から、久しぶりに鴨川を歩いて一人吟行でもしてみようか。
【10月3日】
村上春樹の新作『海辺のカフカ』を読み始める。上下二巻。現在200ページ辺りまで読み進んでいるが、先の展開が見えない。さて、カフカ少年や、ナカタさんはどうなっていくのだろうか。ジョニーウオーカーなどという不可思議な人物も登場しているのだが。
『西東三鬼』を読み終わり、図書館に返却に行き、次いで『加藤楸邨』を借りる。少しずつ読み始めよう。
10月に入っても、体調は相変わらずだけれど、無理をしないでやっていこうと思う。ちょっとあきらめの心境である。走りたいな、と思う気持ちもあるが、もうしばらくは運動は控えておこう、と思う。ただ、室内で軽く柔軟をしたり、ダンベルを使っての軽運動をしたりはしている。15分ほどなのだが、それで疲れてしまうのは、全く困る。