第六号
【作品10句】
「花考、京事(六)」 岩城 久治
「血流・プリズム(四)」 清水 貴久彦
「紫煙・引用」 すずき みのる
【創作】
「影踏み」 清水 貴久彦
(その六、釈迢空)
発想の森 「つちふる」 すずき みのる
【歌仙】
「『春場所』の巻」
【後記】
○『鼎座』第六号をお送りします。実は、第六号は春号にあたるもので、
1号分発行が遅れているという事になるのですが、少しずつ遅刊を取り
戻してゆきたいと思ってます。どうやら、あまり間を置かず、第七号は発
刊できそうです。なんとなく、季節を追いかけているような気分です。
桜前線か何か、みたいですね。
○先日、眩しいほどの新緑の中を、保津峡駅から亀岡まで歩く機会が
ありました。行程の半ばは、保津川を左に見ながらの歩きということで、
時折保津川下りの歓声を近くに聞きながらの2時間でした。急流に挑戦
する大学生らしいラフティングの一団の姿もなかなか見物でした。
○歌仙『春場所の巻』はいかがだったでしょうか。なお、作中「がつと洟」
とは「青洟」の事、丹後地方の方言です。そういえば、そんな子供の姿を
最近ほとんど見かけなくなりました。それにしても、『鼎座』の三人、さらに
朴花女さんにも共通する土地として、丹後の地があるというのは、偶然
とは言え、面白い事だと思いました。こういうのを奇縁というのでしょうか。(す)