日々録
日記のようなものを書いてみようかな、と思いました。
備忘録を兼ねて、日々思ったことを書き付けておこうか、という事です。
一人言めいた内容もありますが、興味があれば、お読み下さい。
07.5「日々録」
07.6「日々録」
07.7「日々録」
07.8「日々録」
07.9「日々録」
【07年10月26日】
お知らせ
諸般の事情により、「参」のホームページ上の『日々録』の書き込みは一時中断することになりました。
ブログ版「日々録」
(「ブログ版日々録」)
は、断続的にではあれ、更新される事があると思います。ご面倒をおかけしますが、もしよろしければ、そちらの方をご覧下さい。
【07年10月25日】
24日。書店販売より一日早く、角川の『俳句』が手元に届く。今月号は、角川俳句賞の発表の号である。角川賞自体は、すでに9月の時点で受賞者が決定していたので、興味の中心は、予選を通過したか、選者の選にはいったかどうか、ということになる。結果としては、岩城先生をのぞく『鼎座』の両名は、なんとか予選を通過した。残念ながら選者の選には入っていなかったけれど、誌面にSさんと私の名前を見つけたときは、やはり嬉しかった。早速、Sさんに携帯で連絡を取り、予選通過を喜び合う。Sさんは、まだ結果を知らなかったようなので、自分の目で確認する楽しみを横取りしたようで、かえって余計な事をしてしまったかもしれない、と後でちょっと後悔する。岩城先生にも連絡を取る。二人とも予選を通過しました、と伝える。喜んでいただけた。ここ数年、賞に応募しては予選通過も覚束ない状態で、内心悔しい思いをしてはいたのだが、大きな励ましを受けたような気持ちになる。特に、現在個人的にちょっと辛い状態の中にあるので、今回のことは大変ありがたかった。
実は、ネット上の『週刊俳句』というページが、角川俳句賞の「落選展」というのを企画しており、私もそれに賛同して作品50句を送った口の一人であるのだ。「死んだ子の年を数える」みたいな企画のように思えなくもないが、逆にそんな形で以て瞑すべし、みたいなところもあるような気がしているのだ。今週の日曜日に「落選展」が
『週刊俳句』
上で開催される予定だ。どれほどの参加者があることだろうか、と思う。『週刊俳句』については、以前に「俳句鼎談」の評者の筑紫・櫂両氏を含む選者陣で『週刊俳句賞』を企画したりしていて、今回『角川』の鼎談の中でも、最初のところで両氏が『週刊俳句』について触れておられるのが興味深かった。インターネットが、現俳壇にどの程度の風穴を開けるか、開けないかは、ちょっと分からないけれど、俳壇とは直接関わらない部分では、ネット上で色々な動きがあるのかもしれない。
【07年10月21日】
6時過ぎ、歩きに出る。長袖で歩くけれど、随分肌寒い。天気は良く、間もなく日が昇りそうな時間帯だ。通りに人通りはなく、走る車の数もまだ少ない。普段歩くコースは決まっているので、たまに違った道を歩いてみることにする。といっても、そんなに色々なコース取りができるわけはないので、いつもは歩かない路地の方に回り込んで歩いたりする。ただ、昼日中にそんなことをすると、不審者と間違われそうなので、人の少ない早朝だから出来ることかもしれない(ちょっと危なそうな行動ではあるが)。普段見慣れた町並みとは違う風景が展開するのが、結構楽しかったりする。見慣れた建物が、意外なところから意外な角度で眺められたりすると、別の町に来たような錯覚に一瞬陥ったりして、それもまた面白い。なんとも幼い遊びではある。
昨日は、午後何ヶ月ぶりかに鴨川散策に出かける。今年の夏は、異常に暑く、その後随分長い間残暑が続いたせいで、炎天下の鴨川歩きはさすがに出来なかったからだ。京阪三条まで電車で行き、歩き出す前に三条のブック・オフに立ち寄って、面白そうな本を探す。大岡信『正岡子規』、浜崎素粒子『句集 寒木』、寺山修司『ひとりぼっちのあなたに』、木蔵瑞夫『論攷 中島敦』を購入。いずれも単行本でちょっと荷物になるけれど、それをザックにいれて、鴨川河畔を歩く。以前は、そのまま植物園まで歩いたり、さらに上賀茂神社の方まで行ったり、あるいは出町から御所を経て三条まで引き返したりとしたけれど、今回は出町までとする。そこでコーヒーを買い、古書肆に一軒寄ることを目標として歩き出す。歩き始めは曇、やがて雲が切れて秋の日射しが眩しいほどになる。北山の上空は終始青空がのぞき、山襞がくっきりと望まれた。周りの風景を眺め、時折句を案じながら歩く。鴨川に水鳥の姿は、いつもに比べて少ないような気がする。歩き、コーヒーを買い、古本を眺め、最後に「種源」さんの前の河原で、大文字から比叡山の大景を眺めて、本日の予定終了。出町柳駅から電車に乗る。携帯句会をしているKさんに、出来たての句を数句メールで送る。メールの打ち方もだいぶ手慣れたものになってきたような気がする。
夕方、Kさんから返事のメールあり。さらに、夜。同じくKさんから新作のメール。私にはとても作れない面白い世界が詠われていて感心する 返事を送ると、さらに1句。子狸の句が送られてくる。属目吟でありながら、作者の魂がふわっと子狸に乗り移ったようなそんな印象を受ける。夜、古今亭志ん生を聴きながら就寝。夜中に目を覚ます回数が、以前に比べ少なくなったような気がする。
【07年10月20日】
うつらうつらしていると、メール着の振動音で目を覚ます。枕元に置いていたのだが、置いた部分と共振したのか、随分大きな振動音となったので、目を覚ました。その後は、真夜中に友人と数度メールのやりとりを行う。電話をすればというわけではなく、こんな時間帯には文字のやりとりがふさわしいような気がする。
最近は、ちょっと体をいたわる必要があって、随分早く寝につくことにしている。日によっては、8時過ぎくらいからベットに横になっている。もちろん眠るつもりではなく、横になったまま本を読んだりするのだが、いつの間にか寝込んでしまったりしていて、11時とか12時くらいに目が覚めて、その後眠りに入りにくい状態になることがある。そうなると、ついテレビをつけてぼんやり画面を見たりして、眠りがやってくるのを待つのだが、かえってますます目が冴えたりすることが多い。そこである時ふと思いついて、古今亭志ん生の落語のテープをイヤホン無しで聞いていたら、笑ったり、ちょっと聞き取りにくい声に耳を澄ましているつもりで、いつの間にか自然に眠り込んでいることがあって、これが意外と良かった。それから以後、最近にいたるまで夜中に目が覚めると、決まって志ん生の落語を聞くことにしている。同じ落語を何度も聞いているうちに、滑舌のあまり良いとはいえない志ん生の咄の細かい部分が聞き取れるようになって、その咄がますます面白くなってきたりするのだ。笑ったり、感心したありするうちに、とても自然に気持ちよく眠りに入れるので、とてもありがたい。志ん生の落語を睡眠導入剤みたいにして聞いているのは、心ある志ん生愛好者からは何と失礼なと叱られそうではあるが。
土曜日。早朝の歩き。歩くことは、これも体のために必要なことなので、怠るわけにはいかない。1時間ほど近所をあるく。今日は、郭跡の町並みの中に、「大石良雄遊興の地 よろづや」の小さな石碑などを見つける。遊びに来てたんだー、などと思う。昨日は、本格的な雨が一日降り続いたのだが、今日は朝からいかにも秋らしい気持ちよい青空が上空に広がっている。多彩な雲の姿もなかなか面白い。今日は、久しぶりに鴨川をぶらついてみようかと思う。
明日の夜から翌朝にかけてオリオン座の流星群が見えるらしい。この天気がしばらく続いてくれるとありがたいと思う。
【07年10月18日】
五時過ぎに起床。いつもの手順で朝食の準備をし、昼食用にちいさなサラダパックを作り、朝食用とは別に、職場で飲むためのコーヒーをたてて、テルモスに入れ、そんな事をしていると、いつの間にか、6時前にもなっている。8chのテレビ番組を見ながら、割とゆっくり朝食を食べ、新聞に簡単に目を通して、それから結構入念に歯磨きをして(ちなみに歯ブラシ+糸楊枝。歯を磨きながらぼーっとしているのは、なかなか得難い時間ではある)、仕上げに電動ブラシで歯茎をマッサージして(こんな使い方をして良いのだろうか……?)終了。服を着替えて、7時前には出勤という段取りになる。外は、ちょっと肌寒いくらいで、気持ちがよい。
今朝も、遠回りの道を使って職場へ。ほとんど汗もかかないのがありがたい。今日は、川で一羽の鵜の姿を見かける。こんなところにまで飛んできているのかと思う。白鷺の集団の中に混じっている姿が、ちょっと異様な感じであった。昨日は、空気が澄んでいたせいか、比叡山が間近に見えていたが、今日はフィルターの向こうにぽつんと置かれたような有様である。
中間考査、二日目。試験が返ってくる。教材を一つ作る以外に当面の仕事はないので、午前1時間、昼食と歯磨き(この10分間が貴重なのだ)をはさんで夕方までかけて、採点を行う。国語のテストの採点は、実はずいぶんと大変なのだ。途中、集中力が落ちてきてさすがにしんどくなると、気分転換に校舎内をぐるりと歩いてくる。脳天気なほどに晴れ上がった空に、すっとメタセコイアの円錐形が立ち上がっている様などをしばらく眺め、先日幼稚園児が大挙して団栗拾いにやって来た校舎中庭の櫟の木の下でうろうろしてみたりとかして、その後再び採点地獄へと突入する。我ながらかなりの大馬力で採点を行い、夕方には本日分2クラスが終了する。少し時間があったので、退勤までに2学期中間段階での考査・小テスト・提出物等の得点分布表も作っておく。パソコンがあるので、このような作業も随分短時間で出来るようになった。ありがたいことである。
仕事を終え、退勤。バスの中で、角田氏の対談集を読み続け、帰りの電車の中で読了。面白かった。自分の仕事を持つ大人の女の本音トークみたいなところが、読み応えがあってよかった。ちょっと角田氏に対するミーハー的好奇心的部分も満たされた事だし。夕食、野菜と魚をばりばり食べる。食後のヨーグルトも何となく習慣として定着したみたいだし。食後は、直ぐに歯磨き。以後、間食をしないためである。たまに、コーヒを飲んだりはするのだが。今日は、何となく歯磨きに始まり、歯磨きに終わったような気がする。
【07年10月16日】
夜中にふと目が覚めて、何となくテレビをつけてしばらく眺め、やがてテレビを消して再び眠り込んだ、その眠りの夢の中で、先ほどまで見ていたテレビの内容が露骨に夢に反映する場合がある。それが、おとといの夢の中でのサッカの試合と、昨日の野原での野球の夢であった。サッカーのプレイヤーとして、プロらしき人たちの中に混じってゴールを目指している姿は、なんとも滑稽ではあるが、それなりに楽しかったりする。あるいはまた、広々とした草原で、こちらはプレイヤーというよりは、野球に興じる人たちの姿を眺めては、一心に声援を送ったりしている、それもなかなか心豊かな瞬間だったりしている。こんな夢見は楽しい。
往復の車中では、角田光代の対談集を読んでいる。女同士の、しかも少しお酒の入った対談などになると、随分あけすけな話になったりしていて、読んでいるこちらの方がちょっとはじらむ思いになったりする時もあるのだが、下手をするとじめっとしそうな話題が、逆に妙に明るく爽やか(というわけでもないのだけれど)に、すらっと流されていたりするのは、著者と対談者の人徳のいたすところということになるのであろうかと、かなり本気で感心したりもするのだった。
今日で、二学期前半の授業は終了。明日から三日間の中間考査。試験そのものはとっくの昔に出来上がっているので、その分気分的にはずいぶんと楽である。ただし、それも自分の試験が終わるまでで、一旦テストが手元に帰ってくると、ひたすら採点作業という、かなりの苦行の時間が待っている。その日のうちに採点を終了するというのがいつもの流儀なので、気張って○×をつけることになるのだ。
昨日今日と、いつもの通勤路を変更して、夏に時期に歩いていた少し距離のある道を選んで歩いている。川沿いで、街路樹が綺麗な道で、水と緑を身近に感じながら歩ける道なので、多少の距離の長さは帳消しにされてしまう。特に、随分涼しくなって歩きやすくなっているので、朝からしんどいと言うよりは、気分良くスタートできるという感じの方が強い。小鴨や白鷺の姿、鯉や亀の有様などに目をとめながら歩くのも、なかなか良い。1本早い電車に乗るので、職場に到着する時間もほぼ同じで、朝の立ち番の時間までに、一仕事こなす程度の時間的余裕もある。なかなか良いではないか、と改めて思う。
【07年10月14日】
それにしても、亀田一家は文字通り「一家を挙げて」顰蹙そのものだったな、と思う。亀田一家をサポートしているTBSの報道姿勢も、相変わらずだし。「恥」を知らない姿は、いずれも見苦しいと思う。興業の世界には、ヤクザな部分はあるのかもしれないけれど、そのものズバリというのは、本当にいただけなかった。それに対して、終始冷静だった内藤の姿は好対照であった。
土曜日。丹後の「すき句会」に参加する。「はしだて1号」車中では、行きも帰りも眠りこけていた(帰りは、いただいたビールの酔いもあるけれど)。課題は、「旧暦八月十五日の月」。席題句は、「合歓の実」「へくそかずらの実」「豆柿の実」のいずれかを使っての一句であった。今回、都合の悪い人が多くて、参加者が少なかったのが少々残念であった。8句投句。岩城先生選に2句入る。4時過ぎに句会は終了。その後、ビールをいただきつつ、四方山話。やがて、奥様が帰って来られ、部屋でずっと寝ていた犬のビッキーも目を覚ます。電車の時間が迫ってきたので、水野さん(もちろんしらふです)に駅まで送っていただく。電車は、10分ほど遅れているとのことで、肌寒いプラットホームで暮れていく大宮の町並みなどを眺める。車中で、最近メール句会を始めたKさんに、本日の句会での出句作品を送る。程なく返事。二重丸一つ、丸二つというものであった。
帰宅後は、すぐ就寝。寝る時間が長いせいか、色々奇妙な夢を見る。
日曜日。6時過ぎに「歩き」に出る。さすがに、半袖Tシャツでは寒いくらいなので、長袖のシャツを着て、近所を歩く。一時間ほど。いつもより遅い時間なのに、歩いている人の数が少ないように思う。寒くなったせいだろうか。帰宅後、シャワー・洗濯・朝食といういつもの朝であった。
【07年10月13日】
郷里の俳句大会で、久しぶりにお会いした俳人のM氏から、お葉書をいただく。俳句大会に対する所感と、『鼎座』をお送りしたそのお礼が書かれてあった。M氏は、先般第4句集を刊行され、その反響にしっかり手応えを感じておられるという。
諸般の事情により、今年の「第九」は出演を断念する。残念ではあるが、やむを得ないとも思う。来年夏の『カルミナ・ブラーナ』に再起を期したいと考える。金曜のレッスンも出席を休止する。
土曜日。5時過ぎに起床。さすがに、朝が遅くなっている。東の空に夜明けの気配はあるけれど、日が昇るのはもうすこし遅い時間になる。6時過ぎ、朝食をとる。外はすっかり明るくなり、空の半分に秋らしい鰯雲が広がっていて、それが朝日に映えてなかなか綺麗である。
今日は、丹後の「すき句会」。岩城先生は、すでに丹後に行っておられるはずだ。先月の句会は、厳しい残暑であったが、丹後もすでに秋冷の中にあることだろう。天気予報をみると、あるいは小雨に出会うかもしれない。少し早めに京都駅に向かい、作品を準備しなければ、と思う。
昨夜は、森澄雄の第十句集『白小』を読む。淡淡とした内容の句集である。
【07年10月11日】
火曜、深夜。あさのあつこの『福音の少年』読了。読後感は、複雑だった。発表誌が角川の『野生時代』であったこともあり、こんな中途半端なハードボイルド風設定になったのだろうか。一応最後まで読み切らせる力を秘めた作品ではあったとは言えるけれど、どうにも「らしくない」という感触が最後まで残ったものだ。
水曜日。発熱による体調不良。昨夜の夜更かしが祟ったのだろうか。一日欠勤し、市販の薬を飲んで寝る。寝汗をかき、どうにも寝苦しい。我慢して横になる。夜になって、なんとか熱が下がる。横になったまま小島健氏の『大正の花形俳人』を読む。作品評を中心としたエッセイ。ホトトギスから自由律俳句の俳人、芥川や室生犀星まで取り上げるという目配りの広さが面白い。簡潔で的を射た句評も読み応えがある。体を休めることが第一なので、早めに就寝。奇妙な夢を見る。
木曜日。まだ微熱が残っているけれど、出勤。来週からの中間試験にむけて、授業も追い込み体制に入る。とは言っても、すでに1年生は試験範囲を終え、さらに次の単元にはいるという状態で、問題は3年生の一クラス。週に2時間しかないので、迂闊に休むわけにいかない。ともかく、頑張って進む。それに、明日の総学の準備も結構大変なのだ。
同僚の車に便乗させてもらい、退勤。ゴルフコンペの話など聞きながら帰る。優勝して、ビールを6ケース獲得した知人の話とか。楽しそうである。マンション前で降ろしてもらい、近所のコンビニで夕食のおかずを買って帰宅。さっとお風呂に入って、さっさと寝るつもり。
【07年10月8日】
諸般の事情で、なかなか更新が出来ない。せっかくアクセスして下さっている方に申し訳ないと思います。
この3連休は、郷里に帰っておりました。用事の合間には、美保関まで車を飛ばして日本海を見に行ったり、偶然開催されていた俳句大会に飛び入り参加をしたりもしました。高校時代の友人とも再会し、学生時代一緒に行動していた仲間の一人の波乱の生涯について、初めて耳にしたりもしました。色々感慨深い事が多かったです。また、この間初めてK氏と携帯メールを使っての句の遣り取りなどもやってみて、なかなか面白いという事も実感しました。
河東碧梧桐の『子規を語る』を読みなおしました。やはり、「俳句」黎明期の人物群像の中で人間的に一番興味深いのは、虚子でも碧梧桐でもなく、正岡子規だと改めて思ったりもしました。もちろんこの書自体は、あくまで碧梧桐の見た子規なのだけれど、碧梧桐自身の姿を透かした子規の姿というのは、碧梧桐自身の姿も同時に透き見えるようで、興味深いものがあった。
帰郷の車中では、あさのあつこの『福音の少年』という中編小説を読む。恐らく作者の意欲作なのではあろうが、何となくその思いが空回りしているようで、読み進むのがちょっと辛かった。特に、会話部分の今風の少年達のやりとりが、重いストーリー展開の中で、違和感を感じるほどに「軽く」(あるいは、作者はあえてそれをねらったのかもしれないけれど)、小説世界が一種の分裂・破綻をきたしているような印象を持ってしまった。これは、こちらの感性の限界なのかもしれないけれど。
帰省前後に、『鼎座』第9号の発送をおおむね完了する。まだ、若干お送りしなければならない方がおられるのだけれど、こちらは住所等を確認の上、発送作業にかかろうと思う。すでに、メールを通じて、柳人のH氏、俳句のK氏などから感想を送っていただく。感謝。
【07年10月3日】
10月に入って、ようやく少し秋めいてきた昨日、今日。とは言え、日射しは、いまだに結構きつい。10月に入って、更衣とはいえ、さすがに上着を着る勇気はなく、カッターを半袖から長袖に替えただけで終わる。
近所の畠では、今頃になって曼珠沙華が咲いていたりする。中には、シロバナ曼珠沙華(と言ったか?)が混じったりもしている。季節が半月ずれているのではないか、と思う。とは言いながら、ちょっと風邪気味だったりするのは、一体どういう訳であろうか。ともかく、体が季節とちゃんとシンクロしていないような有様である。
なかなか出なかった『鼎座』第9号の印刷が終了。明日から発送作業にかかろうと思う。すでに、封筒に住所のタックシールは貼ってあるので、冊子をいれて封をして、近所のコンビニへメール便の申し込みに行けばよい、という手順になる。
そういえば、小学館から『句読点・記号・符号活用辞典』というものが出た(随分昔に出ていたのかもしれないけれど)。各種の符号の用法と用例が随分丁寧に説明されてあって、随分重宝する。特に、パソコンでの記号の出し方まで解説してあって、これが結構役に立つ。実用的な一冊である。