日々録
日記のようなものを書いてみようかな、と思いました。
備忘録を兼ねて、日々思ったことを書き付けておこうか、という事です。
一人言めいた内容もありますが、興味があれば、お読み下さい。
08.6「日々録」
08.7「日々録」
08.8「日々録」
08.9「日々録」
08.10「日々録」
【08年11月29日】
勤労感謝の日の「鴨川吟行」並びに、句会。その後の飲み会と、本当に楽しくて少々羽目を外し過ぎたようだ。久しぶりに二次会までお付き合いして、そこで若い人達とさらにミニ句会をしつつ、焼酎をちびちび飲んでいるつもりが、いつの間にかべろべろに酔っていたようだ。店を出たところまでは憶えているけれど、そこからタクシーを拾い、マンションに帰るまでの記憶は、断片的なものしかない。そのうえ、帰宅後は悪酔い状態でしばらくトイレに閉じこもる有様で、こんなことになったのは、実に20年ぶりくらいのことだ。そのせいで、翌日は二日酔い状態で一日横になっていた。「参」の句会も欠席するはめとなる。
週初めにはしゃぎすぎたせいか、この1週間は青息吐息状態であった。行事が重なり、その上おもわぬトラブルなども生じたりして、しんどい週となった。来週末からは期末考査期間に入るので、授業もいよいよ追い込み体制。ともかく、走りきるしかない、という様な有様。4階の教室までの往復も、一入キツイ1週間であった。
金曜日、夜。「第九」のレッスン。チケット代の支払いも済ませる。参加も9回となり、あと1度参加すれば、登壇条件を満たすことにもなる。合唱の出来は、かなりのものになったように思う。特に、高音部の出来がなかなか良いのではないか、と思う。演奏会が、楽しみになってきた。ただ、問題はチケットの売り上げで、まだ180枚ほど売れ残っているらしい。財政的には、大ピンチということで、レッスン修了後、事務局からの訴えがあったりもした。疲れて、帰宅。
外は、風が吹いているらしい。工事用のネットの影が、かなり激しく揺れ動いている。朝の「歩き」の時は、そうでもなかったのだが。天気は良いのだが、冷え込みは強くない。今日は、一日、明日の「醍醐会」のレポートの準備をしなければならない。期末考査のテスト作りも控えているので、そちらの方にも着手しなければならない。朝食を終え、掃除、洗濯も済ませ、一息入れたら作業にかからなければならない。
【08年11月23日】
土曜、夜。堤未果著『ルポ 貧困大国アメリカ』を読み続ける。他国の事とはいえ、少々暗澹たる思いになる(まさかそれが、日本の将来像としての予言的意味を持つなどとは思いたくないのだが)。それがすべてではないにしろ、アメリカという国の暗い一面を見せつけられるようでもある。イラク戦争を背景とする貧困と兵役の繋がり、民間企業の戦争への参入(その先兵としての貧困層)など。日曜、朝。たまたまテレビをつけると、マッチプレイゴルフの中継を行っていたけれど、砂漠の中に緑美しいコースを造り、トッププレイヤーの競技を雄叫びをあげながら見物する恐らく富裕層の人たちの姿を見ながら、非常な違和感を感じてしまった。莫大な費用を費やして整備された美々しいゴルフコースと、それを取り囲む荒涼たる礫漠と彼方の山容の対比が、ひどく印象的だった。
今日は、勤労感謝の日。大学の単位互換制制度による鴨川吟行会の日である。ここ数年、毎回参加を許され、大学生やそのOBの人たちと面白い句会を経験してきた。昨年は、入院とその後の療養のため、欠席を余儀なくされ、とても残念だったので、今年また参加することが出来て、とてもうれしい。天気が、高曇り状態で、今後天気が下り坂ということであるらしいが、今日一日はなんとか保つことだろう。参加されるの講師は、辻田・大石・岩城各先生方で、その選と講評も楽しみである。「quatre」の杉浦さんとも二年ぶりの再会となる。出町柳駅集合で、鴨川河畔を歩き、その後午後からの句会という段取りになる。
【08年11月22日】
土曜日、朝。5時過ぎから「歩き」に出る。防寒着、毛糸の帽子、手袋の重装備で歩く。外は、まだ真っ暗で、中天近くに三日月が懸かり、北東空に北斗七星がゆったりと横たわっている。マンション側の小流れに沿って歩くが、水の流れが一層の寒さを誘う。来週の「醍醐会」でレポートを担当しているので、その内容を考えながら歩く。いつの間にか1時間が経過していて、帰宅することにする。新聞やペットボトルをリサイクルに出し、朝食を準備し、洗濯をする。朝の早い内にと思って、「歩き」の間に考えていたことを少しまとめる。甥が起き出してきて、半分寝ぼけたような様子で、朝食をぼそぼそ食べている。甥は、今日インフルエンザの予防注射に行く予定。大学は、3連休を含め、入試の関係で5連休だそうだ。うらやましいことである。
金曜日。本当に寒い朝で、通勤途上、初霜と初氷を見る。職場にもストーブが入る。夜、「第九」の練習。今回は、御所近くの会場。地下鉄からも京阪からも離れた不便な場所で、寒い中を出かけて行く。狭い会場で、休憩時間には窓を全開にして熱気を外に逃がさないと人いきれでうだってしまいそうな状態であった。本番まで、練習はあと数回。登壇条件は練習参加回数「10回」ということで、私は現在「8回」のため、まだ条件を満たしていないことになる。休むわけにはいかない。チケットは、この間皆さん頑張られたようで、残数は180枚となったらしい。完売が見えてきたということだ。9時前に練習は終わり。小雨の降る中を帰る。ともかく、寒い。
堤未果著『ルポ 貧困大国アメリカ』を読む。読んで、思わず『日本の現状の方がよっぽどマシ!』、と思う程に、アメリカの国家内部の崩壊状態が描かれる。アメリカ発、新自由主義といわれる新経済路線が小泉改革以降、日本の国家としての土台部分を明らかに蝕みつつある状態の中で、本家のアメリカにおいてはどのような状況が進行しているのか、という事を取材したもの。センセーショナルな部分が強調される側面はあるのかもしれないけれど、それにしても「国家による棄民政策」の進行の中で、経済的な中間層から貧困層がどのような状況に追いつめられているのかが、描かれている。昨今のアメリカ発の世界経済恐慌により、新自由主義がすでに破綻していることが明らかになりつつも、今の日本がその方向を転換する有効なすべを持たぬまま、じりじりと恐慌に巻き込まれる姿をみるにつけ、日本が第二の「棄民国家アメリカ」になりはしまいか(すでになりつつあるか)、と強い危惧を感じる。
【08年11月17日】
今日は、午前中、通院検査。9時前に行き、11時過ぎまでかかってしまう。待合室のソファーに座って、池田澄子句集『たましいの話』を読み終える。詩人の茨木のり子など思い出す。どちらも繊細でたくましく、そしてユーモアの感覚を持っておられると思う。読み応えのある句集だった。井上弘美句集といい、池田澄子句集と言い、読み終えて後、俳句を作ってみたくなる、そんなパワーを内に秘めた作品集である、と思う。
昨夜は、何と8時過ぎに就寝。本を読むつもりで、そのまま眠ってしまう。途中、2度ほど目を覚ますが、結局、5時過ぎまで。その後、一度起きようかと思うけれど、甥も今日は授業が遅いと言っていたし、こちらは通院のため絶食の上、普段より遅く家を出ればよいと思って、つい二度寝してしまう。普段は、5時起床で朝食や、昼用のサラダ・コーヒーなど作ったりもしていたのだが。6時過ぎに目を覚ますと、珍しく甥が早めに起き出しているようだ。7時前には、甥は大学へ。こちらは、8時過ぎに歩いて病院へ向かう。
長時間眠っていると、実に様々な夢をみる。それも、奇想天外ないかにも夢らしい夢から、変に現実味を帯びた生々しいものまで、色々だ。夢は第二の現実だ、とまでは言わないけれど、結構夢を楽しんではいる。だから、目が覚めて一通り先程見た夢の内容を寝床で反芻してみたりもするので、意外と夢の内容が記憶に残っていたりもする。子供の頃、暮らしていた町などもよく登場する夢の舞台のひとつだけれど、夢の中の町並みや道筋などが、その都度さほど変化することもなく、そこで記憶の中の町並みと夢の中の町並みとが被さって来て、新たな記憶が作られるみたいなことすらあるような気がする。しかも、その第三の「記憶」は、ずいぶん懐かしいものとして自分の中に居座ったりするのだ。それが、何とも面白い。
母が郷里に帰り、甥も今日は遅いらしい。授業以外に練習があるのだろうか。テレビも消して、「日々録」を書いていると、階上の部屋からピアノの音が微かに聞こえてきたりもする。先程、コーヒを立てて、今日初めての1杯を飲んでいる。夜、コーヒーを飲んでも眠れないということはないので、挽きたて入れ立ての1杯を楽しんでいる。ちょっと、優雅な気分である。
【08年11月16日】
土曜日。数日前の新聞で、ゆりかもめの第一陣が鴨川に飛来したという記事を読み、早速会いに行く。小春日和の午後で、上着を着ていると暑いくらいだ。ゆりかもめは、30羽くらいの群れが、堰堤の上に集まっていた。20分ほど、様子を眺める。きれいだし、なかなか面白い。結構ひょうきんな表情をしているようにも思える。思いつくままに5、6句作る。群れはそこ一カ所しか見あたらない。もっと上流の方に集まっているのかもしれない。出町まで歩き、さらに高野川沿いに一つ先の橋まで歩いて、引き返し、京阪出町柳駅から電車に乗って帰宅。
井上弘美句集『汀』読了。池田澄子句集『たましいの話』を読み始める。
日曜日。久しぶりの出張。生徒引率で、八幡市の松花堂美術館・庭園まで。松花堂は、松花堂弁当発祥の地として有名。高校生の茶会が催される。本校と八幡市内の高校の2校合同の茶会である。庭園内の茶室「松隠」にて。計7回の茶会。一般の人たちを対象にしたものである。着物の高校生たちが茶席の接待にあたる。見ているとなかなか優雅で、面白い。こちらは、写真係でやたら写す。いずれそのうちの何枚かが、学校のホームページに掲載されることになる。今日は仕事で来ているので、庭園内を散策するわけにいかなかったけれど、さっと見たところではなかなか味わい深い庭のように思われた。紅葉は、いまだし、という状態であった。困るのは、近所に食事の出来る店がないということ。……というか、隣に1軒あるのだが、それが「吉兆松花堂」店。出張先で入る店でもないので、仕方なく近所のコンビニで「ソイジョイ」など買って、落ち着いて食べる場所がないので、歩きながらこそこそ食べる。惨めな昼食であった。
バスの便も不便で、1時間に1本くらいしかないので(樟葉からのバスはもっとあるのかもしれないが)、行きはタクシー、帰りは八幡駅まで歩き。思ったほど遠くない。左手に石清水八幡宮の山を見ながら歩くのは、良い気分だ。石清水の山もまだまだ紅葉には早いようだ。、
【08年11月15日】
週末。早いな、と思う。少々、疲れ気味であろうか。
金曜日、夜。「第九」練習。京都市の北まで出かける。地下鉄の終点に近い駅で下車。すでに、練習が始まっているステージ上に、こそこそと登って、歌に加わる。指揮者レッスン以後の修正と確認を中心とした練習。合唱指導の先生と本番指揮者との間に、まだ若干の齟齬があるみたいで、調整指導も微妙な指示の中で行われることになる。9時過ぎまでレッスン。練習の最後に、チケットの売れ行きの件で檄が入ったりもする。近年にない低調な売れ行きのようだ。最近のミューズとしては珍しいことである。まだ、500席近くの空席があるようだ。京都市を縦断する体で帰宅。遠い。
土曜日、朝。5時過ぎに目を覚ますけれど、まだ外は真っ暗なので、6時まで待って「歩き」に出かける。薄明の町中を、少し早めのペースで歩く。犬の散歩の人、出勤の人、同じくウオーキングの人の姿などと行き違う。町中や公園の樹木の紅葉が次第に進んで来ているのが分かる。防寒着を着て歩かなければ、寒いほどの外気温である。紅葉は、さらに加速度をつけて進むことだろう。二日ほど前に、母が甥と一緒に東福寺の行った時は、紅葉はまだ五分という状態であったらしいが。
金子兜太の『一茶句集』を読み始める。一茶に関する、筆者のまとまった評伝。作品解釈を中心に据えて、通史的に一茶の生涯が語られてゆく。筆者の強い思い入れも感じられて、それが面白い味付けになっているように思われる。一茶ってこんな作品も作っているのか、というこちらにとっての発見もある。いずれ一度ちゃんと読んでみようか、という気になってくる。
【08年11月11日】
日曜日。夕方。岩城先生と清水さんと三人で、出会う。上賀茂神社近くのTという居酒屋。魚の美味しい店、とのこと。カウンターを借りて、腰掛ける。『鼎座』のこと、今回の「角川俳句賞」のことなど、二人はビール、私は焼酎を飲みながら話す。メニューは結構豊富で、色々料理が楽しめる。やがて、岩城先生の奥様も来られて、8時過ぎまで、ゆったりした時間を楽しむ。
店までタクシーを呼んでいただき、最寄りの地下鉄駅まで向かい、電車に乗る。清水さんとは、京都駅で別れ、そのまま帰宅。土曜、日曜と良い二日間を過ごす。
金子兜太の山頭火と尾崎放哉論を読み始める。放哉は、以前から好きで作品や彼に関わるエッセイなども読んでいたのだが、山頭火の方は作品の幾つかは知っていたのだが、ちゃんと読んだことはない。そういえば、ずっと昔、某少年漫画雑誌で山頭火を主人公とした漫画を読んだ記憶はあったけれども。自由律俳人としては、抜群の人気を持つ山頭火らしいけれど、作品よりも放浪の俳人としての特異な在りようの方が注目されているようで、あまり読んでみる気にならなかったのだ。読み始めたばかりなので、まだ何ともいえないけれど、金子兜太自身の読み取り方が面白いということがあって、ともかく一通り読んでみようか、と思う。
火曜日、朝。朝食の準備をしている際、ついうっかりしていて、皮むき器で小指の先を剥いてしまった。思った以上に出血があって、しばらくティシューで押さえて止血をする羽目となる。全くドジな事だ。怪我をしたのは、久しぶりだ。
【08年11月9日】
土曜日。丹後「すき句会」。全くの持ち句なしでの参加。京都駅で、季節のお土産を購入。巨大なクリスマスツリーを見物して、雨のため屋上には出られないので、地下街をぐるりと一周し、いつもの本屋さんに立ち寄って、それから改札をくぐる。10分前に、清掃の終わった「はしだて1号」に乗車。早速、句作りを開始。あとは、綾部・福知山辺りまでは、車窓からの景色を見ながら、作句。宮福線に入ると、外の紅葉の始まった山々をぼんやり眺めながら過ごす。宮津駅で、岩城先生と合流。普通電車に乗り換えて、丹後大宮まで。駅舎内の食堂(夜は、お酒を出す店に変わる)で、ピリ辛カレーとコーヒーの昼食。確かに、かなり辛い。岩城先生は平然と食べておられた。
1時からの句会。宿題は、季語「○○の日」。席題「冬紅葉」。10句投句10句選、特選3句という句会。会員のMさんが、所用のため投句だけされて、退席。本日の最高点はそのMさんの句。さらに、数句岩城先生選にも入る。本日も、投句数が多くて、5時近くまでかかる。皆さんが帰られた後で、車で送ってくださるNさんを交え、四方山話。Nさんから、ごま竹製の短冊掛けを見せていただく。なかなか渋い一品であった。
車で大宮駅まで送っていただき、待ち時間が10分ほどあるので、昼食を食べた店で、黒ビールを一杯飲む。落ち着かないけれど、ビールは美味。その後、車中でも、岩城先生はビール、私は糖質0の発泡酒。俳人協会エコ部会のことなど話す。
日曜日。清水さん来京。夕方、岩城先生と3人で出会うこととなる。
「醍醐会」のレポートの材料にということで、T氏から参考資料を送っていただく。その夜のうちに一通り読み、翌日(日曜日)朝、小雨交じりを「歩き」ながら、考える。「客観写生」について。レポートの対象が『ホトトギス』の方なので、「写生」の問題を抜きにする訳にはいかないだろう、ということで。1時間歩きながら、切り込みの視点の確認が出来たと思う。
【08年11月8日】
今日は、丹後の「すき句会」の日。あと10分ほどで、出かけるつもり。外は雨で、今日は一日降り続くようだ。かえって、丹後方面は午後から一時雨があがるのではないか、などと予測する。
昨日は、甥の参加するトロンボーンコンサートの日。母のお供ということで、大阪まで。タクシーと新幹線をフル活用して、開演30分前までには、豊中の会場に到着。大学所有の立派なオペラハウスが本日の会場。弟夫婦も、車を飛ばして来阪。トロンボーン専攻の1回生から4回生まで30人余りの総出演。トロンボーンのみの演奏会ではあったが、なかなか聴き応えのある演奏であった。
10時過ぎに帰宅。11時過ぎに就寝。打ち上げを終えて甥が帰宅したのは、今朝の5時過ぎ。カラオケで盛り上がったらしい。
金子兜太の一茶論。読み継ぐ。面白い。あくまで、一庶民というスタンスで、芭蕉でも蕪村でもない、庶民の感性・心情を俳句として定着した人物という位置づけでの一茶論。いずれ一茶の作品も読んでみたくなる。さて、もう8時になったので、出発することにする。今日、提出する作品は、まだ1句も出来ていない。京都駅から「はしだて1号」車中が勝負の場となる。いつものことではあるが……。
【08年11月3日】
日曜日。大学サークルのOB会。京都駅前の洒落たビルの中にある京料理の店へ。参加者は10名。すでにほとんどの人が来ていた。中には10数年ぶりに会う人なども。久しぶりにお酒も少し飲んで、近況や、大学時代の思い出話などで盛り上がる。3時間ほどの会食。その後、皆は大学時代の思い出の場所を歩いてみようということで、地下鉄へ。私は一次会のみ参加。改札口で、皆を見送る。気持ちよく晴れた日なので、少し歩くことにする。鴨川の方まで出て、川沿いに歩く。焼酎のお湯割りを二杯ほど飲んだので、その酔いがほわりと残っている。
月曜日。午前中は自宅で過ごし、午後「第九」の指揮者レッスン。改修工事中の東本願寺を横手に見ながら、大谷ホールへ。和歌山・奈良・大阪・京都の四つの合唱団の合同練習。指揮者の齊藤一郎氏を初めて見る。すらりと長身で、なかなか独特のファンションセンスの持ち主の方のようである。練習に入る前に、20分ほどベートーベンとその時代、そして「第九」について話をされる。どのような思いで指揮をされるのか、その事をまず合唱団に伝えようとされているようだ。今回、「DER」の発音を「デル」ではなく「ダー」で歌うことになる。十数年「第九」を歌ってきたが、初めてのこと。そのつもりで練習をしてこなかったので、最初は皆戸惑う。歌詞を思い浮かべながら歌うことになる。齊藤氏の指揮は、エネルギッシュだけれど、分かりやすい。そして、「プレシッシモ」は確かに早い。「この世に存在する最速の速さで」とのことだ。「でも、歌えるでしょう。」と仰る。「確かに」歌える。逆に、その勢いに押されないことが肝心のようだ。2時間をやや超過して、練習終了。齊藤氏の練習は、各合唱団毎の練習が1回あって、後は本番直前のゲネプロにおいて、ということだ。大谷ホールを出て、薄紅葉の東本願寺を見物して、その後帰宅。京都駅の大階段の前には、巨大なクリスマスツリーが飾られてあった。下から見上げる。大変美しい。
火曜日。忙しい。夕食を食べると、すぐ就寝。水曜日も同様。本日も、この後はすぐ眠りこけてしまいそうだ。今月末の「醍醐会」で、会員のF氏の「近作百句」のレポートを担当しているので、本格的に読み込みを始めなければ、と思う。金子兜太の一茶論、姜尚中著『日朝関係の克服』などを、同時進行的に読む。どちらも面白い。
【08年11月1日】
土曜日。『鼎座』第10号の発送を、終了。半日かけた発送で、1年ぶりの発刊となる。今日やったことはそれくらい。朝の「歩き」、夕方の散歩を除いて、特に何をするでもない一日だった。夜は、9時過ぎに、ベットで本を読むつもりで横になったら、そのまま眠ってしまっていた。久しぶりに、全くわからない試験を受けている夢を見る。いい加減に答えを書いて、すでに試験時間を超えているのに、そのまま書き続けていたら目が覚めた。
金曜日。「第九」の練習。ここ数日、腹の調子が今ひとつで、今日も歌うと痛む。やたらに早い、と聞いてはいたけれど、今日の練習では本番の8割くらいのテンポでの練習が行われた。確かに、早い。ちょっと油断すると、テンポに置いてゆかれるような状態である。昨年は、あまりの速さに京響からクレームがついたとかつかないとかいうこと話だったけれど、そういうこともあったかもしれない、と思う。最後は、全速力でゴールに駆け込むようなことになるようだ。滅多に聞けないような「第九」になるのではないのか、と思う。
日曜日。大学時代の先輩、同期の人たちとの昼食会。京都駅近くの料理店を会場にして。参加するつもりでいて、ついうかうかとしているうちに、予定前日になって思い出し、幹事の人に連絡を入れて、参加出来ることになった。今回は、参加者が多いらしい。
月曜日。「第九」の指揮者レッスン。関西合同の大練習会となる。東本願寺横の大谷ホールにて。どのくらい「早い」か、実地見聞出来る。
「週刊俳句」
にて「角川俳句賞」の予選不通過作品展、『落選展』を現在開催中。個性的で、面白い作品も多く、よろしければご一読下さい。