日々録
日記のようなものを書いてみようかな、と思いまし た。             
備忘録を兼ねて、日々思ったことを書き付けておこうか、とい う事です。             
一人言めいた内容もありますが、興味があれば、お読み下さ い。

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【09年11月30日】
月曜日。今日で11月も終わる。明日から師走、ずいぶんと時間がたつのが早い、と思う。
昨日は、「醍醐会」。レジュメが出来上がったのが、直前の昼前で、軽く昼食を食べて、そのまま会場へ急ぐ。レポート自体は、まだまだ整理が不十分で、舌足らずなもので終わってしまい、後に悔いを残してしまった。もう少し、詰めに時間をかけるべきであったと思う。残念である。他の方のレポートは、聞き応えがあって面白かった。「醍醐会」は5時には終了。
小雨がぱらつき始めた中を、二次会の会場へ向かう。柳人のHさんと色々話しながら歩く。
二次会は、話がはずんで、楽しいものとなる。9時前に解散。祇園の「米」さんへ行くグループや、軽く食事に向かうグループと別れ、帰宅する。
タクシーの走っている通りに向かう途中で、席待ち用の屋外テレビで、ボクシングの中継をやっていたので、しばらく眺める。そこで、偶然知り合いに出会い、一緒にタクシーで帰る。帰宅後は、すぐに就寝。楽しかったけれど、少々疲れる。
5時過ぎ、起床。自宅を出るのが少し遅くなる。外は、寒い。
夕方まで、追われるように仕事。疲れたので、持ち帰り仕事にして、とりあえず帰宅する。同僚の人の車で近所まで送っていただく。
甥は、今日は遅い日。出来合いのもので夕食を済ませ、その後、仕事。テストの採点なので、神経が疲れる。2時間ほど○×をつけ、9割方終えたところで、切り上げる。残りは、明日職場で終えるつもり。
甥が帰ってきて、ちょっと顔を出して、そのまま部屋へ引き上げる。
こちらも、もう休もうと思う。


【09年11月28日】
土曜日。5時前、起床。そのまま「歩き」に出かける。外気温は10度。しかし、さほど寒いとは感じられない。外は、まだ完全な夜の様相である。部屋のドアを開けると、ばったり新聞配達の人と出会し、直接新聞を受け取る。
今朝は、北方面を目指して歩いて見る。鴨川まで出て、河畔沿いにしばらく歩き、大きな橋を渡って、引き返すという、ぐるり一周コース。天空に、星の輝きを見ながら歩く。向こうの山の中腹に、点々と明かりが灯っているのが見える。伏見稲荷の参道の灯りなのか、と思う。
「歩き」後半になって、ようやく空が白み始める。朝焼け状態なので、今日の天気はあまり良くならないようだ。1時間半ほど歩き、1万歩をクリアして帰宅。資源ゴミを出し、、洗濯機を回し、朝食の準備をする。
食事を終え、洗濯もベランダに干し終わった頃、甥が慌てた風で起きてくる。今日は、演奏会の本番で、10時までに学校に行かなければならないそうだ。すでに、8時過ぎなので、時間的にはかなり厳しい。舞台は12時過ぎなので、それには十分間に合うとのこと。朝食を掻き込んで、出かけて行く。
今日は、明日の「醍醐会」のレジュメを完成しなければ、ならない。来週からの期末試験に向けて、試験問題も作らなければならないし、どちらを先にすべきか、と思う。
金曜日。夜、「第九」の練習。今回で、参加回数は9回になるので、あと1回で登壇条件はクリア出来る。きょうは、練習会場が京都市中心部なので、時間がかかる。
放課後、公務員二次試験の生徒の模擬面接を1時間ほど行い、試験問題を一つ刷り終えて、国語表現の添削・評価作業を行っている途中で、入試問題の解答を依頼しに生徒が来たので、ともかく採点をして、その後国表の続きを済ます、ということで、本当に疲れる。
グダグダ状態で練習に参加するので、遅刻の上に、前半はろくに声が出ない。音程の高い部分は、自主的にカットして周りの迷惑にならないようにする。10分ほどの休憩を挟んで、後半練習になると、やっとどうにか声が出るようになる。男性陣がいつにも増して少人数なので、なかなか大変だ。女性陣は、結構良いと思う。ソプラノが、良く声が出ているように思われる。アルトは、ともかく大人数で一気押しというところ。来週は、指揮者レッスンとなる。
『図説古事記と日本書紀』という文庫本をよんでみるが、特に目新しいところもなく、途中で放棄。


【09年11月26日】
丹後「すき句会」会員のOさんが亡くなられた。日帰りで東京へ向かわれる岩城先生からの連絡メールに気づいたのは、夕方になってからだった。2009年2月から新会員として句会に参加され、その後間もなく、体調を崩され、入退院を繰り返されながら、欠席投句という形で、句会に参加された。今月14日の句会にも作品10句を岩城先生に託された。「パソコン」の飄逸な句は、参加者の多くから特選句に選ばれた一句だった。闘病生活の中で、折々の思いを詠われ、また回想句の中で、自在な世界を構築され、会員達は目が開かれる思いを何度も味わったものだった。
個人的には、初赴任高で数年の間、同じ職場の教師として仕事を共にさせて頂いた思い出もあった。そして、20年以上の時間を経て、俳句を通じての新たな縁というものがあった。1年足らずの期間ではあったけれど、同じ句会のメンバーとして、席を同じくさせて頂いたことを感謝し、ご冥福を祈りたいと思う。


【09年11月25日】
日曜日、午後川名大著『新興俳句表現史論攷』を読みつぐ。夕方、読了する。新興俳句も興味深い面がある、と改めて思う。
「醍醐会」のレジュメ、大筋まとめ終わる。夜、なんとなく寝苦しく、輾転反側状態である。
月曜日。5時過ぎ、起床。今日は、勤労感謝の日で、恒例の「鴨川吟行会」の日でもある。10時京阪出町柳駅集合なので、鴨川河畔を少し歩いて、出町まで行こうと、早めに家を出る。5条から歩く。思ったより時間がかかり、集合時間に5分ほど遅れてしまう。既に、講師の先生を含め、10名ほどの人が来ていた。とりあえず、吟行開始ということで、高野河畔を歩き、下鴨神社にまわり、河合社を見学し、復元された鴨長明の方丈やら、巨大な公孫樹の木やらを見学し、そこを出て葵橋からいつものタネ源さん前へと移動する。途中、参加者が一人二人と増えて、総勢13名の集団となる。タネ源さん前で、ここ数年恒例となった鯛焼きをいただく。幹事役のIさん、買い出しご苦労様でした。しばらく、鴨川と高野側の合流地点の三角州で、次第に霧が晴れてくる大文字如意ヶ岳や比叡山を眺め、その後句会場の京大会館へと向かう。
京大会館では、思わぬ出来事なども発生したのだが、幸い大過なく、1時半から句会が始まる。
5句投句、8句選。うち1句特選。講師の先生方は、15句選、うち特選3句ということで、選がなされ、披講の後、高得点句から順次、作者の名乗りが行われる。若い人達の名前が次々明かされていく。皆、なかなか巧みで面白い。さすが、俳句甲子園経験者、などと感心したりもする。今回もまた、辻田先生の「タネ源さん」俳句を楽しむことが出来た。ちなみに、私の選んだ特選句は、その「タネ源さん」の句であった。
4時過ぎに、句会は終了。最後に皆で記念写真を撮ってお開きとなる。その後は、夕景の鴨川河畔をたどり、荒神橋をわたって、荒神口近くの居酒屋さんで二次会。楽しい。
8時過ぎに二次会もお開きとなり、ここで解散となるはずであったが、12時過ぎの高速バスで東京へ帰るMさんや『幡』の編集長Tさんなどと一緒に、岩城先生に引き連れられて先斗町のMへ三次会。美味しいバーボンウイスキーを1杯だけいただき、岩城先生リクエストのジャズを3曲ほど聴き、一人だけ早めに失礼する。楽しい一日であった。
火曜日、気が付いたら12時間職場で過ごしていた。寒い中を、さっさと退勤する。
水曜日。ともかく、バタバタした一日であった。少々、疲れる。


【09年11月22日】
土曜日、午後。買い物。電話と体重計の下見。どちらも結構するものだ。判断は後日に回し、夕食の材料など買って帰宅。
風は強いが、良い天気だ。少し歩いてこようと、鴨川まで。京阪七条で下車し、河畔を三条方面まで。前回来たときから一月ほどの間に、シベリア方面からゆりかもめが渡って来ていた。例年になくその数が多いように思われた。懐かしい姿である。一時期、ゆりかもめを集中的に詠うために、週を置かず鴨川に来ていた時期があった。そんなことなども思い出しながら、歩く。精悍でひょうきんできれいな鳥である。
三条で、いつものブックオフへ。「青玄」関係らしい句集が何冊も売りに出されてあるのが目に付いた。古書店にある結社の句集が集中的に売られる時は、所有者の俳人になにか事情が生じた場合が多いので、ふとそんなことを思ったりもする。
日が落ちて、寒くなりそうなので、「歩き」は終了。三条から電車に乗る。
下車してマンションまでの道のずいぶん寒いこと。一応の防寒対策はしていたのだが、「暖かき11月」ももう間もなく終わろうとしていることを実感する。
夜、夕食を終え、ちょっと横になろうと思ってベットにごろりとしている内に、寝入ってしまった。途中、遊びに出ていた甥が帰って来たようだと思って、目をさましたけれども、すぐに就眠。12時過ぎに目を覚まし、しばらく角川源義『西行の日』を読む。集中の一句であり、源義の代表句でもある「花あれば西行の日とおもふべし」は、源義のこの時期の俳句のエッセンスの集中した一句でもある、ということを思う。
日曜日、五時過ぎに目を覚まし、布団の中でしばらく新聞をゆっくり読んで、起床。サラダ、卵入り味噌汁、昨夜のアラ煮、そしてご飯の朝食。
今日は天気が下りになるので、早めに洗濯し、とりあえずベランダに干しておく。朝の内は日も射していたのだが、もう全天雲に覆われている。寒そうだ。
来週の「醍醐会」に向けて、レポートの整理。


【09年11月21日】
5時過ぎ、起床。外はまだ暗いけれど、「歩き」に出かける。防寒具を身につけ、毛糸の帽子をかぶって出かける。そんな装備で、ちょうど良いくらいの寒さである。今日は、普段と方向を変え、高名な神社のある方へ行ってみることにする。
6時前には神社到着。東の方に雲がわだかまっているせいか、境内はまだまだ薄暗い。七五三の看板が立ち、菊花展の見事な菊の鉢が、境内に設けられた特設会場に展示してある。本殿へお参りして、外に出ようとすると、奥まったところにある小さな警備員室に明かりが点き、二人の警備員が中で控えているの見える。あの人達は、もしかしたら一晩中起きて、警備の任についていたのだろうか、と思う。
同じほどの時間をかけて、帰宅。その頃には、すっかり夜は明けていて、雲も切れ、良い天気になっている。間もなく閉店するコンビニで、朝食用のサラダなど買って帰る。
朝食後、一休み。その後、「第九」のご案内メールを、いつも来て下さる人達に送る。今回も15枚ほどチケットを用意しておく。
昨夜は、その「第九」のレッスンであった。本番が、12月18日なので、既に一月を切っている。練習も、既にパート練習の段階を経て、全体練習が中心になっている。進行も早くなっていて、予定時間内に一通り歌い終えて、さらに問題部分をさらえるという形になっている。
今回から、とうとうチケットも義務制になって、登壇条件としてチケット3枚販売という条件が付いた。この条件は十分クリアした。レッスン参加回数は、最低10回参加となっているが、現在7回参加しているので、残りの練習はほぼ休むことなく参加しなければならない。
9時過ぎに練習を終え、真っ直ぐ帰宅。甥は、金曜日から連休終了まで、大学が入試のため出入り禁止になっている。今日は、「円空と木喰仏」の展示を見てきたという。
夜、就寝して、珍しく明け方まで目が覚めなかった。
川名大を読みつぐ。篠原鳳作、富澤赤黄男の代表作創作背景の探求、京大俳句事件についてなど、従来の説を否定ないし訂正する形での論証が面白い。この人は、高校の国語教師である(あった?)らしい。


【09年11月18日】
夕方、帰宅途中に、いつものコンビニに立ち寄ると、出入り口の大きなガラス戸に、一枚の紙が貼ってあった。11月末日を以て閉店するとの掲示だった。マンションのすぐ前にあって、ちょっとした買い物ならだいたい間に合ったので、とても重宝していたのに、残念だ。結構買い物客も入っていたように思うのに、それほどでもなかったのだろうか。それとも、何か事情でもあっての閉店なのだろうか。レジの若い子に店を閉めるのですか、と話しかけると、そうなんですよ、と少し残念そうな口調で返事が返って来た。不便になるな、と思う。
帰宅。今日も甥は早く帰って来ていて、メールで鍋が食べたいと伝えておいたら、鳥のつくね鍋を作ってくれていた。割とあっさりした味で、美味しかった。寒くなってくると、やはり鍋が一番だ、と思う。明日は、キムチ鍋なども良いな、と思う。甥は、寝違えたらしいといって、首が痛そうだった。不器用に湿布を首筋に貼り付けている。
夜、スカイプでの郷里との連絡で、そのことを伝えておく。
川名大著『新興俳句表現史論攷』を読み始める。最初に、新興俳句の代表的な作品が50頁ほどに渡り、二段組みでずらりと紹介されてある。ずいぶん読み応えがある。ただ、かなり大部の著作で、車中で読むのが少々大変だ。ザックにいれて運ぶのも重いし、かさばるし。しかし、面白そうな内容ではある。


【09年11月17日】
朝から、雨。そして、一日雨であった。ずいぶん寒く、防寒着を着て出勤する。雨のためバスを利用したので、7時過ぎには職場に到着。クラブの早朝練習でやって来ている生徒の姿が、ぽつりぽつりと見えるだけで、なんとも寒々とした校内である。換気扇を回し、電気ポットのコンセントを入れ、パソコン数台を立ち上げて、朝の準備終了。職員室まで出勤印を押しに出かける。廊下も寒い。
夕方、クラブの後始末をして、ちょうど帰宅される人の車に便乗、駅まで送っていただく。ありがたい。電車がやって来る。まさに良いタイミングであった。車中では、岩城先生のエッセイ集『さまざまな紙片』を読む。レポートの参考資料のつもりで再読していたのだが、改めて気づくことが色々とあって面白かった。岩城先生の師の桂樟蹊子氏のある句会での言葉、「特殊なことでない。新しい素材の発見に努力し、平凡の中の詩情をたたえる」は、最近の岩城先生の選の一端をふと思わせるものだ。
帰宅すると、早く帰っていた甥が夕食の準備をしてくれていた。中華風スープと中丼であった。なかなか美味しい。デザートは送って頂いた柿。食後、帰宅してすぐ回しておいた洗濯が終わったので、室内干し。少々、寒い。


【09年11月15日】
なんとまあ、先日スピード籤で手に入れた「機動戦士ガンダム・プロジェクタークロック」というのが、ヤフーのオークションで5000円くらいで取引されている。非売品ということがあり、ガンダムマニアってのは沢山いるのだろうし、そんなこんなでこんな法外なことになっているのだろう。
日曜日、朝5時起床。「歩き」に出かける。昨日は、久しぶりに車中で発泡酒を2缶飲んだけれど、全くその影響はないみたいだ。ずいぶん寒いので、防寒着に毛糸の帽子までかぶって出かける。最初は近所をぐるりと一回りするつもりであったけれど、つい足を延ばして丘陵地帯まで行く。
谷がそのまま遊歩道に整備されている公園を歩く。まだ薄暗い中で、すでに何人もの人が歩いたり走ったりしている。さらに、公園の一画にある硬式テニス場では、何組化のペアが外灯の下でゲームを楽しんでいる。好きな人は、こんな早朝でもプレイしているのだと感心する。
運動場も、城郭もまだ出入り口が鎖されていて中へ入れないので、周辺をぐるりと歩き、桜紅葉の背後に聳える昭和時代の天守閣を見上げたりしつつ、歩く。
1時間半ほど歩いてから帰宅。歩数は1万歩超なので、本日のノルマは朝の歩きでクリアしたことになる。
朝食をとり、デザートに関ヶ原のFさんから先日送って頂いた立派な「富裕柿」を一つ食べる。美味しい。大振りの柿をまるまる一つ食べると、豪勢な気分になる。子規は、もっと小振りの柿を、それでも一度に三つも四つも食べたのだろうか、などと思う。
昼前、近所の大型小売店へ買い物に行く。網を一つ買う。実は、昨日の丹後行の帰り、岩城先生の奥様からお土産をたくさんいただき、その中に栄螺があったので、お昼にそれを壺焼きにして食べようと思ったのだ。他の買い物も済ませ、帰宅後、早速壺焼き。ガスの上に網を置き、栄螺を数個乗せ、貝の口に醤油を垂らして火をつける。しばらく待つうちに、醤油がぐらぐらと煮立ってきて、同時に強い潮の香りが狭い台所に一機に広がる。火を止めて、少し冷やしてから食べる。フォークを貝の口から差し込んで、身をくるりと巻き出す。美味、の一言である。


【09年11月14日】
昨日は、郷里で弟・奥さん・甥の三人のミニコンサートが開かれた。天気は生憎の雨降りだったそうだけれど、会場は満員で、チューバ・トロンボーン・ピアノのコラボ演奏は、初めて聴くと言う人もあって、ずいぶん好評だったらしい。甥の誕生日でもあり、大きな花束を貰ったらしい。
ちょうどその頃、こちらは京都市内で「第九」の練習中で、それが終わり、帰宅して自宅に電話を入れると、皆帰宅していて、プレゼントに貰ったお菓子などを食べながら、打ち上げの最中。皆、上機嫌のようで、会の成功をこちらも実感できたものだ。
土曜日、丹後の「すき句会」。天気が心配だったけれど、電車が丹後に近づくにつれ、どんどん天気が良くなり、一安心。車外の紅葉風景は、8割ほどの美しさで、来週前半ぐらいが、沿線の紅葉の見頃ではないか、と思う。
病気療養中のOさんから欠席投句があり、また久しぶりにNさんの参加もあり、賑やかな句会となる。さらに、いつも以上に今回の投句作品は、面白いものが多くて、選に困るほどの状態であった。5時前に句会は終わり、その最後で今日作ったOさんを激励する会員の作品の紹介などもあって、いつもとちょっと違う終わり方となる。激励作品は、後ほど岩城先生がC記をされてOさんに送られる事になる。
Mさんに駅まで送っていただき、いつものコンビニで飲食物を買って、電車に乗り込む。京都に着くまでに、仁平勝『俳句の射程』を読了。大変面白い内容であった。
9時前に帰宅。少々疲れた。このあとは、もう休もうと思う。
そういえば、近所のコンビニで一定金額を購入するとスピード籤が引けるのだが、たまたま大当たりで、「機動戦士ガンダム・プロジェクタークロック」というのを貰う。時刻が、壁に投影出来るとかいうもので、「皆これを狙って籤を引いてるんです」との店の人の話。こちらは全く興味はないのだけれど、ともかくありがたく頂いてはおく。


【09年11月11日】
夜が本当に早くなった。仕事を終え、暗くなった道を歩く。朝は、ずいぶんな雨降りで、歩くことが出来なかったので、帰りはバスに乗らず、駅まで歩くことにしたのだ。天気が回復するにつれ、しんと冷えてきたような気がする。車の通る道は出来るだけ避けて、住宅街の中を歩くことにする。やがて、広い県道を地下道で越えて、真っ直ぐな遊歩道が600メートルも続く中を、点々と灯る街灯を繋ぐようにして歩き、さらにそこから脇に逸れて、工場地域の中の、妙に無機的な通りを進む。すると、既に廃工場となった巨大な施設に沿って、雑草だらけの植栽地を行くと、やがて一本の酔芙蓉の木が生えている。遠くから照らす街灯の光にほのかに照らされて、花びらを幾枚も重ねて白く咲く花と、朱に染まったまま萎たれた花とが点々と咲き散らばっている様が美しい。
帰りの電車。筒井の『残像に口紅を』を読了する。すべての言葉が消え、小説世界は同時に消滅する。これはこれで見事な1作と言ってよいのではないか、と思う。身を削る、盛大な遊びとでも言うのか。
朝の電車の中では、仁平勝の『俳句の射程』を読み始めた。とても刺激的な内容の一冊である。


【09年11月10日】
電車を降りてから、職場へ向かうまでの時間帯に、色々とものを考えている。最近は、月末のレポートの事が中心になるのだけれど、速歩くらいの速さで歩きながら、思いつくままに考えを巡らしてみる。取り留めもない事をずるずる考えながら歩くことがほとんどなのだが、たまに面白いことが浮かぶと、ちょっと立ち止まって、リュックの中から手帳を取りだして書き付けておいたりもする。仕事を終えて帰宅して以後は、疲れているので、ものを考えることが億劫になってしまうし、なにしろ早寝早起きの習慣が完全に定着しているので、9時を過ぎるともう眠くなり始め、10時になるとだいたいベットの上で眠り込んでいる有様なので、ものを考える時間的余裕がない。それに、帰宅後短時間であっても資料あるいは本を読みたいので、ますます考える時間がない。朝の「歩き」の時間は、本当に重宝している。
今日は、昼休みの時間帯に、中庭で本校の音楽の先生によるミニコンサートが開催された。電子ピアノの伴奏で、トロンボーンの演奏であった。両側の校舎の窓や渡り廊下から、生徒達が鈴なりで見物している中で、6曲ほど演奏される。曲の合間に、生徒からの声援なども入って、20分足らずのコンサートだったけれど、大変楽しい催しとなった。
午後からは、雨になる。授業を終え、仕事をかたづけて、今日は1時間年休を取り、所用のために早めに帰宅する。雨の止み間を帰宅。用事を済ます。
夕食は、甥が用意したもつ鍋を食べる。塩味のスープがなかなか美味しい。
夜は、今夜も資料読み。。
なお、今週の「週刊俳句」に短い文章を載せていただきました。よろしければ、お読み下さい。「週刊俳句」。


【09年11月9日】
日曜日。学生の頃、山登りの会に所属していた。京都市周辺の山や比良、奥美濃方面の山に登り、時には北アルプスなどに足を延ばしていたこともある。
そんなサークルのOB会が、ここ数年毎年一度のペースで開かれている。その集まりが、今日ある。仕事等の関係で、参加者はさほど多くないようだけれど、旧交 を温めると言う ことで、京都駅ビル内のイタリア料理店にて。
時間通りに会場に着くと、既にメンバーはほぼ集まっていて、すぐに宴会が始まる。2時間の飲み放題コースとのこと。こちらは、無茶なことは御法度なので、ゆっくり飲食。近況報告から始まり、学生時代の思い出、先輩後輩の消息など、気の置けない話。
2時間を少し超えて、宴終了。最後に記念写真を撮って、一応の解散となるが、私以外はそのまま秋の京都を堪能しに、上賀茂、宝ヶ池方面に移動するらしい。
こちらはそのまま帰宅しようと思ったけれど、カロリーの消費をするつもりで、少し歩く。快晴で、日差しが眩しく、暑いくらいだ。微醺状態なので、良い気分で歩く。やがて、上着を一枚脱いで腰に巻き付け、とことこ歩いているうちに、マンションまで歩いてしまった。
しかし、その後は少々疲れて、ベットにごろりと横になっている内に眠ってしまう。暗くなってから目を覚ます。夕食は、甥がビーフストロガノフを作ってくれていたので、それを食べ、また休む。ずいぶん良く寝る。
月曜日。普段通り、5時前起床。朝食、朝シャワー、ちょっとネットを確認して、6時過ぎ出勤。朝は寒いくらいだ。車中では、筒井の『残像に口紅を』を読む。宇治川を鉄橋で渡るのだが、最近はいつも川面に薄霧がかかっている。ゆらゆら霧の小さな塊が水面にゆれる様が、冷え冷えとした印象を与える。


【09年11月7日】
5時起床。「歩き」に出る。防寒具を身につけての「歩き」。結構、寒い。外は、まだまだ夜の様相で、 天頂に星が輝いている。
1時間半ほどの歩き。6時半に帰宅。さすがに、外はすっかり明るくなっている。良い天気だ。
午前中は、レポート作り。昼前に、外出。
今日は、府立大学付属農園への見学。精華町にある施設。交通の便が良くなくて、最寄りの駅から1時間ほど歩くことになる。岩城先生からの誘いで、同農園に ある柿の木80種類ほどの説明と見学会。柿にそんなに種類がある事に驚くが、京大農学部にはさらに200種類ほどの柿の木が育成されているそうだ。
京阪奈丘陵の一画にある農場は、なかなか立派な施設だ。参加者は、お年寄りばかりで30名ほど。同大学の准教授のお話を聞き、果樹農園の方へ移動。一本の 柿の木に大小二種類の実が実る「夫婦柿」とか、可愛い豆柿とか、一つの実を断ち割ると、中にさらに小さな柿の実があるなんていう珍しいものも紹介された。 2時間ほどの見学会。面白い内容であった。
日が西に傾く頃、終了。岩城先生と見つけた烏瓜の実を採集したりしながら途中まで歩き、その後バスで近鉄駅まで。近鉄は、途中下車で、駅近くの小さな居酒 屋でしばらくおでんを肴にビールを飲む。俳句関係の話。微醺状態で、店を出て、岩城先生はそのまま近鉄に、私は歩いて帰宅する。
今日は、2万歩超の歩きとなった。充分であろう。本を少し読んで、早めに就寝するつもり。明日も、予定が控えている。


【09年11月6日】
OSを「ウインドウズ7」に入れ替えたら、途端に「ホームページビルダー」が動かなくなった。仕方ないので、以前のように、メモ帳で書き込むことにする。 久しぶりなので、ちょっと勝手がわからない。
「7」にしてから、全体に動きは軽快になったような気はするが、どのような新機能があるのか、今ひとつ分からないので、これから追々理解していこうかと思 う。なお、ファイアー・フォックスの最新バージョン版にも対応していないので、そちらのインストールも出来ないでいる。
今日は、「第九」の日ではあったが、少々疲れてしまったので、休む。火曜日に全体練習に参加したので、今回パスということもある。
明日、明後日と予定が入っており、少し動かなければならないので、休んでおきたいということもある。ともかく、あまり無理はしないで、ぼちぼちと動いてい こうと思っている(久しぶりの「メモ帳」で、文自体が何となくぎこちなくなってしまっている)。
筒井康隆作『残像に口紅を』を読み返している。この本が、月末の「醍醐会」での発表のテキストの一つになるのだが、とても単純な動機で今回のレポートの重 要な資料とした使おうとしたのだが、ちょっと辛い状態になっている。さて、どうなることだろうか。小説自体は、奇妙に面白い。
夕食は、ひさしぶりに豚カツを食べる。甥は、昼食が遅かったとかで、ごくあっさりした夕食で済ましたようだ。一休みしたら、資料読みを始めようと思う。


【09 年11月3日】
文化の日。朝から、寒い。愛宕山の方を見ると、頂上付近が白くなっている。初雪ということになるのだろう。ライブカメラを見ると、故郷の山は本格的な積雪 があるようだ。丹後のスイス村を覗いてみると、さすがに雪は積もっていないようだ。やはり、冬間近なのだな、と思う。
昨夜は、早めに横になり、11時、4時と珍しく夜中に眼を覚ます事が少なくて、その後6時過ぎまで寝ていた。朝食の準備をし、洗濯機のスイッチを入れ、 コーヒーを湧かし、朝食。
洗濯が終わったので、ベランダに洗濯物を干し、その間、一度眼を覚ました甥が、また寝に入り、こちらはぼーとしてテレビを見る。まだ少々眠い。
今日は、午後から「第九」の指揮者レッスンがあるので、休む訳にいかない。関西合同レッスンなので、京都以外に大阪・滋賀・奈良・和歌山の「第九」合唱団 が集合することになる。レッスンとはいえ、ずいぶんな人数になるので、結構迫力のある「第九」を聴くことが出来る。
練習は、10回以上の参加が、本番ステージに立つ条件なのだが、現在ようやく5回目で、本日参加で6回目。この調子だと、本番までには何とか条件をクリア 出来るだろうと思う。
午前中は、レジュメ作りの続き。どうしても見つからない筒井の本は、知り合いの方が図書館に当たって下さるということなので、お願いする。
遠藤周作著『最後の花時計』を読む。エッセイ集である。恐らく、ずいぶん前に一度読んだことがある本なのだが、もう一度読んでみる。遠藤の本は、書店にも あまり見かけなくなっており、もう読まれない作家の一人になりつつあるのだろうか、と思う。有志による遠藤周作学会というのが結成されていて、遠藤文学に ついて、読解や研究が続けられているとも聞いたのだが。海外での評価は、どうなっているのだろうか、とも思う。筒井康隆の本も、あまり見受けなくなってい るが。


【09 年11月2日】
月曜日。午前中、検査と診断。朝から少々気が重い。当日の検査とその結果を聞き、さらに金曜日の検査の結果を聞くために、当該の診療科へ。待つまでもな く、診察室に呼ばれ、検査結果を知らされる。特に問題なし、という事であった。朝から、何となく不吉な思いでいたので、心からほっとする。術後2年経ちま したね、と主治医の先生から言われる。すでに2年というのか、やっと2年というのか、ともかくも壁をまたひとつ越えた思いではある。
午後、出勤。授業を2時間行う。その後、小論文指導で時間を使う。7時前、退勤。同僚の車に便乗させて頂く。ついでに、酒屋に立ち寄って、ワインなどを仕 込む。
昼間は、ぽかぽかと暖かかったのに、夕方になって一気に冷え込む。薄雲の向こうに、丸い月が浮かんでいて、それが一層の寒さを感じさせる。震えながら、急 ぎ足でマンションまで。部屋に入って、一息つく。室内は、ほんわりと暖かい。
甥は、今日も帰宅が遅い。あるもので夕食の準備をして、もそもそ食べる。テレビのニュースで、夕刻の西よりの強風は木枯らし一号だと告げている。日本海側 の山沿いでは、雨が雪に変わるのかもしれない。
ともかく、今日は早めに休もうと思う。気持ちの面で、何とも疲れてしまった。


【09 年11月1日】
11月になった。霜月とはいえ、まるで寒くないので、なんとなく拍子抜けという気分である。もっとも、11月の気候は、5月の気候と良く似ているというこ となので、時折は寒くなっても、小春日和の日が続くことになるのだろう。
もう少し持つかと思ったのだが、とうとう雨が降り出した。ちょうど、「歩き」に出て、その帰りだったので、本降りになる前に、買い物も終えて、帰宅するこ とが出来た。風邪気が抜けないので、風邪薬もついでに買う。
日曜、朝。6時前起床。朝の「歩き」は本日は中止。簡単な朝食をとり、NHKの短歌やら俳句やらを見て、それから今月末の『醍醐会』用のレジュメを少し 作って見る。どうも、今ひとつかなと思う。明日も検査があるので、ちょっと歩いてこようと、昼前に出かける。疎水沿いに近所をぐるりと歩いてくる。日が射 すと暑いけれど、日が陰って風が吹くとずいぶん涼しい。月曜日からは、うんと寒くなるらしい。京都の紅葉も一気に進むのかもしれない。
昼食をとり、薬を飲んで一休み。雨のために外出は無理なので、午後は自宅でのんびり過ごそうかと思う。レジュメの続きも考えなければならないし。レジュメ に使う筒井康隆の本があるはずの本箱に見あたらないので、それも探さなければならない。見つけるのにずいぶん時間がかかりそうな予感がある。困ったこと だ。
セレクション『俳人』スリーズの1冊として出版予定の『新占21』の刊行記念として12月23日東京市ヶ谷で、シンポジウム並びにパーティが開かれるとい う。参加の案内状を送っていただいた。今後、俳壇の中心に育っていくだろう若手俳人21人の作品集。東京は遠いけれど、面白そうな企画なので、シンポジウ ムだけでも参加してみたいと思う。