日々録
日記のようなものを書いてみようかな、と思いました。             
備忘録を兼ねて、日々思ったことを書き付けておこうか、という事です。             
一人言めいた内容もありますが、興味があれば、お読み下さい。

10月分「日々録」 11月分「日々録」 12月分「日々録」 1月分「日々録」
2月分「日々録」 3月分「日々録」 4月分「日々録」


【5月31日】
今日で5月も終わる。中間テストも本日が最終日。昨日、今日とテストが返ってきたので、その採点に主力を注ぐ。なんとか、採点は終了。明日の授業時に返却できそうだ。午後からは、久しぶりにクラブの方へ。生徒達も試験終了後、ということで、練習は軽め。3年生は早々に練習を切り上げ帰宅。1・2年生はそのまま残って、練習を続ける。もう一人の顧問とダブルスで生徒に挑戦。こちらも久しぶりのことなので、今一つ歯車がかみ合わなくて、4戦1勝3敗という情けない結果となった。
6時過ぎに練習を終え、その後、し残していた仕事を終えて帰宅。緑雨というには激しすぎる雨の中を帰宅する。(ちょっと寄り道もしたのだが)
夜、岩城先生の所へTEL。7月8日のコンサートの件で。ついでに、俳句王国の事を報告し、また、岩城先生から新しい小説の構想について話を聞く。「歩けなくなる話」ということになるらしい。前作の『花行脚』は、辻田先生の『幡』に掲載された短編小説だけれど、もしかすると、このHPに転載されるかもしれない。

【5月29日】
昨日は、BS放送で春の俳句王国大会をやっていた。FAX投句によるもの。何句か投句して、午後、用事で大阪へ行くため、その後のことは知らなかった。夕方、友人と軽く飲んで後、帰宅して、結果を知る。予想外だったけれど、稲畑汀子氏の10句に入っていたとのこと。5000句余りの投句の中での10句ということなので、選ばれたことはやはりうれしい。「今日の稔・句」に掲載。
作品としては、他にこれはどうかな、と思うものがあったので、ちょっと複雑な気分でもある。ただ、僕の句は作為的な部分が表に強くでるので、その臭みがなかったからかもしれない。
今日は、試験2日目。午後から、出張で乙訓高校へ。国語科の幹司会と総会。その後、研修で「総合的な学習の時間」について。実践報告。結構面白かった。いろいろなことが出来そうな可能性のある授業。帰宅後、あまりに良い天気なので、軽く走る。新緑がとても美しい。

【5月27日】
BS放送で、春の短歌大会をやっていた。FAXで短歌を投稿し、選者が選んで紹介する、という企画。面白そうなので、3首ほど作って送る。全没だったけれど、結構短歌も面白いな、と思った。ちなみに作品は、実は俳句作品の焼き直し。「対岸は礫漠黒き鳥舞ひて濁り合ひたる沐浴の水」「少年の糞(まり、と読んで下さい)する路上人行きて車の行きて野を忘れをり」「サリー濡らして水浴びている女らの立て膝白き野の風渡る」
「野」をいれなければならなかったので、ちょっと不自然なものになってしまった。短歌もなかなか難しい。その後、『雪華』投句の10句をまとめる。短歌の後で俳句というのも妙なものだ。夕方まで頑張り、送達で送る。雨が降りそうなのだが、走る。軽く近所を一周する。途中、雨が降りだし、濡れながら帰る。帰宅後は、入浴、その後ビールといういつものパターン。
昨日ミューズの練習の後で買ってきたパート練習用のテープを聞く。小声で歌ったりもする。同じ部分を繰り返し聞きつつ、歌う。何とか歌えそうな気がしてくる。その後、自分の俳句作品のデータベース作り。ここ6年ほどの間の作品。僕は、多作ではないと思うのだが、それでもすでに作品数だけで1000句を越えていた。雑誌投句の分がまだ残っているし、平成6年以前の作品も発掘してないので、数的にはもう少し増えそうだ。

【5月26日】
クーラーを入れている。こんな時期から、こんな状態で大丈夫なのだろうか、とも思うのだが。夏にクーラーを使うようになって、かえって汗疹が出来たりする状態なので。
今日から、中間考査。ただし、1年生は授業。テストはすでに出来ているし、試験後の授業準備もほぼ終わっているし、試験は来週の火・水なので当面採点もなし、ということで、午後は、年休を取って帰る。夕方からミューズの練習。新しい楽譜が2枚配布される。終曲の一部。面白い曲である。難曲のフーガの部分も少しずつ出来上がってきている。チケットを2枚追加購入する。全部で10枚。5万近くなってしまった。母達の分と岩城先生の分はプレゼントとして。
『俳句朝日』6月号。浅春の北近畿吟行会の記事。作品が3句掲載される。

【5月25日】
授業は4時間。一年生は余裕、三年生はなんとか、試験範囲まで到達。苦しかった。明日から、1学期の中間考査が始まる。1年生は来週の月曜日からだが。
大掃除、二部屋掛け持ちで指導。1階と2階を往復して結構疲れる。放課後は、バドミントンの練習。運動神経の無さをつくづく感じる。これじゃ、現役の1年生に勝つことも出来ないか、と思う。反射神経の鈍さを痛感する。困った。
夕方から飲み会。放言の連続。都合3回ほど激怒する。酒を飲むと、好き放題状態になるものだ。11時過ぎに帰宅。角川『俳句』全没状態。自分の作がよっぽどしょうもない作なのかと、意気消沈気味となる。それにしても、僕の作は本当に俳句なのだろうか、などと思う。疑心暗鬼状態である。

【5月23日】
今週末から1学期の中間考査が始まる。それに向けて、授業も追い込み状態。3年古典はなんとかなりそう。国語Tの一組は余裕だが、もう一組は時間的にちょっと苦しい。
授業の合間は、テスト作り。昨夜は、11時過ぎまで原案作りで、その後の眠りが浅く、ともかく眠い。古典のテストは出来上がったので、国語Tの方の取りかかる。
放課後、会議。常のことながら、会議は疲れる。5時過ぎまで。その後、クラブの方へ顔を出す。試験前なので、自主練習となっている。個人戦・団体戦の参加メンバーが練習している。2年生の男子と1年生の女子が一人、練習に協力している。5時半まで。その後、顧問二人で1時間程、バドミントンの練習。一汗かく。

【5月20日】
ちゃんと眠れないのがつらい。一晩に4回も5回も目を覚ますのは、ちょっとつらい。老化現象なのだろうか・・・。
丹後の「いさなご句会」へ。いつもは、行きの車中で句を案ずるのだが、今日は、眠いばかりでだめ。かろうじて数句を得る。うち2句を句会で投句するが、岩城先生の選に入ったのはそのうちの1句。「今日の稔・句」に掲載した「母の日やきらきらとして握り飯」。車中で、横に座った女性が、おもむろにラップに包んだご飯でおにぎりを作って食べ始めたのに触発された1句。時期的には、ちょっとずれているけれど、少年時代の思いでも籠もる作品とはなった、ように思うのですが、いかがでしょうか。
今回の句会では、ひさびさの自信句を投句できた。岩城先生からも褒められ、なかなか良い気分であった。これ、という作は案外「簡単に」できるものなのだ、と思った。あれこれ思案なしで、自ずと出来た、という意味で。5句中4句岩城先生の選に入る。句会が始まるまえ、水野さんの句集『旦』について少し話をする。岩城先生もしきりに感心しておられた。たいした句集を上梓されたものだと、改めて思う。

【5月19日】
総体。インターハイの予選を兼ねた試合。西城陽高校を会場にして開催。顧問2人で、バドミントン男子部員の引率で出掛ける。対戦高は、洛星、西城陽、嵯峨野。最初の2校は強豪チームである。その強豪との対戦となってしまった。部員7名が参加。うち、5名が1回戦敗退。1人が2回戦、1人が3回戦へ。健闘したといって良いと思う。3回戦進出の生徒が京都府大会へ出場を決める。
女子の方は、南八幡を会場とする。3年生が4名、府下大会への参加を決めた、との途中経過を聞く。2時過ぎに、大会は続いていたが、解散とする。ひさしぶりに、城陽の有名な手打ちうどんの店で昼食を食べる。美味しい。
帰宅後は、試験作りにとりかかる。夕方までかかって、原案を作る。その後、一走りしてから、夕食、その後PCに試験の入力作業。11時過ぎに一段落。残りは、明日。「いさなご句会」から帰宅してのちやる予定。予定で終わるかもしれないが・・・。

【5月19日】
外はかなり激しい雨が降っている。沖縄は、今日、梅雨に入ったそうだ。上着を着ないで外を歩くと、少し肌寒さを感じるほどだ。
先程、帰宅。今日は夜、ミューズの練習が北大路の方であったので、帰宅がかなり遅くなった。本番まで、あと1ヶ月半。しかし、まだまだ不十分にしか歌えない。かなり、危機感を感じている。指導者の葛西先生の表情にも、かすかに焦燥の色を感じる。今日配られた楽譜の部分は、何とかこなせそうだが、その前の曲は完全にだめ。さて、どうなることだろうか。
帰宅すると、「いさなご句会」のお世話役の山本さんからの留守電。21日の句会の件の連絡。明日は、総体。西城陽高校に、男子ダブルスの部で引率の予定。

【5月18日】
体力診断の関係で、本日分の授業がまるでなくなってしまった。午前中、仕事をして、午後、年休を取って帰る。平日でなければ済まない用事が溜まっていたので、それをこなす。銀行を2件回り、その後、郵便局で税金を納める(支払うという感じ)。固定資産税、高いなあ、と思う。軽車両税、これはオートバイを処分した後、その手続きを怠っていたため、請求されたもの。安い。
3時前に帰宅。歩き回って一汗かく。溜まっていた洗濯物を洗う。今週は、なぜこんなに溜まったのだろうか、不思議に思う。懸案の『燕巣』の原稿にとりかかる。25日までに送れば良いのだが、日にちが迫ると、今回は書けないような予感がしていたので、早めに済ませようと思ったのだ。作品8句と、短いエッセイ1編。昨日、同じく『燕巣』に10句送ったので、都合18句もまとめて送ることになった。昔なら、とうてい考えられないことだった。でも、物理的には無理ではなかった。3時間ほどかけてまとめあげ、ほっとして走りに行く。昼間は暑かったが、夕方は青葉冷えという感じで、走りやすかった。
来週末から中間考査が始まる。そろそろテスト問題を考えなければならない。今夜はその腹案を考えるつもり。それにしても、毎日が過ぎるのが、速い。雄倉さんから、コンサートのチケットを送ってもらう。今月の28日、是非、行きたい。

【5月16日】
土日とミューズ『創生記』合唱団の合宿へ行っていた。京北町のセミナーハウス。新緑の丘に立てられたなかなか立派な施設。たくさんの彫刻が屋外に展示されている。京都市内からバスにゆられること1時間半、会場に到着。受付を済ませると、早速パート練習が2時間。夕食・入浴が7時半まで。その後、9時過ぎまでパート練習。夕方になって雷雨となる。その余波で、練習開始と同時に停電。薄暗い非常灯の下で、1階のホールに集合したメンバーで合唱。伴奏のエレクトーンは、懐中電灯で照らされて演奏。なかなか雰囲気があって良かった。時折、窓の外に雷光がきらめいていて、ちょっと神秘的な一時でした。
京北町一帯の停電は、30分ほどで回復。その後、練習時間を延長して、パート練習と合同練習。9時半に本日の練習は終了。少々疲れた。その後、恒例の交流会が行われる。軽くお酒も入って、ビンゴゲームなどで盛り上がり、10時半頃まで老若男女入り乱れて?、楽しむ。宴果てて後、各宿舎に帰るが、その後も宴会が続き、『創生記』や合唱団の事で大いに話しが盛り上がって、結局、寝たのは2時過ぎ。こんな遅くまで話をしていたのは久しぶりのこと。朝、目を覚ましたのは7時過ぎであった。
2日目も練習。午前中は、パート練習3時間。午後は、昼食・記念撮影などはさみ、全体練習3時間。気合いの入った練習で、歌えなかった部分が、ほぼ歌えるようになった。合宿の大きな成果だった。合宿から2日たった今日も、頭のどこかで『創生記』が鳴っている状態。

【5月12日】
『創生記』を書かれた詩人の小川英晴氏がミューズの練習を見学に来られた。東京から。文士という雰囲気をどこかに感じさせる、恰幅の良い紳士であった。童話作家小川未明氏を祖父に持つ人。練習の半ばで、特別に『創生記』の一節を朗読していただく。声の質で言えば、バリトンの声。落ち着いた声音で詩を朗読される。詩の世界が自分の中にふわっと広がって行く印象を持つ。
練習は熱の入ったものとなった。但し、新しい部分が結構あったので、練習不足の聞きぐるしい所があったのではないか、と思っている。小川氏は、椅子にゆったり腰を下ろして、静かに練習を聞いておられた。最後に立ち上がって、よく通る声で「頑張って下さい。」と一言言われた。明日からは、合宿練習が始まるのだ。京北町のセミナーハウス。1泊2日の合宿。この合宿でどこまで行けるかによって、今後の展開が大きく変わるのを感じている。正規の練習は、合宿を除けば9回しかないのだ。
練習の終わりに葛西先生が、熱の籠もった調子で、この曲の最後で今まで世界中誰もやったことのない歌唱法を取り入れると言われた。エコーを応用したものとのこと。どのような曲となるのか、大変楽しみなのだ。

【5月11日】
今日は、遠足の日。副担ではなかったけれど、3年生のクラスの引率補助で、琵琶湖西岸近江高島のオートキャンプ場まで。天気予報は曇後雨ということだったが、一日中、良い天気だった。ただ、風が強くて、湖もずいぶん大きな波が立っていたのだけれど。
砂浜にブロックで竈を組み、昼食の準備をするのだが、強風のせいで、皆、火をつけるのに苦労していた。昼御飯、いやという程焼き肉を食べる。普段は、肉類は極力食べないようにしているのだが、こんな日は別。風こそきついが、新緑の山並みを眺め、波立つ湖を眺め、食べるご飯は美味しい。
生徒たちは、昼下がりの湖畔での一時を結構楽しんでいる様子。中には、トランクス一枚で湖に飛び込む者まで出る有り様。なかなか楽しい小半時だった。引率を終え、書店により本を1冊買い、帰宅。軽く走る。風呂に入り、ビールを飲む。楽しい1日だったが、ちょっと疲れた。

【5月10日】
寂光院焼失。ショックだった。まして、それが放火によるものらしい、と聞き、言いようもない腹立ちを感じた。何故だ、と思う。
学生時代、平家の一女人の像を訪ねて、寂光院を訪れたことを、今でも憶えている。尼僧姿の小さな像を遠く見て、手を合わせたことも憶えている。
何故、こんな愚かなことをするのか。人の心というもののはかりがたさに、些かうんざりしてしまう。

【5月9日】
暑い一日となった。授業は4時間。生徒も暑くてうだり気味。午後の古典の2時間連続授業は、分かりづらい敬語法の授業。話し手がいて、聞き手がいて、話し手が語る話の中に・・・と型通りの説明をして、本文を整理して、さらに図表を使って説明して、ということで1時間が過ぎる。次は時間は、新しい章段へ入る。亡くなった伊丹監督の映画『お葬式』を枕にして、「人のなきあとばかり」に入る。
放課後は、会議。議論の中でつい熱くなってしまった。反省する。クラブにちょっと顔を出し、そのまま帰宅する。駅近くの花屋さんで、母の日の花束を予約する。「花キューピット」とかいう花の宅配サービス。メッセージは、と言われ、鄭重にお断りする。
帰宅すると、岩井さんから第一句集が届いていた。先日の『醍醐会』の時、送っていただく約束をしていたのだ。早速、お風呂の中で読む。失礼みたいに思われるかもしれないが、ぬるい湯に浸かりながら、ゆっくり本を読むのは最高の気分なのだ。最高の気分で良い本を読むのは、本当に贅沢だと思う。現在、自分の作品をデータベース化している。いずれ句集を作りたいと考えているので。但し、作品を数年分眺め返しながら、意気消沈気味となる。

【5月7日】
今日は、『運河』城陽句会の日。先日の北山行きで作り溜めた作品が少しあるので、その中から10句を選んで、あらかじめ短冊に記入しておく。きちんとした『運河』の会員ではないので、その点での遠慮がやはりあるのだ。「もの」の即し、「もの」を介して詠うという点を作句姿勢として考えて行きたい、と思っているのだ。もちろん、単なる写生では面白くないので、そこに自分らしさが表現できれば、と思う。
早めに会場へ行き、昼食も会場内の喫茶室でとる。和生さん(本当は、和生先生と言うべきなのだろうが、ご容赦下さい)や『運河』の会員さんが数名、飲み物を横において、作品の整理をしておられる。1時から句会。第一句会は10句投句の5句選。なかなか選には入らないが、今回、初めて和生さんの特選に入った。掲載できないのが残念な気もするが、「憲法記念日」を題材とする作品。第2句会が始まる前の時間に、和生さんと話す時間があって、そこで大阪俳人協会への参加の誘いとともに、句について感想を伺うことができた。
第2句会、40分ほどで10句作り、5句選。こちらの方は、全滅に近い状態。ただ1句和生さんの目を引いた句があったようだが、選に入るまではいかなかったようだ。句会終了後、和生さんと会員の方たちは、いつもの居酒屋へ二次会に行かれたようだが、僕は失礼して帰る。城陽駅近くの本屋で、西尾幹二の『国民の歴史』を見つけて購入。大部の本。その割りに安いのは、買いやすい価格設定がなされているからだろう。どんな内容か、一度読んでみようと思う。しかし、分厚いので読み切れるかどうか・・・。帰宅後、入浴、夕食。今日は、休肝日。少し、眠い。夜、また、ちゃんと眠れなくなってきているのだ。困ったことだ。

【5月6日】
土曜日。授業は2時間、国語Tの連続授業。。結構、元気。生徒の方には、若干連休疲れが感じられた。前半は、教科書。後半は古典文法。文法は入門の授業。結構、受けていた。
放課後は、進学補習用の教材作り。とりあえず、5月中は、小論文指導を中心に補習をしようと思う。2時半からクラブの方へ。3年生が、模擬試験のため、参加者が少なかったが、2年1年は欠席者なし。今日は、個人戦を中心として、試合形式での練習。1年生の女子と試合。セットプレイの揚げ句、負けてしまった。残念。今年の1年生は、中学時代バドミントンの経験者が多い。体育館の中は、蒸し風呂状態で、座っているだけで、汗が流れてくる。なにしろ、広くはない体育館の中で、バドミントン・体操部・卓球部の三つのクラブが同時に練習をしているのだから。
5時に練習終了。帰宅する。シャワーを浴び、ビールを呑んで、ほっと一息。明日は『運河』の句会なので、作品の準備をしなければならない。『燕巣』の方には、新同人の紹介を兼ねて、8句作品を送らねばならない。通常の投句が10句なので、18句もの作品を準備しなければならない。ほぼ、物理的に無理と判断する。

【5月4日】
今日は、休息日。一日、のんびり過ごす。本を読む。『醍醐会』の上島さんのお父様が上木された歌集『咳の声』。このような内容の歌集を読むのは初めてのことで、衝撃を受ける。作品については、そのごく一部をHP上に紹介させて頂いた。一読して頂けたら、と思う。
森田峠氏の句集『逆瀬川』読了。少しずつ読み進めてきた句集の一冊。「文芸としての俳句」「単なる写生とは違う俳句」「過剰な主観や新月並」俳句の否定という、氏の主張の実践としての作品群、なかなかおもしろかった。特に、旅吟において、同氏の詩精神の昂揚を感じて、感銘句が多かった。機会があれば、紹介したいな、と思っている。
『新ゴーマニズム宣言8』を読む。『戦争論』以来、共感と反発の入り乱れる思いの中で、読む。今回は・・・・、依然として共感と反発の混沌状態。ただ、前記『咳の声』に共感を感じた理由のひとつは、一連の『ゴー宣(ゴーマニズム宣言の略称)』の影響かと、ちょっと微妙な思いもする。少なくとも、戦争という状況とその中に生きた人達の思いについて、あまりに一方に引きつけた理解の仕方は危ない、という気はしている。

【5月3日】
水野さんの句集『旦』読了。おそらく、これは凄い句集ではないか、と思う。俳句とは何か、句集とはなにか、明らかに僕はこの句集から思い知らされた所がある。この句集は、僕に大きな影響を残しそうな気がする。或る意味では、とても気詰まりな思いがする。俳句を作る度に、この句集の句が重くのしかかってきそうな気がするからだ。もう、開き直るしかないか、などと思ったりもしている。正直言って、困っている。
本当に久しぶりに山へ行く。京都北山の「二の瀬ユリ(ユリは山仕事の道の意か)」。数年ぶりに京福電鉄鞍馬線に乗り、二の瀬駅下車。すぐ、山道に入る。急な道を「夜泣き峠」まで。なんと、峠にオフロードバイクが二台。黙殺して尾根道に移る。広葉樹と針葉樹(有名な北山杉)の混交林の中の歩きやすい道を行く。軽く汗をかく。落ち葉が道を埋めていて、絨毯の上を歩くような気持ちの良さだ。風はかなり冷たいけれども、歩き続けているかぎりは、それも気にならない。半袖で歩く。やがて、背後からエンジンを吹かす音。人一人が通れるほどの細い山道を、先程のバイクが二台連なってやってくる。一瞬、頭が空白になる。その後、猛烈に腹が立ってくる。近づいて来るバイクに道を除けながら、「オートバイが走るような道じゃないだろうが。」と大声を出す。中年の男二人。停車した相手はキョトンとした表情。やがて苦笑いを浮かべながら走りだす。後続車も後に続く。新緑の樹林の中を、エンジンを吹かしながら走り去っていく姿を見送りながら、やりきれないような思いになる。
たとえばそれは、バス釣り好きが、釣りの為に近所の池にブラックバスをこっそり放流するようなものだ。あるいはそれは、小さなことかもしれないけれど、自分の楽しみのためだけに、自然に対してなんでもありということは許されることではないように思う。自分の山歩きの静寂を邪魔されたから腹を立てたのでは、この場合はない。それなら、おそらく、知らない顔をして道を譲って何も言わなかっただろう。「二の瀬ユリ」のこの道は、学生時代からすでに10回近く折ある度に歩いてきた道だ。いかにも京都北山らしい落ち着いた味わいのある道で、北山を知る入門の道として愛好されてきた道でもある。もともと北山の道は杣道(山仕事の道、地元の人の生活の道)として開かれたもので、登山者はその道を勝手に借りて歩いているわけだから、大きな口をきくことは出来ないかもしれないけれど、しかし、それだからこそその道は大切にしたいと考えている。だから、道を削り、排気ガスを吐き出し、道に根をのばした北山杉のその根を平然と踏みつけていくあのオフロードバイクの所業は、許せなかった。
本当はこんなことを書くつもりではなかったけれど、つい書いてしまった。しかし、新緑の北山は、本当に綺麗でした。

【5月1日】
昨日は、『醍醐会』。「切れ字」と「切れ」をテーマにしての話し合い。「銀化」「運河」「泉」の会員、同人、主宰の方たちが、レポーターとして、各自の「切れ・切れ字」観を語られた。聞き応えのある話だった。問題が大きいだけに、十分話が煮詰まらなかった嫌いがあった。その後、二次会へ。さらに、場所を変えて三次会。談論風発という状態であった。なかなか面白かったが、翌日は、二日酔い気味となる。
午前中は、2時間授業の後、教科会議。アルコールが残っているせいか、舌がきちんと回らず、困ってしまう。飲み過ぎはいかんなあ、と改めて反省。それにしても、昨夜は面白かった(反省、していないなあ)。午後には、回復。
夕方、月曜会の句会へ。桃山御陵近くの教会が会場。席題は「五月・山吹・粽」。会員さんのお土産の粽がそのまま席題となった。8句投句。克巳選には、1句も入らず。低迷状態である。
昨日の『醍醐会』で、お二方から句集を頂いた。その1冊は、『幡』会員の水野さんの句集『旦』。良い句集である。読みながら、つくづく感心した。いづれ『句集紹介LIGHT』で紹介します。