日々録
日記のようなものを書いてみようかな、と思いました。             
備忘録を兼ねて、日々思ったことを書き付けておこうか、という事です。
独り言めいた内容もありますが、興味があれば、お読み下さい。

         
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【23年7月28日】
最低賃金が全国平均で1000円になるらしい。今まで一部の野党が主張してきた、ひとつのターニングポイントの1000円という数値が実現しそうなのは、結構なことだと思われた。ただし、実際にその恩恵をこうむるのは、実際に働いている人たちで、それ以外には直接の恩恵(恩恵などと言うこと自体が、変かもしれないけれど)はない、ということではある。さらに、1000円とは言え、それは平均値の目標数字であって、地方の中小企業などではたらく正規・非正規の多くの人たちには、その目標値ほどの良い影響はもたらされないだろう。都市部や人口の多い地域に比べ、そうでない地域は、最低賃金1000円などという金額は、とうてい望めないだろうから。当地だって、東京と比べると200円程度金額に差があるみたいだ。その差額は、簡単には埋められないことだろう。地域・業種・職種・雇用形態などに関係なく、一律最低賃金1000円、であれば……、などと。
年金生活者には、一見直接に関係はなさそうだけれど、年金の支給額の算出が、給与の支給額や物価の上昇率などに関係があってみれば、無関係とはいえないし。

毎日、暑い。雨がふらないかな、などと思う。降って、ますます蒸し暑くなるとしたら、藪蛇のようなものではあるけれど。山の方には、しきりに入道雲が立ち上がる。一部は、雄大積雲に育っているようだ。午後、遠雷の音を聴くこともある。青空の一部に、雄大積雲の末端が、なにかの生き物の触手か、襞のように侵食してくるのは、ちょっと気味が悪い風景ではあるけれど。しかし、雨来ないかな、と思う。

【23年7月20日】
『風と共に去りぬ』。意外な展開で、その分面白さ倍増、という印象。映画の方は、あるいはこの物語のさわり(というのか、物語の最初の四分の一くらいのところで)辺りを中心に作られたのだろうか、などと勝手に想像する。映画の方は、なんとなく自分の育った土地に対する強い愛着を主人公が再発見したところで終わっているのかな、などと映画のデモなどからずっと思い込んでいたのだけれど、実際どうなのだろう。いずれ、一度DVDを借りてきて、見てみようかという気持ちになりかかっている。

どこかの政党のスローガン入りポスターが、近所にやたら目に付くのだけれど、その「災害に強い」「国作り」「人づくり」というフレーズ。温暖化の進行のせいとはいえ、こんなに自然災害による被害が多発している現状をみると、いまのところそれはスローガン倒れしているように思われる。かえって、平和の党を自認しているらしいそこが、どちらかと言えば「災害に強い」というよりは、「戦争に強い」国作りの方に邁進しているように見えるのは、なぜなのだろうか。それはそれとして、今一つピンとこないのは、「災害に強い」「人づくり」とは、つまるところどんな国民を作ろうとしているのか、個人的にはよくわからない。「災害」に対する知識や対応策を身につけた「人」ということなのか、「災害」に負けない、「ゲリラ豪雨にも負けず、暴風雨にも負けない」現代版宮沢賢治風な強いメンタリティをもった我慢強い「人」を作ろうとしているのか、よくわからない。別にいちゃもんをつけるつもりもないのだが……。「災害に強い」国づくりが本当に実現するなら、人づくりはもっと別の方面で頑張ってもらえば良いということになるように個人的には思われる。

どうやら、梅雨が明けたようだ。昨年より、少し早いらしい。これから、暑さは本格的になることだろう。40度近い気温の地域がすでにぽつぽつ出現しているようで、この先、秋を迎えるまでにどうなることだろうか、と心配になってしまう。温暖化というのは、たんに平均気温が高くなる、ということだけではなく、その結果、極端な気候変動、超高温や超低温的な異常気象現象が出現することだと、何年か前に『続・日本沈没』というSF小説で知って(というのか、そのことはすでに何十年もまえに科学的に予想されていたことらしいけれど)、かなわんなあと思っていたのだけれど、すでにそんな異常気象の現実に巻き込まれてしまっていることを実感しつつあるように思う。

【23年7月15日】
本日は、最高気温34度。昼間、外出すると、熱風が吹きまくるという状況だった。夕方、6時半前ぐらいに犬の散歩。まだ日没前ということか、蒸し暑い。路面に手を置いて温度が下がっているのを確認して散歩に連れて行ったけれど、人間が汗をかくくらいだったので、犬はかなり暑かったかもしれない。途中は、歩かせることをやめてこちらが抱いて歩く。犬の体温は人間より高いのだけれど、抱いているとその体温の差を実感する。ほぼ、梅雨明けだろう。これから、犬の散歩にとって厳しい毎日が始まる。朝の5時半の散歩。それでも、熱帯夜明けでなんとなくムシムシする状態が、今朝のこと。
朝の犬の散歩を終えて、そのままジョギングに出る。走っている途中、路上に見たことのあるような日除け帽が落ちているのに気づいた。犬の散歩仲間のご近所さんのもののように思われたのでそのまま拾い上げて、届けに行く。間違っていたら、元の場所に濡れたり移動したりしないようにして置いておくつもりであったが、私の貧弱な記憶力は今回は正解であった。落とし物を無事届け終えて、5キロのジョギング終了。帰宅後、シャワーを浴び、一休み。ついでに、少々寝足りなかったので、追加の朝寝20分。走ったあとは、爽快そのものであった。

最近、突然に芸能人の一家心中や、自殺という出来事が起こって、びっくりする。今と言う時代の持つ闇の深さみたいなものを、ひやりと感じるような気がする。
マイナカード騒動に見る、政治家と行政機構のバカさ加減みたいなことも……。

【23年7月8日】
外は雨音が激しい。この後の予測を見ると、これから1時間ばかりは強い雨が降るようだ。その後も雨は降り続くので、本日は完全に家籠りということになりそうだ。天気の隙をみて、犬の散歩をと思っていたけれど、本日は無理。
『風と共に去りぬ』第一巻も終わりに近づいている。主人公たちが巻き込まれる米国の南北戦争。兵士の目ではなく、一般市民の女性の目から描かれる戦争の状況は、殺戮、強奪、焼亡とすさまじい限りだ。主人公は、南部の綿花地帯の豪農の娘ということもあり、その目線や立場で無慈悲で野蛮な北軍兵士(「ヤンキー」と訳語されてあるけれど)の姿なども描かれてあり、ロシアのウクライナ侵略戦争のことなども頭にちらついてくることだ。
『万葉集』は「挽歌(棺を挽く時の歌。お弔いの歌)」に入る。柿本人麻呂の長歌並びに反歌(短歌)が、荘厳な響きをこちらの胸に喚起してくるようで、難しいなりに読み進んでゆけるようだ。『李白』は面白い。自由自在で、ちょっとおちゃめなところなどもあったりして、その多彩な作品が楽しい。
谷川俊太郎の詩集『ベージュ』。自身の年齢の88歳にひっかっけた詩集名(88歳を「米寿」と言う。コメの字を分解すると八十八になるので)。自身の老いにつながる作品群と、年齢に関係なくもたらされる作品群の色合いがかなりはっきりうかがえる的な自身のあとがきの言葉もあるけれど、確かにそうなのだろうなとうなづかれる。個人的には、どの作品についても自身の老いにつながる感覚や心情の濃淡が感じられて面白かった。その中で、「詩」は「言葉」ではないというモチーフが繰り返されてあるように個人的には思われた。谷川俊太郎の詩集は、もちろん言葉によって表現され、そこに表現される詩性に対して、読者は感動したり共感したりするのだろうけれど、その感動の本体は詩を構成する「言葉」そのものではなく、その「言葉」が反映させる「なにものか」であり、現在の谷川俊太洋はその「なにものか」に対して、自らの視線を向けているように思われる。より本質的な「詩性」とでもいうものを、詩人は感じ取り、見据えようとしているような、そんな気がする。「詩」は「言葉」の中にない、とでも言ってしまうと、「言葉」によって「詩」を表現しようとする詩人は、一体どのようないとなみを行っていることになるのかと、相当つらいような状態にもなりそうな気がするけれど……。楽しいかもしれないが。
パスワードを設定しないマイナカード。取りあえず、国民皆にそれらしきものを持たせりゃいいんだ、という、いい加減な発想が根底にあるように、個人的には思われる。そもそもマイナカードをいろいろなものに紐付けることで、国民の生な情報を抜き取って収集していく(どこかの詐欺集団の手口に似ているけれど)ための手段でありながら、その収集機能をなしにしても良い、というのは、どういう発想なにだろうか、と素朴に思う。「鬼滅の刃」ではないが、「自滅の刃」になりかねない杜撰な思い付きのようにも思われる。

【23年7月1日】
雨が少なそう、などとのんきに書き込んでいたら、どうやら本格的な梅雨に突入したようだ。昨日から、外は豪雨と降雨とが繰り返される状態で、夜通しの雨。今は、小康状態なのか、小雨がぱらついている。この後、南下する梅雨前線のせいで、強い雨が降り出すかもしれない。この先一週間、連日雨のようで、気になるのは降雨の状態はもちろんだけれど、朝夕行ってきた犬の散歩。雨の日は、寝るしかないというような様子で穴倉のような籠の中に入って、ふて寝をしているような様子ではあったけれど、そのうち散歩できないストレスで、大騒ぎ?しはじめるのではないか、などと思ってしまう(発作的に、家中を猛スピードで2,3周走り回ったりすることもあるので)。今日は、トリミングの日で、出張して毛を刈ってもらうことになっているのだけれど、暑さ対策とともに雨天、というよりも、梅雨の晴れ間を見計らって、濡れた地面でも散歩が大丈夫なように全身の毛を短めに切ってもらう予定。長めの毛のままで過ごしてきたけれど、特にブーツカット風の足元は、雨後の散歩はあとの手入れが大変なので……。

今日から7月。雨が鬱陶しい。