日々録
日記のようなものを書いてみようかな、と思いました。             
備忘録を兼ねて、日々思ったことを書き付けておこうか、という事です。             
一人言めいた内容もありますが、興味があれば、お読み下さい。

05.1「日々録」 05.2「日々録」 05.3「日々録」 05.4「日々録」 05.5「日々録」


【6月30日】
6月が終わる。昨日は、強い雨が降り、今日は、湿度が高くて、しんどい。明日は、一日雨になりそうだ。
実家のシーズ犬が、三半規管の異常から半身不随に近い状態となり、ついに入院することとなった。初代のジェニビ(犬の名前である)が死んでから、すぐに飼い始めたシーズで、もう十数年飼い続けてきて、帰省する時の楽しみの一つは、ジェニビに会う事だった。一度、様子を見に帰りたいと思うけれど、当面は無理のようだ。半身不随が回復する可能性が全く無い訳ではない、との事なので、それに期待を繋ぐ他はないと思う。
暑さのせいなのだろう、先週以来、左の耳の耳鳴りがひどい。気にしなければ、何と言うことはないのだが、ふと気が付くとずっと鳴っている。この耳鳴りをネタに何句か作り、そのうちの1句は句集にも入れたので、「耳鳴り」のお世話になっているといえば言えるのだけれど・・・。まあ、あまり気持ちの良いものではない事は確かだ。
日曜日の「翅の会」は、『銀化』の中村堯子さんを講師に招いて、辻田克巳俳句と上田五千石俳句の共通点と相違点という観点で話をしていただく。大変面白かった。特に、相違点の話が、胸落ちするところがあって良かった。二次会は、堯子さんの案内で会場近くの素敵な店で美味しい料理を楽しむ。その後、ふと思いついて「哲学の道」に蛍狩りに行く。雨が少なくて、蛍が出るかどうか覚束なかったが、タクシーで移動する。結果は、一匹の蛍も見ることは出来なかったが、蛍狩りの気分だけは数年ぶりに味わう事が出来た。私には珍しく、三次会までおつきあいする。三条で別れた竹中さんと弥榮さんは、さらに四次会へと向かわれる。タフ、である。

【6月26日】
金曜日。気合いを入れてクラブやっていたら、7時を過ぎていた。蒸し風呂の体育館で、ほぼ1時間半ぶっとおしで1年生を相手に練習をしていたので、大汗をかき、進路室に戻り、エアコンの上に扇風機をかけて体を冷やすけれど、汗が納まるのに30分ほどかかり、退勤したのが8時前。本番前ではありながら、結局ミューズのレッスンは休みとする。帰宅後、シャワーを浴び、冷麺を食べ、寝る。
土曜日。丹後の「すき句会」の日。会員の皆さんに献呈する句集を15冊ザックに詰めて自宅を出る。なかなか重い。京都駅プラットホーム上で句作開始、橋立1号の車中でも引き続き、句を作る。車窓から見る緑が、本当に目に眩しい。橋立駅で岩城先生と合流。いつもと違う車両で丹後大宮へ。快晴の丹後は、暑い。
今回からさらに新メンバーを1人加えて、句会が始まる。席題は、先週岩城先生が、句会場として使わせて頂いている丹後のお宅に来られた際、自宅の樋で見つけられた「蛇の衣」。頭の形や体型から、蝮ではないか、などと一頻り蛇談義。時間一杯の5時まで、賑やかな句会が続く。開け放しの窓から涼しい風が吹き込んできて、気持ちが良い。帰京の車中では、ビールが進む。ついに、岩城先生が西舞鶴駅にて、追加のビールを買いに改札の外の売店まで走られる。こちらは、座席で半分へたばっていたが・・・。帰宅後、邑書林から『セレクション俳人 小澤實集』、堀本吟さんから「短詩型文学の会」の案内が届いていた。
谷口智行氏から同人誌『湖心』を送っていただく。誌中、谷口氏の俳句時評「湖畔」で、『鼎座』について触れておられた。一部引用させていただく。「『鼎座』については先の『俳句研究』四月号(同人誌の現在)にも岩城氏が寄稿している。ゲストを交えて巻かれる歌仙、鈴木氏の不思議な短編小説。そして清水氏の『短歌の俳句化』など、三氏による文芸的試みがいかにも『通』だ。(略)」『鼎座』第3号は、再校を終え、7月上旬には刷り上がる予定である。

【6月19日】
金曜日。夕刻より合唱練習へ。本日は、本番の指揮者井上道義氏のレッスンの日。前回レクイエムの指揮をして頂いて以来、もう10年以上が立つ。時にユーモアを交えて、ぐいぐい引っ張られるようにして、9時過ぎまで集中したレッスンが続く。充実した2時間であった。
土曜日。午前中、クラブ当番。今日から、1・2年生のみの新体制での練習が始まる。生徒に混じって頑張って練習に参加する。閉めきった体育館は蒸し風呂状態となる。新体育館の方では、バレーの試合が行われていたが、熱中症で倒れた生徒が出たらしく、救急車が来ていると、休憩時間に水を飲みに行っていた生徒が知らせに来る。十分水分補給をするように、皆に注意を与える。12時半には終了。途中汗でびしょびしょになったTシャツを着替える。かなりバテる。生徒は、結構元気で、若さは偉大である、とつくづく思う。クラブを終え、ついでに一仕事し終えて、2時前に退勤。近くの喫茶店に昼食を食べに行ったら、臨時休業で閉まっていた。仕方がないので、そのまま帰宅する。シャワーを浴び、疲れたのでベットに横になって一休みしていたら、つい夕方まで寝てしまう。結局、昼食は食べずじまいとなってしまった。夜、句集を送った御礼と一緒に送って頂いた句集を読む。『運河』同人の水野露草さんの第一句集『味酒』。面白い。早速御礼の手紙を書く。
『鼎座』第3号のゲラ刷りを読み直す。清水さんの連載の名称が変わる。自分の名前を平仮名のペンネームに変える。歌仙の部分は、スペースの関係で漢字のままで残す。来週早々には、印刷所へ出す。6月中には、発行出来そうだ。夜、ぐっすり寝る。
6時過ぎに起床。足腰が少々痛い。午前中に、『幡』へ送る石動さんの第一句集『素描』の読後感の文章の下書きを書く。午後は、ミューズのレッスン。指揮者レッスン後の練習で、全体を総ざらいする。1時から5時まで。ほぼ立ちっぱなし状態で、かなり体力的にきつい。腰が、痛い。

【6月12日】
日曜日。5時過ぎに起床。6時過ぎに歩きに出る。日はすでに昇っているが、外気はまだひんやりとしていて気持ちが良い。1時間ほど、近所を歩くことにする。同じように朝の散歩を楽しむ人と、時折すれ違う。お年寄りが多い。少し汗をかいてきたので、途中から予定を変え、20分ほど走る。あまり体に負担を掛けないように注意しなければならない。
帰宅後、シャワーを浴び、朝食。午前中は在宅、午後は外出するつもりであったが、醍醐会のメンバーで、亡くなった鈴木六林男主宰の『花曜』に所属しておられた方から頂いた『花曜』終刊号(通巻411号)を読み始めたところ、読み応えのある内容に、夕方までかかってつい読み切ってしまった。その内容は、写真集、追悼文集に始まり、400号記念総会講演要旨、さらに六林男句120句(『一九九九年九月』以後)、『熊野雑記』、対談が二つ(「対談 見えないところで」鈴木六林男・佐藤鬼房、「対談 山中期会」鈴木六林男・高柳重信)、『花曜』に連載された「六林男談話」より3編。
さらに同人・会員の方々の追悼句と追悼文、同人・会員自選集、鈴木六林男著作目録ならびに略年譜、『花曜』略年譜と同人名簿、そして「終刊の辞」という内容であった。本当に内容の濃い終刊号で、鈴木六林男氏と『花曜』の方達の結社活動の厚みを感じさせられた1冊であった。
夕方から、『鼎座』第3号の編集作業を行う。全体のレイアウトを考え、簡単な冊子の体裁で第3号の印刷見本を作る。「後記」は、事前に岩城先生と清水さんに送って確認をとっておく。すべてのデーターをCDに記録して、準備完了。

【6月11日】
『セレクション柳人 樋口由紀子集』読了。小難しい理屈は全く分からないなりに、随分愉しく読めた一冊であった。様々なイメージを孕む言葉の集合体、という印象。これが川柳なのか、と問われたら、その判断はつきかねるけれど、しかし、そのイメージがこちらの感受性を様々な角度から刺激してくる、その痛がゆいような感覚が川柳なのかも、などと勝手に思っている。全く、要領を得ない説明ではあるが。こちらは勝手に「イメージ」などと言ったけれど、後ろの方の論評など読むと、言葉の「意味の多義性」などと言った方がよいのだろうか、などとも思ったりする。
来月の『醍醐会』のレポーターとして、また、依頼されて短い感想を書く、ということもあって、石動敬子さんの句集『素描(デッサン)』を、樋口氏の句集と同時進行的に読んでいる。石動さんは、辻田先生の『幡』の会員さんで、『素描』は第一句集である。醍醐会で、ともに「近作百句」を取り上げて頂いたり、近接して第一句集を出したりと、なにがなし縁を感じる間柄?である。『素描』はこれから読み込んでいかなければならないけれど、なかなか巧みな詠いぶりの中に淡淡(あわあわ)とした情感を詠いこめた句集という印象がある。
雨の土曜日。近畿地方も梅雨に入ったのだろうか。今日は、午前中クラブ引率。バドミントンの京都府大会。勝ち進めば、一日仕事になったのだけれど、残念ながら敗退してしまった。それにしても、条件面で本当に恵まれていない状態の中で、決勝大会に駒を進めた生徒達の努力と、外部から来て頂いているコーチの方に拍手を送りたいと思う。大会は、5月の予選大会を経て、金曜日から始まり、決勝大会一日目を勝ち抜いての今日であった。大会前日の、3年生たちの熱の籠もった最後の練習と、コートを囲んでそれを見ている1・2年生達の姿はとても印象に残っている。なかなか感動的な情景であった。
昼過ぎに帰宅して、一休み。雨は、依然として降り続いているので、家籠もり。ビデオに撮っておいた『BS俳句王国』を見たら、「たにぐちともゆき」と言う人が出ていたけれど、『運河』の谷口智行さんなのだろうか、と思う。いかにも『運河』らしい句で、しかも谷口さんの個性がきらりと光る、とても面白い作品を作られる。あの方だろうか、と思う。

【6月7日】
月曜日。いつもより早めに退勤して、「月曜句会」に行く。先月は、仕事の関係で参加できず。6時50分投句締め切りで、席題が「葭切」「芒種」「茨の花」「蜥蜴」。いずれも難しい。8句投句8句選。辻田先生には2句選んで頂く。今日は、辻田克巳選がいつもの2倍くらいあって、多面的な講評を聞く機会を得る。幸運であった。帰宅後、ともかく寝る。
火曜日。夕方、久しぶりに走る。薄明の街をゆっくりと走る。昼間は、暑いくらいだったが、日が落ち、風が吹き始めると、大変気持ち良い状態となる。右膝の調子が今ひとつなので、無理をかけないようにして、とことこ(実際、そんな風な走り方で)走る。近所の公園で、柔軟体操をして、部屋に帰る。風呂に入り、一休みする。今夜は、眠くなるまで読書の予定。最近、10時を過ぎると眠くて我慢が出来ないほどの状態になるので、それまでが勝負、というところ。邑書林の『セレクション柳人 樋口由紀子集』を読むつもり。川柳のイメージを覆すような作品群である。
句集「遊歩」について、毎日少しずつお手紙をいただく。読んで頂いていることが、大変ありがたい。
毎日、1〜2冊くらいずつ知り合いの人などに句集を送っている。今しばらく、こんな調子で句集を送る作業も続けることになりそうだ。

【6月4日】
夜中に起きて、ついサッカー「日本VSバーレーン」を見てしまう。「1−0」で日本が勝ったけれど、試合そのものは今ひとつであったように思う。気温30度超、湿度50パーセント超の環境の中で、90分間緊迫したゲームを続ける事は、想像を超えた世界であろうとは思うけれど。
朝のうちに洗濯、降水確率が午後は50パーセントだったので、用心して部屋干しにする。エアコンのドライを入れっぱなしにして、出勤。今日は、一日模擬試験の監督。教室に風は吹き込むのだが、酷く蒸し暑くて、生徒も教師もバテバテ状態となる。夕方、帰宅。結局、雨は降らず。
宇多喜代子氏『わたしの名句ノート』読了する。読み応えのある1冊だった。それにしても、随分長い期間に渡って読んでいたものだ。
句集『遊歩』。お送りした方からのご返事をいただく。ありがとうございます。