日々録
日記のようなものを書いてみようかな、と思いました。             
備忘録を兼ねて、日々思ったことを書き付けておこうか、という事です。             
一人言めいた内容もありますが、興味があれば、お読み下さい。

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【06年4月30日】
土曜日、午後。明日の『醍醐会』に向けて、角さんの『白菜』を読み直す。念のためにもう一つ前の句集『栗ごはん』も読み直す。昭和末から平成当初に渡る2句集。日常生活の味わいを、ピンポイント的に平明にちょっと滑稽味をまじえて詠うという姿勢は変わらないけれど、元々上手い句を作られる方と思っていたのだが、『栗ごはん』に比べ『白菜』の方がその「上手さ」が句の表面から消されているように思われた。その分、読んでしばらくしてからその「上手さ」がじわっとこちらに来るような、そんな句柄に変わっているように思えた。今日の話し合いが楽しみである。そう言えば、岩城先生が問題提起者の一人であった。
『参』のアンソロジーについて、原案にあたるものを考える。大筋は、以前に岩城先生と話していたので、その実現に向けて具体案を作ってみる、というところ。さて、どうなるか。
『ハリポタ』を読む。上巻を終え、下巻に入る。面白いものだ。夜も、そのまま読み続ける。
日曜日。朝、50分ほど歩く。あちらこちらの花水木が綺麗だ。白いものと薄いピンクのもの。遠くからだと本当に花のように見える。琵琶湖疎水の水が匂う。先週は、花筏が流れていたのだが。朝食は、里芋と茄子のカレー。昨日の残りもの。ジャガイモ代わりの里芋が意外と美味しい。里芋は冷凍物。

【06年4月29日】
先週の土曜日は、サンシャインホテルの19階から東京の夜景を眺めていたけれど、今週の金曜日はホテルオークラ京都の17階から、夕景から夜景へと移っていく京都の町を眺めていた。職場の歓送迎会である。愛宕山から西山にかけてのなだらかな稜線が黒い影となって町の灯りを堰き止めている。小さな町だな、と思う。時折、蝙蝠の影が大きなガラス窓を横切って行く。退職者を含め十数人の大きな異動となったこともあり、宴の時間の半分くらいは挨拶に費やされる。退職後の生活や新しい職場の様子など、話そのものは聞いていて結構面白い。主にワインをいただく。つい、ケーキバイキングの甘いケーキまで頂いてしまう。ケーキなど食べるのは久しぶりのことである。
久しぶりに、朝走る。昨夜の「暴飲暴食」のことを思えば、走らざるを得ない。微熱が残っているけれど、そのせいか早朝にもかかわらずかなり楽々走れる。外気がひんやりとしていて気持ちが良い。40分ほど走り、帰宅。洗濯機を回し、パンを焼き、目玉焼きを作る。やっと1週間終了、との思いになる。
『鼎座』第7号の締め切りを5月7日の立夏の日とする。これで、発行の遅れを取り戻せそうである。
明日は『醍醐会』の日。角光雄さんの句集『白菜』を対象に話し合う。そう言えば、角川『俳句』5月号にどちらも『醍醐会』のメンバーである角さんと中村堯子さんの作品8句が掲載されてあったことを思い出した。角さん「遅刻せしこと料峭を混ぜもして」、中村さん「山桜逆さに持って道掃こか」が、ちょっと変わっていて面白かった。

【06年4月25日】
結局、すでに1週間以上も微熱が続いている状態である。喉の痛みがかなりあって、四六時中「ゲホゲホ」やっているような有様である。体重は、1週間前に比べて2キロくらい減っている。体重が減るのは好ましいことだが、もうちょっと健康的に痩せたいものだ。
先週は、1日だけ病欠で休み、週末は所用で東京まで行き、その間に京都では、樋口由紀子さんをゲストに招いて、『鼎座』第7号用の歌仙が巻かれたりしていた。山の手線の車中から、メールで参加したりもしたものだ。初めての経験で、意外と面白かった。こんな形でも出来なくはないな、と思う。夜、ホテルの19階の窓から東京の景色を眺めながら、繊細な夜景に心惹かれたりもしたものだ。特に、飛行機用の赤い照明があちらでもこちらでも明滅している様が、街全体が呼吸しているような風に感じられて、息が詰まるようで好きになれなかった東京という街を少し見直すような気持ちになった。
週が明けても、相変わらずの不調状態。清水さんから、歌仙の初稿が届く。今回、初めて発句を作った。「二人静の巻」。不思議な味わいの一巻となった、と思う。
微熱のせいか、いつも以上に夜が眠い。寝ると、かなり酷い夢を見ている。ともかく、まず回復しなければ、と思う。

【06年4月16日】
土曜日、昼過ぎに散髪に行って後、酷く眠い。居間は洗濯物に占領されているので、寝室で「ハリポタ」を読んでは、ちょっと寝、目を覚ましてはまた読み、そしてまた2~30分ほどうとうとして・・・という状態。夕方、雨が降る中を近所のスーパーに買い物に行き、ついでに焼酎も買って帰り、ちょっと晩酌をして、引き続き「ハリポタ」を読み、BSの「フーテンの寅」さんの第1作を見るつもりでいたのに、つい眠り込んでしまい、そのまま夜中まで寝ていた。後は1~2時間毎に目を覚ましては眠るという事を繰り返して、起床したのは日曜日の7時前であった。昨日の午後から合計して一体何時間寝ていたのだろうか、と思う。
日曜日、朝。さすがにすっきりしている。今の内にと言うことで、手紙を2本書く。谷元氏と、同人誌『静かな場所』をおくって下さった山口昭男氏宛。『静かな場所』は「田中裕明研究と作品」を標榜する同人誌で、年1回の刊行ということで、今後1年間の思考と思念の深まりが反映されるであろう誌面がとても楽しみである。主宰研究を中心に据えた同人誌という在り方も面白いと思う。
昨日走ったのが良くなかったのか、どうにも腰が痛い。「日々録」もPCを前に小さな椅子に座って書いているけれど、腰を伸ばしたり縮めたりしながら書いている。困ったものだ。
午後は、ちょっとした用事があるのだけれど、天気が良くなってありがたい。出かけるまでに、なんとか『鼎座』第6号用の作品をあと1句考えなければならない。

【06年4月15日】
金曜日。仕事を切り上げて、急いでミューズのレッスンへ。すでにパート練習が終わる寸前で、練習に割り当てられた狭い部屋は、ベースパートの人達の熱気で蒸し暑いくらいの状態であった。全体をさらりと流して、練習は終了。本日からチケットが販売になるので、12枚ほど購入する。全体練習がすぐに始まる。1時間ほどをかけ、全体を総ざらえする。歌いながら、ほっとした気分になる。1週間が終わったと実感する。
帰宅すると、「醍醐会」会員の一人の谷元左登さんから手紙が来ていた。開けてみると、小冊子が一冊。旧『花曜』の会員さん達を中心に、十名の方の1年間の選抜句十七句が掲載された作品集であった。集名を『洛曜』という。ゆっくり読ませていただく。結社の特徴のようなものが、かなり色濃く感じられる作品集という印象を受ける。各自が自由に詠っておられるようだ。
土曜日。4時過ぎに目を覚ます。昨日も4時過ぎには目が覚め、寝たりない気分なのに以後眠れず、さすがに一日の仕事が控えているので、困ったなと思ったけれど、今日は一日フリーなので何時に目が覚めようとお構いなしと気楽な思いでベットの中でごろごろする。5時過ぎには起床し、6時過ぎには「走り」に出る。小雨が降る中を40分ほど走り、腰が痛くなってきたのでそこで打ち切って帰宅する。まだ、腰は完全ではないようだ。
洗濯機を回し、シャワーを浴び、コーヒーを入れて朝食のパンを食べる。洗濯物を外に干すわけにいかないので、居間に部屋干しして、自身は寝室でベットに胡座座りして本を読む。ずっと以前に買ったまま本棚の上に置きっぱなしにしていた『ハリーポッター不死鳥の騎士団』。せっかくだし、ちょっと読んでみようかと思って読み始めたら、結局午前中読み続けることとなる。途中、昼食用にカレーを煮込んでおいて、さらに読む。話巧者だと、と感心する。

【06年4月13日】
帰宅して、ご飯を食べて、寝る。そんな繰り返しである。年度始めは、本当に忙しい。
かろうじて、往復の車中で、山口昭男氏から送っていただいた同人誌『静かな場所』を少しずつ読み進めている。良い雑誌であると思う。
風呂にも入らないで寝るのはちょっと鬱陶しいけれど、明日起きたときにシャワーでも浴びようと思う。


【06年4月8日】
何を勘違いしたのか、2日前に8日の日付を付していた。今日が、正真正銘8日である。昨夜の余波で、7時過ぎまで朝寝する。外は良い天気である。
昨夜は、元同僚達との飲み会。時間になったら勝手に始めるとの気楽な集まりに甘えて、1時間の遅刻。最後かと思ったら、さらに遅刻した人がいて、ちょっと安心する。前任校から異動して、すでに10年。にもかかわらず、つきあいが続いているのは、なかなか良いと思う。近隣でも有名な問題校で苦労したことも沢山あったけれど、こんな人間関係の端っこの方に居場所を残して貰っているという事は感謝して良いことなのだろう。この10年の間に各自の身の上にも様々な変化があり、中には男性から女性に変わったという人もいたりして、10年という時間の長さを思う。楽しい飲み会であった。
日付が変わるまでには帰宅。そのまま、就寝。レトロな雰囲気満載の大きな遊戯施設の中をあちこちうろうろしている夢を見る。
『鼎座』第6号の準備をしなければ、と思う。10日を締め切りに設定しているのに、全く準備が進んでいない。清水さんからも、「あと2句が出来ない」とのメールが届く。

【06年4月6日】
「日にち薬」という好きな言葉があるけれど、どうやら腰の状態もおかげでほぼ回復したようだ。昨日は、久しぶりに1時間ほど近所をウオーキングする。冬の間は流れが消えていた疎水も、今では豊かな流れが戻っている。疎水沿いに満開の桜の樹を拾いながら、少し早めのスピードで歩く。時に、満開の桜の下に立ち止まって、花越しに暮れ残る空を見通したりしてもみる。なかなか良い気分である。
新学期の準備が忙しい。新しい分野の仕事を担当して、若干戸惑いを感じつつも、ともかく新学期早々連続する3つのガイダンスの準備を、授業準備と平行して進める。疲れると、クラブの方に顔を出して、練習を眺めたり、校舎の敷地の奥まった所にある2本の桜の古木を見に行ったりする。太い幹のあちこちが深く弾けたような木肌の老木の、満開の花を見上げながら、ひしひしと迫ってくる桜の気迫のようなものにしばらく浸っていたりする。
退勤の電車の中では、本を読みながらついうとうとしそうになる。反対の席に座った年齢も様々な6人が6人とも、横一列のまま屈み込むような格好で携帯メールをしている姿を見て、奇妙な夢を見ているような変な気分になったりもする。
明日は、夕方から前任校の人たち何人かとお酒を飲む。中には、10年以上もご無沙汰している人もいる。楽しみである。そういえば、今週は一度もお酒を飲んでいない。こんな週も珍しい。

【06年4月2日】
金曜日。ミューズのレッスンに出かけるが、腰痛のため、前半のパート練習のみで退出。真っ直ぐに立つと腰から両太ももが痛み、それを避けるとやや前屈みで左に傾いだような立ち姿になり、そうなると今度は不自然な姿勢のせいで、声が腹からではなく喉から出るような状態になり、その結果喉の痛みで咳き込んで、しばらく歌えなくなり、これではいかんと姿勢を正すと腰が痛み・・・という悪循環に陥ってしまう。今日は無理だなと思い切って、早々に帰宅する。歌を支えるのは腰である、と改めて思う。
帰宅後、休む。ベットに横になると、本当に楽である。そのうち、眠ってしまう。ひどい夢を見る。近年まれな悪夢であり、いつかこれをネタに『鼎座』に短編を書こうか、と思うが、それも不愉快なほどなので、出来る限り速やかに忘れることにする。
日曜日。丹後の「すき句会」。「はしだて1号」の中では、椅子を深く倒してじっとしている。句も作らず、本も読まず、車窓を移る景色をぼーと眺める。田園風景に心がなごむ。横の席で、アジア系の4人連れの20代の女性達が、携帯を見せあったり、雑誌を眺めたりして楽しそうである。中国人かな、と思う。その後ろの席では、韓国人風の若いカップルが談笑している。車両の前の方の席には、白人の一団が席を占めているし、随分国際的な雰囲気の車中である。丹後に近づくにつれ、山々に残雪を見るようになる。やがて長いトンネルを抜け、宮津市に入ると、行く手前方にいまだ冬景色の丹後半島が横たわっているのが見える。
丹後大宮駅のいつもの喫茶店で、車で来ておられた岩城先生と奥様と三人で昼食。その後、車中でおとなしく待っていたお二人の愛犬ゴールデンレトリバーのビッキーと初対面。なかなかハンサムな犬である。どうやら嫌われなかったようである。そのまま車に乗せていただき、岩城先生宅へ。句会は、1時から4時半まで。宿題は「涅槃」。珍しく岩城先生に1句取っていただく。帰りの電車は一人。丹後の夕景を眺めながらビールを飲み、西舞鶴以降はそのままうつらうつらしているうちにいつのまにやら京都着。帰宅後、すぐ休む。
日曜日。腰は、少しずつ良くなっているように思う。クラブ当番で出勤。1時半まで練習につきあって、その後転勤の片付けに来ていた人の車に便乗して退勤。とんでもない雨降りの中を帰宅する。