日記のようなものを書いてみようかな、と思いました。
備忘録を兼ねて、日々思ったことを書き付けておこうか、という事です。 一人言めいた内容もありますが、興味があれば、お読み下さい。 |
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【09年4月30日】
麦の花が咲いている。稲の花より小さくて、しかし白っぽい色は、良く似ているようだ。
今日で四月も終わる。時間の経過が、ずいぶんゆっくりしているような気がする。何故なのだろうか。
新型インフルエンザの危険度が、フェイズ5にまで上がったという。カリフォルニアに留学している姪と、スカイプで話をする。自分が住んでいる所から、30キロほど離れた町で、感染者が見つかったという。生々しい話である。
ゴールデンウイーク期間中に、沢山の人達が海外に渡航するというが、日本への新インフルエンザの侵入の可能性は、大きく高まることになるだろうと思う。日本国内での、新型インフルエンザの発生、さらに感染の拡大と言うことが、絵空事では済まなくなるかも知れない。物騒なことである。
週末から、京都を離れます。「日々録」は、ブログ版のみでの更新になると思います。
【09年4月28日】
月曜日。午前中、通院。金曜日の検査の結果を聞く。特に問題なし、ということであった。次回は、半年後の検査となる。
朝食は抜きだったので、院内の食堂で早い昼食を食べ、そのまま出勤。外は風が強くて、ひどく寒い。
病院の待ち時間は、なんとも気が重いので、面白そうなものをと思って、矢野誠一著『志ん生のいる風景』を持って行って、待合室の長椅子に腰をかけて、読む。破天荒な生き方が、それなりに痛快で面白い。
行きの電車の中でも、続きを読む。バスに乗り換え、その車中でも、引き続いて読む。面白い。
午後、2時間の授業。その後、月末のガイダンスの資料作りなどに時間を使い、1時間ほど超勤して、退勤。気持ちの部分で、ぐったり疲れているのを感じる。
夕食は、出来合いのものを一人で食べる。やがて、甥が帰宅。こちらは、8時過ぎに寝室に。少し本を読むつもりで、そのまま寝入ってしまう。夜中に一度目を覚ますが、その後、4時過ぎまで眠り込む。目が覚めて、少し『徒然草』を読み、5時には起床。いつも通りの朝であった。
火曜日。穏やかな一日。今日も、1時間半ほど超勤で帰宅。持ち帰り仕事一つ。。それは、明日すれば良かろうと思う。
甥が早めに帰宅していて、夕食を作ってくれる。冷蔵庫にあり合わせのもので作ったハヤシライス。なかなか美味しい。甥の大学では、明日も平常授業をするという。祭日なのに、なぜ授業があるのだ、と甥は立腹の様子である。実際、なぜそんな日に通常授業をするのだろうか、と思う。
今日も、早めに休もうと思う。ともかく、ちょっと気抜けしたのか、疲れる。
東京に行かれたS氏から、句集を1冊送っていただく。清水さんから、『鼎座』11号の歌仙の確定原稿が届く。こちらも、準備をしなければ、と思う。
【09年4月26日】
日曜日、朝。5時過ぎに「歩き」に出る。天気が今ひとつ不安なので、折りたたみ傘を準備する。丘陵歩きをするつもりであったけれど、ちょっと方向を変えて、疎水を京都駅方面へ歩くことにする。やがて、伏見稲荷前まで来て、早朝の時間帯の稲荷を知らないので、立ち寄るつもりで境内をあるくうちに、つい稲荷山を登ることになる。時折、ウオーキングやジョギングの人とすれ違うだけで、森閑とした千本鳥居の参道を一の峰まで歩く。うっすらと汗をかく。二の峰、間の峰、三の峰と下る。途中、新緑の向こうに、早朝の京都市南部の町並みが輝いて見える。天気は、すっかり回復したようである。
本殿へ下りきり、そのまま境内の脇道から町の方へ出る。2時間半ほど歩いて、帰宅。
昨日、今日と、廉価版のDVDの古い映画を見る。昨日は、「第三の男」。今日は、「カサブランカ」。どちらも有名な作品だけれど、実は今回初めて観る。面白い。特に、「カサブランカ」は小憎らしいほどに面白い映画で、大変感動もする。名作の名作たる所以を、納得する。「君の瞳に乾杯」という台詞は知っていたけれど、これだったのか、と思う。ドイツ国歌とフランス国歌の競い合いのシーンとか、別れの場面のヒロインのクローズアップの場面とか、断片的に観た覚えのあるシーンが、自分の中で初めて一本のものとして繋がった。とりあえず、あと二本、「陽のあたる場所」と「三つ数えろ」が手元にある。
昼前、甥はゴールデンウィーク中の帰省の為の旅券を買いに出かける。ついでに昼食も食べてくるつもりらしい。こちらは、残り物を炒めて、豚キムチチャーハンを作って食べる。
BSの俳句大会を見る。
【09年4月25日】
土曜日。朝から雨である。まだしとしと降りであるが、時間が経つにつれて、降りが強くなるらしい。いつも通り、5時に起床するが、「歩き」は中止。二人分の朝食を作って、一人で食べる。今日は、BSの短歌大会があるので、外出も出来そうにないし、それを見たり、「セレクション柳論」を読み終えてしまおうと思う。月末のガイダンスに向けて、ネットからちょっと参考データなどを集めておく必要もあるし。
ワインが美味しい、などと書いた水曜日の夜、久しぶりに後遺症の強いのが起こって、夜中まで眠れず、その後週末まで、お腹の具合が落ち着かない。ワインが呼び水になったとは思わないけれど、普段飲みつけないものは、遠慮して置いた方が良いのかもしれない。
金曜日、午前中出勤。午後から、定期の検査のために病院へ。この日は、校外学習の日だったのだけれど、結果として居残り要員となる。一日暑いくらいの良い天気だったので、飯ごう炊さんや施設見学などで、生徒達は普段とは違う一日を送ったことと思う。ユニークだったのは、空港見学、かなと思う。
夜、ミューズの練習へ。今日は、京都市内まで。日曜レッスンで、ずいぶん先に進んでいたようだ。ジェスマイヤー版と一部違っていたりして、少々戸惑う。チケットは順調に売れているようだけれど、練習の進行状況はあまり良くないようだ。指導の先生も危惧を抱いておられるのが、ちらりちらりと表情などに伺える。こんな事は、めったにないことなので、かなり厳しい状況なのかもしれない、と思う。
9時過ぎに終了。地下鉄駅まで帰る道すがら、道路にずらりと塾帰りの子ども達のお迎えの車が並んでいるのを見かける。車のことは碌に知らない私でも分かるような高級車が並んでいる。教育格差の背景にある経済格差というものを確かめたような思いになる。
帰宅後、少し「柳論」を読んで寝る。色々な角度から述べられる川柳に対する認識が面白い。セレクションという位だから、精選された評論が纏められたものなのだろうと、納得する。川柳に対する興味ということもあるけれど、同じ短詩型文学と言う事で、俳句に対する間接的な思考材料として読んでみる、という面が強い。
【09年4月22日】
マンションの排水溝掃除の立ち会いの為、午前中で年休を取って帰宅する。大急ぎで帰ったつもりだが、それでも2時過ぎになり、部屋に着くと、郵便受けに一枚の紙が差し込んであった。「不在の為、作業は出来ませんでした」と書いてある。このために休みを取って帰って来たのに、清掃作業無しではあんまりなので、どこかで清掃作業が行われているはず、とマンションの中を作業の人を探し回る。3階上のフロアーで清掃の人達を見つけ、帰宅して作業を待っている旨伝える。1時間ほど、部屋で待っていると、作業員が二人バケツやらホースやらを持って来てくれる。作業自体は、手際よく20分ほどで終了。台所、風呂場、トイレの配水管の掃除が終わる。終了証を受け取って確認すると、前回掃除をして以来、4年経過していた。その間、仕事の都合ですべてパスしていたわけで、その間、配水管内部がどのような惨状になっていたか、想像するだに恐ろしいような気がする。
いつも行く、大型スーパーの隣、元パチンコ店があった場所に、生鮮食料品の安売り店が開店していた。試しに一度入ってみる。確かに、野菜も魚も全体に安いような気がする。ただ、やはり品質がどうなのかな、と言う点が気になる。とは言いながら、野菜や肉や調味料などを買う。気が付くと、それが結構な金額になっている。
甥は、今日は遅くなるようだ。夕食は一人で、買って来た豚肉をソテーし、野菜色々を盛りつけて食べる。先日、お酒の専門店で買ってきたチリワインの白をグラスに半分ほど飲む。安いワインだったけれど、割と美味しい。
『セレクション柳論』を読む。堺利彦「中村冨二と『鴉』の時代」、石田柊馬「松本芳味ノート」、樋口由紀子「時実新子の川柳」など。
筑紫磐井が「はしがき」を書いているが、本文の内容とは直接関係はないけれど、その中で触れている夏石番矢編「俳句百年の問い」という評論選がちょっと気にかかる。今でも手に入るものなのだろうか。
【09年4月21日】
柳人のHさんから送っていただいた『MANO』を読む。送っていただいた御礼のメールの中では、小池正博氏の「石田柊馬における危機意識の超克」について少し触れたのだが、その後、引き続いて読んだ文章の中では、Hさんの評論、「佐藤みさ子の川柳」が、とても面白かった。というより、川柳の読み方というものはこのようであるのか、と言うことを再認識させられる思いであった。それは、佐藤みさ子という川柳作家の作品の力であるとともに、それを読み解くH氏の読みの深さと的確さなのだろう。佐藤みさ子句集『呼びに行く』は、以前同じくHさんから送っていただき、早速読みもしたのだが、このようにくっきりと作者の世界を読み味わうことは出来なかった。川柳というものは、なかなか面白いと改めて思う。昨夜は、疲労感が強くて、8時過ぎに就寝。あまりに早く寝付いたせいか、凄まじい夢を見る。海岸沿いを走るに列車に乗っていると、やがて天候が不穏な状態となり、おやおかしいぞと思いつつ、車外を眺めていると、行く手前方の黒雲の一部が、ゆっくりと海上に向かって、太い足を伸ばし始めた。竜巻だった。それも、巨大な竜巻だ。空気の旋回が、巻き込まれた雲の動きとして、不気味なほどくっきりと見える。他の乗客と一緒に、驚きながらもその竜巻を見ていると、列車の進行と共に、それが急速に近づいてくるのだ。凄まじい風のうなりが聞こえ、車窓全体が真っ黒な風の塊で塞がれたような状態となる。このままでは、列車は竜巻に巻き込まれてしまう、と思われた時、列車は急停車して、さらに急速に後退を開始する。かろうじて、列車は竜巻から逃れる事が出来た。やがて、竜巻は遠離るが、気が付くと、春半ばであるにもかかわらず、海と反対側の車窓から眺められる山並みが雪で真っ白になっているのだ。異常な気象の影響なのだろうか、そんなことを思いながら、銀色の連山を眺める。夢は奇態なものであるけれど、それにしてもずいぶん奇妙な夢であったと思う。
【09年4月19日】
朝、5時半に「歩き」に出る。週1回の丘陵地歩き。竹林の中の道を歩くのだが、「竹の秋」真っ最中?状態で、枯れ色の竹群が、早朝の風にゆらゆら揺れ動いているのが、ちょっと異様な印象だ。あちらこちらで、頻りに鶯が鳴いている。こんな時間なのに、筍掘りの人の姿が、真っ直ぐ伸びた竹幹の間から、遠くちらちら眺められたりする。あるいは、谷底の方から姿は見えないなりに、竹林の整備をしている人の声が聞こえたりもする。やがて、かすかに寺の鐘の音が聞こえてくる。6時に撞く鐘の音だ。
いつもの公園は、ボリューム感のある新緑が、浅い谷を埋め尽くしている。いつの間に、こんなに葉が茂ったのだろうか、と驚く。早朝テニスの練習や、野球の試合などを、時折立ち止まって眺めながら、歩く。
2時間半ほどの「歩き」から帰り、朝食はコンビニのサンドイッチで済ます。普段は、朝食の準備は私がするのだが、今日はまだ寝ている甥の朝食は自分で作ってもらうことにする。洗濯と掃除を済ませ、一段落。甥も起き出してきて、台所でごそごそやっている。
プロジェクターを使った授業をするが、学校備品のは大きくて、教室への持ち歩きが不便なので、小型のプロジェクターを見に電器店へ出かけてみようか、と思う。昨日の研究会からの帰り、遠目に見た京都御所の新緑の様が印象的だったので、少し足をのばして御所歩きを楽しんでも良いかな、とも思う。
こんなことを考えながら、結局一日自宅籠もりで終わってしまうかもしれないけれど。
甥は、朝食後、外出。体調は悪くないらしい。
【09年4月18日】
普段通り、出勤。今日は、甥も朝練と午後のコンサートで、早くに登校。朝から、暖かいを通り越して、少々暑い。一度、職場に行き、1時間ほど仕事をしてから、説明会が開かれる近くの文化会館へ移動。昼過ぎまで、進路説明会。遅い昼食も、その会場で食べ、その後職場へ帰って、さらに1時間ほど残務整理。
その後、京都市内へ移動。「翅の会」のT氏研究に参加。今日は、特別ゲストで、俳人のNさんのお話を聞く。とは言え、私が会場に到着したのは、すでに3時過ぎで、話は既に佳境に入っていたようだった。参加者は、この会の世話役で結社Gに所属するMさん、T氏の雑誌の会員Kさん、俳句研究者のA氏であった。皆さん、よく勉強しておられる。
5時に研究会を終え、皆さんは二次会に。私は、会場で別れて、「1万歩」歩きで青葉の烏丸通りを南下する。上着を脱いで、カッターシャツ姿となる。微風が気持ちよい。
夕方、甥が帰宅。ここしばらく、体調が今ひとつだったのだが、今日はコンサートで良い音楽を聴いた、ということで、ずいぶん元気そうであった。
こちらは、一日終えて、少々疲れ気味。
ここ数日読み続けていた坂本達『やった』読了。自転車による4年3ヶ月の世界一周旅行記。世界各地の人々との交流が楽しくて、面白い読み物であった。
川柳作家のHさんから邑書林『セレクション柳論』を送って頂く。ネットの掲示板で、出版されたことを知って、是非読んでみたいと思っていた所へ、送っていただく。思わず、神の采配かと、そのタイミングに驚く。
【09年4月17日】
今、八重桜が満開状態である。通勤路の途中に、八重桜の並木道があって、ぼってりした花弁の八重が、濃密な雰囲気で花を咲かせている。用水路にも水が通され、レンゲの花が、農地のあちらこちらで、ピンクの浮島を形作っている。爛漫の春というところである。西洋カラシナの黄色が、堤から溢れ出そうであるのも、近年の春らしい情景の一つである。
太宰治の学生時代の写真が見つかったとの報道があった。太宰は、今年で生誕百年となるそうである。写真を見て、改めておっとりとした良家の子息という雰囲気である、と思う。そう言えば、津軽でも有数の資産家の息子であったのだ。先日、授業の資料として、太宰の『お伽草子』の中から、「浦島さん」の一部分を借りる。作品を読み返して、なかなか面白いな、と今更ながら思う。
今日は、歓送迎会。ただ、こちらは体調の事も考えて、欠席。ミューズのレッスンの方に参加する。しかし、疲労感が強くて、途中で帰宅。
明日は、分掌の仕事で出勤。午後からも用事が控えているのだが。
【09年4月14日】
火曜日。終日、雨。年度当初で、ともかく忙しい。今日は、バス通勤となったので7時20分頃、職場着。後は、一気に夜まで。健康面で、遅くまで残ることが出来ないのだが、定時より2時間ほど居残り仕事。最後は、掃除の段取りについて、プリントを作り、箒とちり取りを調達して、終了。退勤する。
今日も、夕食は甥が作ってくれる。味噌汁と鳥の唐揚げ風のもの。それに、帰りに買ってきた、値引き品の鰹のたたき。
その後、教材に利用するために、「鹿おどし」と「エステ家」の噴水の動画をネットからダウンロード。どうしてすればよいのか、分からないでしばらくパソコンの前でうろうろする。データも何とかダウンロードしてCDに保存し、そのデータ専用のプレイヤーもダウンロードして、それも保存。何とか職場のノートパソコンで、画像を紹介出来そうである。
本を読む余裕もない。と、言いながらも、小林泰彦の『にっぽん町工場遺産』を、往復の車中では読む。軽い読み物である。
ともかく、眠い。清水さんにメールで歌仙の訂正箇所について、返事を送らなければと思いつつ、日延ばし状態になってしまっている。
【09年4月13日】
日曜日。終日、自宅に。持ち帰り仕事の国表の準備に、ずいぶんと手間取り、午後の時間の大半を使ってしまう。疲れる。
気分転換に、夕方、近所の大型スーパーへ買い物。衣類や雑貨など、購入。帰宅して、衣類を一山処分する。ちょっと、気分転換になる
夜、9時前に就寝。横になって、『徒然草』を読むつもりで、いつの間にか眠り込んでいた。夜中に目を覚まし、NHKの世界遺産の番組などを、しばらく見る。オーストラリアの綺麗な砂の島の映像を流していた。
5時に起床。朝食の準備が思ったより早く済んで、朝食を6時前に食べることになる。それが、昼食、さらに夕食に玉突き状態で影響をすることになる。早い時間から、腹ぺこ状態となってしまう。ともかく、忙しい一日であった。今日、職場で終日トイレに行った記憶がない。体に良くない、とつくづく思う。定時より、やや遅くに退勤。
甥の体調は、かなり回復したようだ。夕食を準備してくれている。チンジャオロースーもどきと、鱈の焼いたもの。よこわの刺身。
ともかく、もう眠い。夜濯ぎで、洗濯を終え、あとは風呂に入ったら、もう寝てしまうであろう、と思う。
【09年4月12日】
金曜日。高密度で忙しい。夜は、ミューズの練習があるので、残った仕事は持ち帰り。今日は、7月のコンサートのチケット発売日。会場に着いたのが遅かったので、S席の良いところはほぼ売り切れていた。とりあえず、15枚を申し込む。今回は、サイドの席になるかもしれない。9時前に早めに練習を切り上げる。甥の体調が今ひとつなので、食糧などを少し買い込んで帰宅。年度当初は、皆なかなかしんどいものだ。
土曜日。丹後「すき句会」。「はしだて1号」で宮津着後、各駅停車に乗り換えるはずが、編成変更によって、特急乗り換えになる。しかし、丹後大宮着時間は、ほとんど変わらないのは何故?宮津駅で岩城先生と合流。丹後大宮下車。いつもの喫茶店で昼食のつもりが、「準備中」であった。割とのんびり商売をしているらしい。別の食堂で昼食。料理は値段の割に美味しかったし、食後にコーヒーとチーズケーキのデザートまで付いたのだけれど、店の中にお部屋の香水の匂いがきつくて、それが残念。
句会は、1時に開始。宿題は「雛」全般、席題は「初燕」。いつもの通り、選から話題が様々に広がり、なかなか面白い。ただ、最後には時間が足りなくなって、大急ぎで締めくくり。5時前に終了。岩城先生宅の広い庭(ほとんど原野の様相を呈しているけれど)の一画に、水仙がかたまって咲いている。自由に持って帰って下さいと言う事で、めいめい持って帰られる。先生自身も、4種類の水仙を数本ずつ切って、手提げに入れられる。水仙の切り口から、水がぽたぽた滴っているのが印象的だった。
Mさんに駅まで送っていただき、駅舎の喫茶店で少し休憩するはずが、やっぱり「準備中」であった(常連さんが二人ほどカウンターに座って店主と話し込んでいる姿が覗けたのだが……)。仕方なく、駅舎内の長椅子に腰掛けて、缶ビールを飲む。
丹後ディスカバリー車内。ビールを飲みつつ、四方山話。車外は、まだ明るくて、昼の長くなった事を思う。二条駅で、岩城先生は下車。京都駅着は8時過ぎ。真っ直ぐに帰宅。一日休んでいたせいか、甥はかなり体調回復。
日曜日。5時半に「歩き」に出かける。
【09年4月8日】
ここしばらく、就寝前には『徒然草』を読んでいる。ちょっと辛口の、大人の視点でのエッセイが、なかなか面白いと改めて思う。
今日も、満開の桜の下を出勤。まだ、わずかに蕾を残す木もあるけれど、大半の桜は、明日辺りから散り始めるような気配である。並木道の横を流れる小さな川で、鯉が乗っ込み状態になっている。あちらでもこちらでも、鯉の集団の水しぶきが上がっている。
今日は、午前中が始業式、午後が入学式という慌ただしい日程であった。立っているだけで汗ばんでくるほどで、春とは思えない強い日差しの下で、式に参加するために車で来校する保護者の駐車整理をしていたら、少々気分が悪くなってきた。部室で一休みして、途中から式に出る。
定時、退勤。今日は、甥が少し遅くなるので、私が夕食の準備。鯵フライを買い、豚肉と野菜の煮物(ジャガイモがないので、肉じゃがとはいえない料理)、豆腐の味噌汁を作る。朝のサラダの残りを添えての夕食。風呂にも入り、もう眠くなって来る。のどか、といえば長閑な生活ではある。
スタジオジブリの鈴木敏夫著『仕事道楽』を読む。大変面白い。図書館報のネタにはならないけれど、ともかくジブリの人達の「仕事人」としての凄さやユニークさが何とも面白い。車中でも、思わず何度か噴き出してしまいそうになる。こんな本がある時は、毎日が楽しい。
【09年4月6日】
日曜日、午後。「歩き」に出かける。京阪の七条で下車。そのまま地上に出て、鴨川河畔を出町柳まで歩く。良い天気のうえ、桜も満開状態で、両岸ともにずいぶんの人出である。折しも、四条から三条にかけて、鴨川桜まつりが開かれていて、いくつものテントが設営され、特設のステージではチアリーダー達の演技などが華やかに行われていた。吹きこぼれるほどの桜の花の下で、花見の宴があちらでもこちらでも開かれる。学生達の集まりも幾つか見られる。京大関係の学生達らしい。
出町柳まで歩くと、体はうっすらと汗ばむ感触になる。久しぶりに、名曲喫茶「柳月堂」に入る。中は、意外と人が入っていた。一時期は、ほんとうに寂しいほどの状態の時もあったのではなかったか、と思う。巨大なスピーカの、とても柔らかい音に浸りきる1時間だった。グランドピアノの横の席に座る、白い熊のぬいぐるみは、10年前にもそこにあったのではないか、と思う。時間が止まっているという感覚を、ふと感じる。学生時代から、ほとんど何も変わっていないような、そんな錯覚にとらわれるのだ。
高齢の女性達数人のグループが、店内に入ってきて、分散して席に腰を下ろす。各自コーヒーを注文すると、しばらく音楽に耳を傾けている。やがて、時計を見た一人が他の人達を促すようにして席を立つ。どうやら、旅行者のようだ。京都の旅の途中で、ここに立ち寄ったのではないか、と思う。ただ、旅行者らしいどこか落ち着きのなさがまるで感じられない。「柳月堂」は、有名な喫茶店ではあるけれど、わざわざ旅の途中で立ち寄る場所でもないので、最初からここを目的として来られたグループのように思われた。あるいは、ここが思いでの場所なのかも知れないなどと、音楽を聞きながら、とりとめもなく考えたりする。
夕食を作らなければならないので、大急ぎで帰宅する。夜は、早めに寝る。甥も、新学期が始まり、慌ただしいせいか、やや疲れ気味のようだ。早目に就寝したらしい。
月曜日。定時、出勤。図書館報用に、本の紹介を書く。『子どもの最貧国・日本』。山野良一著。高校生が読むには、ちょっと重い内容かもしれないけれど、読む価値のある一冊であると思う。その後、昼間で、大掃除。進路室は、本当に見違えるほどきれいになる。午後は、教材作り。定刻、退勤する。
【09年4月5日】
日曜日。7時過ぎ、起床。朝食は、コーヒーと煎餅2枚。まだ寝ている甥の朝食は、今日は自分で作ってもらうことにする。テレビを見ながら、ぼんやり過ごす。外は、高曇り。珍しく、留学中の姪からスカイプ。アメリカ行きのことで、甥を起こす。
昨日は、『鼎座』連句の会。帰りのタクシー内で、「贅沢な一日だった」と思わず感想。同乗の参加者の方から、無言の同意を得た思いだった。地下鉄京都駅で、他の方は下車。清水さんは、予定の新幹線には間に合わなかったようだ。Oさんも、Tさんも、帰宅は少し遅い時間帯になることだろう。
普段は、一駅前で下車して、マンションまで歩くのだけれど、今日はそれも中止。帰宅後は、すぐに就寝。
土曜日、朝の京都駅は、観光シーズンと言うこともあり、ずいぶんの人出であった。烏丸側の改札口前で参加のお三方と待ち合わせ、地下鉄で最寄りの駅まで異動。Tさんとは初対面。K俳句賞受賞作家。長い地下道から地上に出て、反対車線に駐車していたMKタクシーを、Oさんの「念力」でわざわざ呼び寄せ、乗車。岩城先生のお宅にお邪魔するのは、1年ぶりであろうか。改めて、顔合わせの後、Tさんの発句を頂いて、さっそく連句を巻き始める。表6句は皆さん思った以上に苦吟。初裏に入って、皆ようやく調子が出始める。料亭「花軍」の別名を持つ岩城先生宅で、料理を一手に引き受けられる奥様の手料理も次々と出され、少し?アルコールも入って、皆さんの舌も滑らか。一人付け句を考える方を措いて、俳句の事を中心にして話が弾む。時折は、北朝鮮のミサイルの動向のためテレビを付けて見る。まだ、外の明るい6時過ぎに満尾。その後は、鴨鍋を囲みつつ、ちょっと辛口の話題も交えての談笑。タクシーを呼んで頂き、9時前に岩城先生宅を辞去する。
立夏の日までには、『鼎座』第11号を発刊する予定。
【09年4月2日】
まだ、コートを纏っての朝の出勤。駅を降りて、遊歩道を行くと、昨日よりも桜が華やかさを増しているのが分かる。
午前中は、ひたすら今年度の国語表現の教材作り。授業3回分の教材の準備を済ます。導入は、基礎的な作業の確認的内容になるので、定番教材の手直し的内容となる。今年は、聞く・話すの分野に力点を置いた授業構成になる予定。
午後は、ひたすら進路室内の掃除。完全な男所帯となる。蛆が湧く前に、一度すっきりさせておきたい。ずいぶん古い資料などがそのまま放置されていたりしていて、速やかにシュレッダーにかけたりする。今日は、掃除の序盤戦みたいなもので、もう一日かけて、膨大なパンフレット類をすべて始末することになる。リサイクルに回ると思うのだけれど、それにしてもなんと大量の紙類を消費することだろう、と思う。
定時に一旦帰宅。体調不良で、甥は自室で休んでいた。教科書販売などで、ばたばたしていて、少々疲れたらしい。夕食の準備が出来ないので、近所のコンビニで弁当を買って来て、冷蔵庫に入れておく。
ミューズの練習で、今日は市内まで出る。地下鉄で四条駅まで。駅近くの大きな会場での練習。施設前の小さな公園の桜が、まさに満開で、その下でグループが二組、花見の宴を開いていた。下からの照明に照らされた桜が、幽玄な姿を見せている。中天には半月が靄っている。
9時前まで練習。いつもに比べ、やや早めに終了。真っ直ぐ帰宅する。
甥は、大分回復している様子。弁当も全部食べたようである。まあ、大丈夫であろう。明日は、連句の会。ゲストのTさんより、メールが入っていた。
【09年4月2日】
朝の出勤。車窓から、雪の連山を眺める。冬に逆戻りしたような風景である。ただ、日差しは明るい。それが、春の証明のように感じられる。
駅からの「歩き」。川沿いの歩道に植えられた桜並木が、朝日に薄く輝いて見える。少々鬱気味な気分に、その淡い色合いが沁みるようである。それにしても、風はずいぶん寒い。今日は、一日、会議の連続であった。昼食を挟んで、会議の4連続。5時過ぎにやっと終了。疲れる。
今日も、夕食は甥に任せる。揚げないカツレツ、野菜炒め、スープ。なかなか美味しい。
疲れているので、もう休もうかと思う。時間はまだ8時過ぎではあるのだが。
明後日は、久しぶりの『鼎座』連句の会。朴花女さんや、俳人のTさん(初めてお会いするのだが)と、どんな句座になることだろうか。とても楽しみではあるが、先週の「醍醐会」の例もあるので、体調にだけは十分注意しておかねばと思う。