日記のようなものを書いてみようかな、と思いまし
た。 備忘録を兼ねて、日々思ったことを書き付けておこうか、とい う事です。 一人言めいた内容もありますが、興味があれば、お読み下さ い。 |
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【12年11月30日】
『川柳カード』読了。面白かった。川柳作品もそうだったけれど、評論、エッセイが読み応えのある内容で良かった。
「読み」を第一にというポリシーは、作品の読み取りというだけではなく、読者にとって豊富な内容の読み物の魅力という側面もあったのかと思う。
『国文学』の川柳特集と同時進行的に読んでいるので、おそらく柳壇の現状とはまた少し、なのか、かなりなのか異なる『川柳カード』の立ち位置も伺えるような気もする。
今日で、11月も終わる。明日から、師走。一日一日は長いように感じるのに、1週間を振り返ってみると、ひどく短く感じられる、そんなちぐはぐさの中で日々を過ごしているようだ。
昨日は、注文していた羽毛の掛け蒲団が届いた。それまで使っていた掛け蒲団が使えなくなって、しばらく毛布二枚で代用していたのだが、さすがに夜の寒さが応え始めたので、通販で購入。早速使うが、今度は蒲団を掛けると暑くて眠れない状態となる。なんとも温度調節が難しいことだ。
夜中過ぎになって、やっとほどよい状態に室温も下がってきたらしく、寝付く。
夢見は、あまり良くない。もう夜に入っているのに、朝方見た夢の幾つかの場面が鮮明に記憶に残っている。
同人誌『天香』、俳誌『里』、『翔臨』、『幡』、『秋草』など送っていただく。少しずつ読み進めていく予定。
寝る前の『篠原鳳作全句文集』も、継続中。無季俳句が中心になってきているけれど、それはそれで面白いと思う。
来週から、期末考査が始まる。土日は、そのための持ち帰り仕事をしこなさなければならない。
もう一度くらい、山に登ってみたいけれど、天気も不安定になるだろうし、足元もおぼつかないので、今年はもう無理かも知れない。
【12年11月26日】
土曜日。蟹の季節となり、朝の「はしだて1号」は連休中日ということも相まって、指定席は満員状態であった。
かろうじて(残3席であった)指定席を確保して乗車、隣席が朝から日本酒を飲みながら競馬新聞を読みふけるおじさんという環境の中で、丹後へと向かう。
車外は、まさに錦秋真中という状態で、やや酩酊気味のおじさん越しではあるが、外の景色を楽しむ。
宮津で、岩城先生と合流。乗り換えて、丹後大宮へ。
句会は、宿題は「秋の土用」、席題は「神集ひ」であった。参加者がちょっと少ないので、普段より投句数を1句増やして、7句投句となる。
今回は、面白かった。予選の句数がいつもの倍くらいあった。多様な作品を選できたと思う。
4時過ぎに句会終了。閉会間際に、メンバーのKさんが多忙ななかで来訪。選だけをしていただくということなどもあった。
日が落ちると、本当に寒くなる。ビールを買い込んで、暖房の効いた大宮の駅で電車を待つ。いつもより、乗降客が多いと感じるのも、連休のせいであろう。
京都までは、飲みかつ四方山話。
金曜日の「鴨川吟行会」、土曜日の「すき句会」と、俳句(とアルコール)漬けの生活であった。
日曜日、午前中は模擬面接指導。圧迫面接対策は、1対1の真剣勝負という雰囲気となる。その分、ずいぶん疲れるけれども。
昼前に終了。退勤。久しぶりに、アーケード下の某ラーメン店の味噌ラーメンを食べ、帰宅。午後は、休養。
中村与謝男さんから贈っていただいた句集『豊受』読了。ずいぶんと句の印象が変わったことに驚く。
自らの作品世界の拡大を期し、新たに八田木枯氏の句会に参加されたりした経験が、今回の印象の変化に繋がっていることと理解する。読み応えのある1冊であった。
しばらく前から、三月書房で手に入れた『篠原鳳作全句文集』を読み進めている。初期作品がずいぶんオオソドックスな句柄であることがちょっと意外である。
【12年11月23日】
キーボードのキー配列が、勝手に変わってしまうのは、どうやらウインドウズウ8が原因らしい。昨夜、また勝手に配列が変わっていたので、再度ドライバを入れ直す。おそらく、しばらくすれば、また同じ現象が起こることだろう。
ネットに自動接続しない問題については、アダプターのドライバを互換性のある別のものに入れ直したら、ちょっと状態が改善されたようだ。ただし、いつまでこの状態が続くかはわからない。
8は他にも色々と問題があるようなので、性急に8へ変更することは慎重に考えた方が良いように思う。
確かに、起動はずいぶん速くなったけれど、いつどんな問題がパソコンに発生するか、気懸かりなことである。
ヴァージョンアップ版が安かったので、つい新しものへの興味から飛びついたけれど、もう少し様子をみるべきだったかなと思う。
現在、まだ雨が降っている。いずれ雨は上がるらしいけれど、いつ頃上がるかが問題である。
本日は、恒例の「鴨川吟行会」の日である。10時に出町柳駅集合で、下鴨神社から鴨川河畔を歩く、いつものコースでの吟行会が開かれる。
今回は、どのようなメンバーが参加されるのか、楽しみである。
明日は、丹後「すき句会」。明後日は公務員試験直前の面接指導と、3連休は楽しいことやらちょっとプレッシャーを感じることやら、色々控えている。
『国文学』の「特集 川柳 狂歌・狂句・雑俳」を読み始める。巻頭対談「川柳こんにゃく問答」延広信治・岩田秀行が読み応えがあり、大変面白い。研究者の凄さを感じさせる対談である。
【12年11月20日】
突然、キーボードがおかしくなる。キー配列が、勝手に変わってしまった。一体、どうなっているのだろうか。
スカイプで、九州の兄と相談しながら、あれこれ操作を繰り返し、結局キーボードのドライバを入れ直したら、なんとか元に戻った。これも、ウインドウズ8の影響なのだろうか。
今日から、2年生は研修旅行。一団は国内、別の一団は国外に。早朝、生徒を乗せたバスの出発を見送る。
1年生は、一日大学見学で留守となり、校内は3年生のみとなる。3年がいるにもかかわらず、なんとなくひんやりとした空気が校内全体を包んでいる。
午前中授業、午後から京都市内へ出張。企業との相談会を終え、夕方帰宅。
なんとなく、ばたばたした一日であった。
『国文学』を読み進むが、だんだん難しくなる。様々な言語学説に基づく文法論が展開されてあって、その学説の基礎概念がこちらの側に不足しているので、用語の意味がよく分からず混乱するという情けない有様である。分析の精緻さには、驚かされたりもするし、それ自体はなかなか面白いと思う。
夕食は、面倒くさかったので、帰りの京都駅で駅弁を買って帰る。色々な意味で量が少ないのは別にかまわないのだけれど、これで○○円とは、質・量と値段の折り合いがつかない気分である。野菜と魚の煮付けが中心なのはよいのだが……。
【12年11月19日】
月曜日。午前中、通院。先々週の検査の結果をお聞きする。
内視鏡、血液検査、CTスキャン、いずれも特に問題はないとのこと。今後、再発・転移等の心配はほぼないだろうとの最終判断をいただく。
これで、5年間にわたる予後の検査は終了となる。別の病気を抱えているので、病院との関係は継続するけれど、最も気懸かりだった病気については、これで一段落がついたということになるのだろう。5年間、お世話になり続けた外科の先生にお礼を言って診察室を出る。外科のY先生も、5年分年をとられたな、と思う。
病院の食堂で早めの昼食をとり(朝は絶食であった)、そのまま職場へ向かう。
雲一つない冬の青空が頭上に広がっている。
車中、少し前の『国文学』を読む。文法関係の内容。日頃気になる事項について、説明の仕方のヒントになるような内容をいくつか見つける。
午後の授業で、早速使わせてもらう。勉強したことが、すぐに生かせるということが、この仕事の醍醐味のひとつかもしれないと思う。
気疲れしたので、定時に即退勤。
帰宅後、先日のシンポで知り合ったKさんに、『鼎座』の原稿執筆依頼のメールを送る。中断して、すでに1年以上が経過してしまった。
清水さんのことがあるので、是非出さなければと思う。
【12年11月18日】
土曜日。午後、「洛外沸騰」シンポジウムに参加。知恩院の和順会館を会場にして開催。2時から5時までの間、4人のパネリストを中心にして、俳句創作、結社、さらに今回の中心課題「伝えたい俳句、残したい俳句」について、討議が行われる。
ちなみに、パネリストは、俳文学者青木亮人、俳人岡田由季、松本てふこ、彌榮浩樹の各氏。面白い人選である。司会は三木基史。
詳しい内容は、おるいは『週刊俳句』に紹介されるかもしれないので、それに期待したい。
個人的には、もう少し自由に話題を展開してもらってもよかったかも、などと思う。
それにしても、運営委員の気合いが感じられる良い集まりであった。
6時から祝宴。待ち時間があったので、雨の中、岡崎公園から八坂神社をゆるりと歩いてくる。知恩院は、寺内がライトアップされていて、開場時間をまって門外に長い行列ができていた。照明に照らし出された正門は、門前から見上げるだけでもなかなか迫力があってよかった。
同じ会場で、8時まで祝宴。飲みかつ話す、という2時間で、楽しかった。
終宴後は、樋口さん達と京都駅までタクシーで移動。樋口、小池、「里」の小林苑をさんと京都駅で別れ、そのまま帰宅。即、就寝。
夜中に目を覚まし、ベランダまで出てみるが、雨は止んでいるものの全天曇り空。星空は見えない。
日曜日。5時過ぎ、起床。良い天気である。
日が昇ると、日射しが暑いくらいである。ベランダに洗濯物を干し並べる。午前中で乾きそうだ。
【12年11月17日】
朝から雨である。
朝風呂に入る。辻井喬の『ようなき人の』という詩集を持ち込む。
今ちょうど『伊勢物語』の「東下り」をやっているので。「えうなきひと」は東国に旅立つが、「ようなき人」は日常に止まりつつ、わが身を詠うようである。
腰湯状態で、しばらく読書。
甥は、風邪が抜けないようだ。病院へ行かせる。今日は一日休むらしい。
洗濯物を室内干しにする。すぐに窓が水蒸気で曇ってくる。ドライをかけて、水気を抜くようにする。これから、こんな日が増えるのだろう。
天気予報は、一日雨である。午後からは、降りがきつくなるらしい。なんとか、夜中までには天気が回復して、ちょっとでも星空が見えないことかと思う。
ネットの自動接続は、あれこれやってみるのだが、どうも上手くいかない。いちいちトラブルシューティングして繋げるのが、面倒くさい。ウインドウズ8の問題なのだろうか。ネットで問題点を検索してみても、似たようなトラブルはヒットしないので、相性などの問題かもしれない。
そういえば、操作法が分からないという苦情が殺到して、ウインドウズ8の仕様が変更になるとか、ならないとかいうことらしいけれど、確かに今までのスタート様式が削除されてしまって、最初はどうすれば電源をオフに出来るかでとまどったりしたから、旧来のものが復活するのはありがたいことかもしれない。それにしても、その結果、担当者が責任を取らされてアップルをクビになったとか。
【12年11月16日】
解散、総選挙となった。
沈没寸前の民主党から、脱退する議員が続いているようだ。見苦しい、と思う。
バカ騒ぎに近い、政治のお祭り騒ぎがここしばらく続くことになるのかと思うと、少々うんざりもする。
総じて、どの政党にも自分の希望を託すことは出来ない、そんな思いが強い。1票を無駄にするつもりは毛頭ないが、どう行使したものかとも思う。
昨日は、異常な程に寒かったけれど、今日は少し寒さは弛んだようだ。しかし、天気は下り坂。明日は一日雨降りになるらしい。
現代俳句協会青年部主催の「洛外沸騰」青年部シンポジウムが明日予定されてある。午後から、知恩院和順会館にて開催。もちろん、出かけるつもりである。
どのようなシンポが展開されることか、ずいぶん楽しみである。閉会後の懇親会にも、参加予定。
夜遅くから、翌日にかけて獅子座流星群が飛ぶはずだが、そちらの方は雨天のため見ることは出来そうにもない。残念である。
吉野裕子著『陰陽五行と日本の民俗』を読んでいる。陰陽五行説の観点から、日本の民俗行事の意味を問い直すという試み。どこまで正鵠を射ているのかは判断出来ないけれど、解説を読んでいる限り、ずいぶん面白い。なるほど、こんな意味がその行事の背景として考えられるのか、などと楽しんで読んでいる。昨日、テレビでちらとみたある絵巻の一場面に、厩の横に猿がつながれているというものがあって、こんな時代から猿が「ペット」として飼われていたのか、などと思っていたが、実はもっと別の呪術的意味があるのだなどと説明されると、へえー!などと単純に感心してしまう。
【12年11月12日】
帰宅後、ウインドウズ8を色々いじってみる。
バージョンアップして以降、立ち上げ時にネットに自動接続しなくなっている状態をなんとかしたいと思うのだが、さてどうしたものか、わからない。
ロジテックのSXUPTPドライバーが見つからないという警告文が立ち上がりの時、毎回出る。ロジテックからダウンロード、解凍したはずなのだが、依然として表示される。
少々鬱陶しいことである。
とはいえ、立ち上がり時間などをはじめとして、動きが少し軽快になっているような気はする。
本日、母帰郷。
甥は風邪気味という状態である。
『李陵』読み続けて、間もなく読み終わる。李陵を中心としつつも、言わば彼を中心点のひとつとして(もう一つの中心点は蘇武という楕円構造の中で)、その周辺に、様々な人物を配置することで、遊牧民族匈奴の中で生きた漢人達の生き様が多角的に描き出されてくるのが分かる。歴史的ロマンとは異なる、歴史的真実とでもいうものが見えてくるのが、この文章があくまで歴史を記述した論評であることの証なのであろう。面白い。
【12年11月11日】
日曜日。一日、雨である。
ウインドウズ8にバージョンアップしたところ、プロバイダの提供するセキュリティーツールがダウンロード出来なくなってしまった。
無線ルーターの設定を変えてみたり、接続を繋いだり、切ったり、業者の人と電話で連絡を取りながら、色々と手を尽くす。
ほぼ、半日がかりで、なんとかダウンロード成功。
他の部分も、まだ微妙に調子の悪いところがある。消えてしまったソフトもあるし。
もう少し調整等が必要となるようだ。
使い勝手は、良いような、悪いような、なんとも言い難い。
タッチパネルだと具合良いのかもしれないけれど。
昔の卒業生たちとの夜の鍋パーティは諸般の事情で延期になる。
二日間、家籠もり状態となり、少々疲れる。
パソコン疲れであろうか。
【12年11月10日】
中国辺りが、頑張って超大作映画で『李陵』を作ってくれないか。
赤壁の戦いを素材にした映画「レッド・クリフ」だったか、ずいぶん面白かったけれど、あんな感じで仕上げてくれると面白いのに、と思う。
李陵・司馬遷・武帝・蘇武を中心にして、漢王朝と遊牧国家匈奴の対照とか、その人物模様とか内部闘争とか、戦乱とか。
人物はちょっと典型化し、世態・風俗などは出来るだけリアルな感じで仕上げてもらうと面白いかも、などと思う。
それで、なんとなく司馬遷は香川照之が演じたりとか、李陵の匈奴妻は野性味のある新人女優でちょっとビックリするくらいに綺麗な子をキャスティングしたりとか……。
妄想がかってくるけれど。
土曜日。天気は高曇り。
田中真紀子の勇み足はみっともない話だけれど、しかし学校法人と設置を許認可をする側とのなれ合いや癒着関係、大学の乱立と質の低下は事実だろうなと思う。問題提起のやり方が、短絡的で性急過ぎただけということなのだろうと思う。
認可を前提としての生徒勧誘の学校訪問などは、ごく当たり前のように行われているけれど、その話を受けるこちらとしてはある種の違和感は常に感じてきた経験もあるし。
テレビの某番組で、某コメンテーターが運転免許更新を例に挙げて批判していたが、それはまるで違うことだろうと思うけど……。
【12年11月7日】
『落選展』の自作を眺めながら、作品の大きな欠点に気がつく(小さな問題点は山ほどあるのだろうが)。
これじゃ、駄目だよな、と思わず声に出して言ってしまうほどの問題点であった。
自分でも気がつかないうちに、こんな固着状態に陥っていたのか、と思って、少々がっかりもする。
しかし、そのことに気がつけてよかったとも思う。
少しでも作品の質の向上につなげていきたいものだ。
護雅夫著『李陵』を読む。中島敦が小説『李陵』で描き挙げたあの人物である。漢の武帝の時代の一武人について、司馬遷との関わりや彼が生きた時代の諸人物との関わり合いの中で、著者は李陵の生き様を共感をこめて語っていく。
そこには評論でありながら、物語を読む面白さがある。ちょうど司馬遷の『史記』が歴史書でありながら、どんな読み物にも劣らない物語性で迫ってくるような印象と共通するものである。それは、時代やそこに生きる人々の生き様がドラマチックであるということなのかもしれないが。
大変面白い。昨日読み始めて、夜中に目が覚めてその続きを読み、今日の車中の読書はその続きを読むことであった。
帰宅。夜中の読書が影響したのか、気がゆるんだのか、眠くて仕方ない。山行きの疲れも、まだ残っているのだろうか。
それにしても、前回の山行きに比べ、今回の山行後の筋肉痛はずいぶんマシである。腰痛も、朝を除いては起こっていない。体が、少し慣れたのだろうか、と思う。
雪が来るまでに、あと1、2回は山に出かけてみたいものだ。生活を取り戻すような、そんな感じである。
【12年11月5日】
勤務を終え、早々に退勤。明日は検査で、昼の食事から、すでに制限がかかっている。
昼食は、ゼリー飲料ひとつ。間食に小さなゼリーとビスケット。ひさびさにグリコのビスコも食べる。
夕食は、薄いお粥と同じく薄い味噌汁。お粥にかける卵あんがなかなか美味しい。
物足りなさは、まるでない。
普段から、満腹になるという食べ方はしていないので、こんなものかと思う。
日曜日。比良の堂満岳に登る。麓から見上げると、主稜線から少し離れているせいか、すっきりと富士型の山容を見せてくれる。上り詰めた所が山頂という点が魅力的だ。
ゆっくりと休まず歩いて3時間ほどで頂上に立つ。しゃくなげの群落がある。5月には、美しい花が咲く。眺望は大変良くて、琵琶湖、比良の主稜線、その向こうに盟主武奈ヶ岳などが眺め渡せる。同じ道を下山路に選ぶ。単独行ということもあり、その方が安心である。
コースは、途中ノタノホリという山中の静かな沼もあり、緩やかな稜線通しの道から大斜面をジグザグに進み、最後は急傾斜を手足を使いながら這い登るという、なかなか変化のあるハードな山登りとなるが、しかし登ったという満足感を与えてくれる山でもある。
今回も、登りは大丈夫だったが、下りはへろへろ状態となる。
明日から、またしばらくは筋肉痛に悩まされることだろう。
夕食は、京都駅で駅弁を買って帰る。
夜、早々に就寝。12時頃に一度目を覚ましたが、なんということか、その後4時過ぎまで1度も目を覚まさず眠る。こんなことはここしばらくなかったことで、登山の効用かと思う。単に、肉体的に疲れていたということなのだろうが……。
「週刊俳句」の恒例の催し「落選展」を見る。全部で20数点の投稿作品が掲載してあり、中に予選通過作品が4点含まれている。
全作品に一通り目を通す。なかなか面白い。
【12年11月3日】
もっとゆっくり寝ていればと思うのだけれど、4時過ぎには目が覚めてしまい、そのまま5時前には起床。
その分、朝はゆっくりして、7時過ぎに出勤。
駅からは、歩いて職場へ。曇りの分、さほど寒さは感じない。今日は、半日模擬試験の監督業務。
昼過ぎに、午後の方と交替して、退勤。帰りも歩く。
途中、数年ぶりに「第一旭」で味噌ラーメンを食べる。豚骨風味のこってり味。チャーシュー、シナチク、葱もたっぷりで細麺の量も多く、こんなにボリュームがあったかと思う。
ちょっと、自分には味が濃すぎるかな、とも。
往復の車中、 『汀』11月号を読む。一般会員も含め、上手い人が多い。経験者が多く入会しているのだろうか、と思う。
帰宅。夕食は、カレーのつもりで、とりあえずルーさへ入れれば食べられる状態にしておく。
ともかく、眠くて仕方がないので、ちょっと横になるつもりで、目が覚めたら5時過ぎになっていた。
甥は、今日も遅いらしく、早めに夕食をとる。
明日は、天気が良ければ、どこかに登りに行きたい。運動靴で足元が頼りないので、尾根筋を登るコースが好ましい。30年ぶりの六甲山も考えるが、ちょっと遠すぎるのが難である。新幹線で新神戸まで行けば、そうでもないが。
ちょっときついけれど、四季を通して登ったことのある比良の堂満岳か。「ノタノホリ」という小さくて静かな沼が、登路の途中にあって、なかなか感じが良い。
来週早々には、予後の検査。前日から準備にかからなければならないのが、少々気詰まりである。
【12年11月2日】
11月になった。急に、寒さがきつくなったようである。
今朝は、本格的な防寒着を着て、出勤した。郷里の霊峰と言われる山では、昨日初冠雪したとニュースで伝えていた。
標高1500メートル以上の山では、降雪の可能性もあるらしい。もっとも、近畿圏にはそんな高さの山は、ないのではないかとも思うが。
金曜日。本当に、1週間が経過するのが早い。
その間、太股の筋肉痛と、腰痛とに苦しめられたけれど、さすがにそれもだいぶん楽になってきた。
次の山に登りたいと言う気持ちが、もう動いてきている。とは言え、明日は所用で出勤なので、行くとすれば日曜日になるだろう。
行けば、おそらく次の週は盛大に筋肉痛に悩まされることだろうけれど、行きたいという思いのあるうちに、出かけていおた方が良いとも思う。
夕刻、退勤。買い物だけして、帰宅。お酒を飲んで、少しほろ酔い状態となり、結構気分は良い。
堀井憲一郎著『江戸の気分』読了。漫才の通じて、江戸の町とそこに生きる人達の生活を語るという趣向、なかなか面白い。
次いで、以前古本屋で購入した『京都俳句年間』京都俳人作家協会版昭和34年版を読む。京都という狭い地域に、結構色々な結社があり、多彩な創作活動を展開していたというのが、作品を通じて強く感じられる。面白い。ついでに、平畑静塔が指導に来ていた頃の『天狼俳句会』の有力会員に、近田克巳という作家の名前を見つけたのだが、これは恐らく辻田克巳の誤植ではあるまいか、と思ったりもしたものだ。
大半の作家は、初めて名前を聞くような方ばかりだったけれど、その作家活動は時代の翳りを帯びつつも、なんともくっきりこちらの胸に響いてきたのは、不思議なような気がする。EMIclassicsのシベリウスを聞く。交響曲4・5・6・7番の4曲が入っていて、しかもずいぶん安い。酔った頭で、ぼーっと聞くのにちょうど良い。
柳人の石部明氏が亡くなられたという。川柳誌『バックストローク』の、石部氏の講評を、その詳細緻密な読みにほとんど驚嘆の思いで毎号読んでいたことを思い出す。