日々録
日記のようなものを書いてみようかな、と思いまし た。             
備忘録を兼ねて、日々思ったことを書き付けておこうか、とい う事です。             
一人言めいた内容もありますが、興味があれば、お読み下さ い。

      
12.10「日々録」 12.11「日々録」 12.12「日々録」 13.1「日々録」 13.2「日々録」 13.3「日々録」


【13年4月29日】

5時過ぎ、起床。さすがに、ちょっと足が痛い。筋肉痛である。
大型ゴミを出しに行く。食器乾燥機や炊飯器、電気ポット、そしてビニール袋に納めた雑類など。各400円ずつの大型ゴミ用チケットを購入して、それを貼り付けて出す。
外は明るくなっていたけれど、早朝でほとんど人通りはない。少し肌寒い。
やがて、11時過ぎに電話が入る。大型ゴミ回収の人から、どこにゴミを出したかの問い合わせの電話だった。前回と同じ場所に出しておいたはずなのにと思いながら、改めて朝出して置いた場所を知らせる。
すぐに電話が入り、ゴミが見あたらないという。
不審に思って、そこに行きますと返事をして、急いで外に出る。
回収担当の人が外にいて、どうやら持って行かれたようですね、という。確かに、朝大型ゴミを置いた場所にはなにも残っていない。電化製品が中心だったので、誰かが持ち去ったのでしょう、と担当の人が言う。良くあること、という軽い調子の口調であった。
いずれも壊れたり、故障したものばかりだったので、それを持ち去ってどうしょうというのかと思う。
修理をして、リサイクル品として販売するのだろうか。あるいは、自分で使おうというのか。あるいは、そのまま販売するルートでもあるのだろうか。
よく分からない。


【13年4月28日】

日曜日。快晴である。天気に誘われて、山歩きに出かける。
JR保津峡駅で下車し、水尾方面に向け車道を歩き、途中から道を逸れて、山道へ入る。
「明智越」というハイキングコースを歩く。しばらく谷を詰めると、あとは稜線伝いの道で、雑木林の中の気持ちの良い道である。
日に透ける新緑が眩しい。前日の雨が道の状態を悪くしているのではないかと思っていたのだが、谷道を除き、乾いて歩きやすい道であった。
ただ、山道の入り口に、スズメバチについての注意喚起の掲示板が立っているのが気になったけれど。
亀岡方面からの方が正面登山口になるのかもしれない。水尾方面、さらに足を伸ばせば愛宕山、あるいは清滝へとコースを延ばす事ができるからだ。
ただ、アプローチの点から言えば、保津峡からの方が短くて楽ではある。
全行程は2時間強。最後は、保津川橋から保津川下りのスタートを眺め下ろしてのち、亀岡駅着となる。
初めて歩いたコースだけれど、なかなか良い。
往復の車中では、尾木氏の『教師格差』を読む。前に、姿勢の「揺れ」という事を書いたけれど、自分としてはそこには非難の意味はほとんどない。
それは尾木氏自身の誠実さと見識の現れであると思われるからだ。
帰宅後、シャワーを浴び、居間のソファでしばらく昼寝。
その後は、近所に買い物に出かける。
昼食はほとんど食べなかった。行動食でピーナッツを摘んだ程度。
その分夕食は、久しぶりでカレーを作る。カロリーを考えて、肉はささみ肉。ルーも減カロリーのものを使う。野菜は、たっぷり使い、美味しいカレーが出来上がり、ということになる。


【13年4月26日】

校外学習の日。ただし、進路部員は、企業訪問の日。
私も2社、企業訪問。本当は、もう数社行きたかったのだが、すべて調整がつかず、2社のみとなる。
とはいえ、公共交通機関以外に移動手段をもたないので、もよりの駅から企業までは歩きとなる。
訪問を終えて、帰校したさいの万歩計は、ひさびさに2万歩を越えていた。
普段使わない神経を使ったせいか、頭は痛いし、少々疲れた。
とはいえ、訪問した会社では、卒業生達の頑張りを聴き、さらに良い人材を紹介してくれてたと感謝までされて、ありがたかった。
移動の車中で、駒尺喜美の『紫式部のメッセージ』をほぼ読了。フェミニズムの観点から読み直す『源氏物語』。面白かったけれど、「宇治十帖」論辺りになると、やや疑問……。
さらに「尾木ママ」で有名な尾木直樹氏の『教師格差』を読み始める。
共感できる部分もあるけれど、それは本当に教師の責任なのか、などと疑問に感じる部分もあり。尾木氏の立ち位置が、なんとなく揺れているような印象。
ただ、それは同氏が実際に教壇に立っていた、現場を知る人ゆえの揺れ、という気もする。
帰宅。寒気が入ったせいか、ともかく寒い。
疲れたので、寸酌。二日連続である。
微妙に酒量が増えているような気がする。


【13年4月22日】

日曜日、午前中のうちに村上春樹読了。最後は、人によってはちょっと物足りないような終わり方だったのかもしれない。
でも、最後まできちんと決着を付けるほどの、読者サービスは不必要なのだろう。
それよりも、エンディングを迎える前の、駅のプラットホームの情景が印象的であった。
全体として、喪失の物語、生と死、そしてそこからの回復の物語、人間の内奥に潜む邪悪な者の啓示の物語、心理学と宗教のあわいの物語、ラブストーリーなどなど、様々な内容を包含した物語という印象。私にとっては、村上春樹の原点は『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』なので、そこからの距離は意外と近いように思われる。
午後、大阪の叔父からもらった、いまではもう形見となってしまった「幸運の木」の植え替えをおこなう。とは言え、ちいさな植木鉢からひとまわりおおきなものに移すだけのことではあるが。
昨年から、この時期に、白い小さな花を一、二輪咲かせるようになり、この際だからと植え替えを実施。小さな植木鉢での盆栽状態から解放されて、「幸運の木」も少しはゆったりしたことだろう。
パソコンの冷却ファンが、あまりにうるさいので、買い換えるつもりで出かける。ついでに、本日分の「歩き」もこなす。
ファンは、意外なほど安かった。これで、騒音が改善できればラッキーである。
電器店からさらに足をのばして、鴨川河畔を歩く。少し丈が高くなった草の緑が爽やかで気持ち良い。遠くに、霞む比叡山が見える。
2時間足らずを歩き、帰宅。12000歩ほどの「歩き」となる。
風呂に入り、浅酌ののち、夕食。
どうにも眠くて、早めに就寝。
月曜日。5時前に起床。6時過ぎに出勤。少し寒い。厚手の上着を着て出る。
一日、ばたばたする。
本日は、ノー残業デーなので、さっさと退勤する。
今夕は、「こと座流星群」の極大の日らしいが、全天を薄雲が覆い、さらに半月が中天近くにかかっていて、星がまるで見えない。残念である。


【13年4月21日】

土曜日、午後。天気は下り坂。
村上春樹を読み継ぐ。暗い方向に向かうかとも思っていたが、タイトル通り過去への「巡礼」の中で事の真相が明らかにされ、現在への「巡礼」へと様相が変わっていくようである。
暗い方向へと、などと思っていた点は、しかしお話のネタとして使えそうなものだったので、ちょっと憶えておこうと思う。
夕方、疲れて居間のソファでうたた寝。
目を覚まして、買い物に出ようかと思ったが、小雨のため、中止。冷蔵庫にあるもので夕食を作る。
カボチャの煮たもの、ほうれん草の卵とじ、冷や奴。
食後、面白いテレビもないので、引き続き村上春樹。
どうにも眠いので、寝室へ移動して、引き続き読む。その後、いつの間にか寝込んでいた。
あとは、だいたい2時間毎に目を覚ましては、本を読み、また眠り、目を覚ましては読み、の繰り返し。
日曜日、5時前に起床。
コーヒーにナッツをつまみ、それで朝食代わりにしようかとも思ったが、さすがにお腹が減っていたので、ちゃんとミソ汁を作って、ご飯を食べる。
天気は、曇り。雨は降っていない。
今日も、引き続き村上春樹を読む予定。


【13年4月20日】

午前中は、進路講演会で出勤。駐車場係のあと、会場で保護者と一緒に講演を聴く。
「学習脳」をいかに育ててゆくかという話題で、多角的な視点からの話が大変面白かった。ほぼ2時間近い講演会(実はかなり時間を超過したけれど)だったけれど、保護者もメモを取ったりしながら熱心に聴講しておられた。
借りていたのが12時までだったので、大急ぎで会場撤収。荷物を学校まで運び、その後退勤。
天気予報では寒くなるはずが、上着を脱いで歩いてちょうど良いほどの陽気である。
結局、本日は駅から往復を「歩き」。アメリカハナミズキが今盛りで、あちらこちらの家の庭にきれいである。
きれいな風景を拾うようにして、駅まで歩く。
往復の車中では、いま評判の村上春樹の最新作『色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年』を読んでいる。村上春樹らしいお話。
三分の一ほど読み、さてこの先話はどのように展開するのだろうか、と思う。暗い方向へと流れていくのだろうか……。
『紫文要領』は、先日読了。最後の方は、和歌との関係で持論の「もののあはれ」論が展開され、なかなか面白かった。和歌も又、「もののあはれ」の発現であり、その「あはれ」の本体を理解するのに、『源氏物語』は最高の教本たりうるという主旨。


【13年4月17日】

半日は、ごく普通に過ごせていたのだが、午後になって次第に腰が痛み始める。
放課後の会議の時には、ますます痛みが増して、座っているのがシンドイ状態となる。
腰痛の再発のようである。
退勤時間が来て、即退勤。
痛いながらに立って歩くことはできるので、ぎっくり腰とまでは至っていないように思う。
買い物も中止して、やって来た電車に乗る。
腸の状態の悪さが、腰痛につながるとか、聞いたことがあるけれど、そのせいなのだろうか。
まったく困ったことである。
帰宅後、しばらく腰を伸ばすようにして休む。
「紫文要領」のことをちょっと書こうと思ったけれど、座った状態だとまた痛みがぶりかえしそうなので、今日は中止する。


【13年4月13日】

昨夕は、歓送迎会。幹事長として、慣れない司会役などもつとめ、し終えてほっとして帰宅。
疲れる。朝方まで、目を覚ますことなく睡眠。
5時過ぎ、起床。朝食、洗濯、ゴミ出しなど終えて、句会の準備。
本日は、「丹後すき句会」の日。
準備句が全くないので、またまた車中勝負という状態である。
外は、寒いけれど、良い天気である。昼には、ぐんと気温が上がるのではないか。
朝方、比較的大きな地震があった。テレビに、突然赤で地震警報が出て、しばらく身構えていると、ぐらりぐらりとやってきた。15秒くらい続いたのだろうか。
京都は、震度4。
テレビのニュースでは、繰り返し地震のことを報道している。大きな被害は出ていないようだ。
(続き)
11時過ぎに帰宅。昼前である。
京都駅に行くと、早朝の地震の影響で、構内はずいぶんごったがえしていた。みどりの窓口で、ずらりとならんだ行列の最後に並んで、切符を購入しようとしていると、岩城先生からの携帯。現在、ダイヤが混乱していて、「はしだて1号」の運行もメドが立っていないらしいとの情報。
家を出る前に、ネットを通じて嵯峨野線が遅延状態になっているということは確認していたのだが、9時過ぎの列車に乗るのだし、その時までにはなんとかなっているのではないかと思っていた。
その予想は、甘い期待で終わってしまったわけだ。岩城先生と相談の上、行き着くメドが立たないということで、今日の句会は難しいということになる。
丹後のMさんに、急遽電話して、本日の句会中止を連絡していただく。
仕方ないので、帰ることにする。
構内の書店で、村上春樹の最新小説を買い、少し暑いくらいの陽気のもと、歩いて帰ることにする。
前日、歓送迎会で呑んだせいか、「歩き」がこたえる。


【13年4月10日】

水難、というのか、漏水の難に遭って、引っ越しを余儀なくされた元教え子のHさん、かなり長期間ブログもお休み状態だったけれど、今日アクセスしてみたら、更新されてあった。いろいろな出来事が、とりあえず落ち着いたようである。
何はともあれ、ご苦労様でした。
新学期になり、テストや授業なども本格的に始まって、なかなか忙しい。
懇親会の幹事長の役などもまわってきて、色々気を遣うことも多くなって、少々疲れる。
帰宅後は、食事をとったら、あとはしばらく休憩。その後、碌に本も読まないで就寝、という有様である。
一人暮らしを始めた甥からは、特に何の連絡もない。仕事に就いた姪は、公私ともに忙しそうだし、その姪の所に滞在している母は、そろそろ帰宅のことを考えているようだ。
いろいろな物事が、少しずつ前へと進んでいるようである。
私も、ちょっと考えていることがあるので、少しずつその準備を進めている。
往復の車中では、このところ本居宣長の『紫文要領』を読んでいる。『源氏』の本文をしっかり読み込みつつ、論理を展開する姿勢は、とても近代的である。
当初は、途中で読みさすのではないかと思っていたのだが、面白くて、読み続けている。
それにしても、朝の方が、夕方よりも内容が良く頭に入ってくるというのは面白い。
やはり、朝の方が頭の働きが新鮮なのだろう。


【13年4月7日】

先程、車を送り出して、甥の引っ越しが終了。5年間、下宿させてきたけれど、それも終わった。甥は、今後、大阪で初めての一人暮らしを経験することとなる。
さて、どうなることか。
昨日は、雨の一日だったけれど、今日は曇り。風もなくて、郷里から弟夫妻が引っ越しの手伝いに来るのに、天候の心配をする必要もない。
いずれにしても、一段落ということで、一服したら、部屋の掃除にかかろうと思う。
満田春日氏を発行人とする俳句誌『はるもにあ』を送っていただく。山口昭男氏の『秋草』とともに、田中裕明氏ゆかりの俳句誌である。
満田氏の句を数句紹介。「静かなる女鷹匠野袢纏」「早梅や舌に冷たき握り飯」「梅園の動かして知る己が影」「前後ろ分からずなりぬ春の服」
会員さんの句も数句紹介。
加納淑子氏「サイダーを飲んで宇宙へ行く話」、小野田健氏「原発の山を越えれば稲の波」、香田なを氏「ビーカーの赤く染まるや寒昴」、
林まあこ氏「化学式諳んじ寒の聖橋」、鬼野海渡氏「交はりて螺旋の紐や下萌ゆる」。
総題は、「はるもにあ 科学の句」となっている。面白い句が多い。
東京は、良い天気らしい。スカイプで、しばらく姪や母と話す。今年の春は、皆色々と動きがあったけれど、甥の引っ越して一区切りとなったようである。


【13年4月6日】

駅から職場まで歩く。今日は、一駅遠くから歩いたのだが、川沿いに桜の綺麗な並木道があり、それが今満開状態で、それを楽しみながら歩く。
明日から天気は悪くなるらしいので、今日が今年のこの桜の見納めになりそうな様子である。
来週から新学期が始まるので、その準備で校内はばたばたしている。
夕刻、退勤。川沿いに、遠くの方のバス停まで歩く。こちらの桜は、すでに散り始めていて、花の間に青葉がのぞいている。
野良猫たちが、木の下にたむろしていて、歩いてくるこちらを注視したりしている。
車中では、『翔臨』を読む。中田剛氏の「木賊刈その刈りざまをわらふべし」という句に対する、竹中宏氏の2段組2ページにわたる詳細な鑑賞文が面白い。
夜、借りてきたDVDで『テルマエ・ロマエ』を見る。面白い。一人で大笑いしながら観る。阿部寛と上戸彩、それを囲む脇役陣もなかなか個性的でよかった。
阿部はこれで何かの賞を獲ったのではなかったか。
土曜日。4時過ぎに目を覚まし、NHKで落語を見る。5時過ぎ、起床。
朝食は、おかゆ。少量のご飯にとうふをぐちゃぐちゃにして混ぜ、それにあり合わせの野菜や茸をかなり大量にいれて、だし汁でぐつぐつ煮て、最後に卵をひとついれ、ちょっと醤油で味をつけて、さっとかき混ぜて出来上がり。
見た目はあまりよくはないが、手軽で美味しい。かなりヘルシーでもあると思う。
一休みして、「歩き」に出る。低気圧が接近しているせいで、北からの風が強い。寒くはない。
CDを聴きながら、1時間ほど近所を歩く。雨が降るかも知れないので、今日は遠出はしない。
町のあちらこちらに咲くさくらも、終わりに近づいている。強い風で、どんどん散ってゆく。人工的に作られた小川に、花筏ができ、それがさらりさらりと流れていく。


【13年4月3日】

昨夜、「悴みて」の句を紹介したせいであろうか、実に嫌な夢をみた。
さすがに、ここに書くことは出来ないけれど、気味の悪い、本当に初めてみるような夢であった。
「夢に奈落」と詠っているけれど、この夢は文字通り眠って見る夢であるが、その夢にさらにより深い底があると感じさせるような、そんな類の夢が昨夜のそれであった。
以前にも一度、これに近い感触の夢を見たことがあり、その折の夢の光景は、まざまざと覚えているのだが、今回の夢も、情景としてくっきりと記憶に残っている。
疲れていたせいであろうか。
普通に出勤。今日は一日中会議、会議の日であった。
夕食を買って、退勤。
車中では、本居宣長の『紫文要領』を読む。前にも一度読んでいたのだが、その切り口の鋭さが面白い。
帰宅後、寸酌。そして、夕食。
姪が住む千葉の方に出かけている母と、スカイプでしばらく話す。東京方面は、春の嵐であったらしい。
京都は、静かなものであった。
疲れているので、早めに就寝するつもり。さて、今夜はどんな夢を見ることだろうと思う。
もう少し、心地よい夢をみたいものである。


【13年4月2日】

先程、帰京。
少々、疲れる。
買ってきた駅弁を夕食とし、洗濯機をまわしながら、食べる。
『汀』4月号が届く。minoru句、「厳寒の地道は鮫の膚なす」「吹雪素通し渡り廊下は松の材」「寒諸子一串ワンコインなる値」「すが洩りの民話の夜のしんしんと」「悴みて夢に奈落のあるごとし」の5句。
「秋草」「翔臨」も送っていただく。これから、ゆっくり読んでいこうと思う。
今日は、ちょっと無理かも知れない。